2016年7月23日土曜日

ウラジオストク、ルガバヤ市場で激ウマピロシキを食すの巻(その22)

ロシアといえばピロシキだろ!という感じですが、今回「ウラジオストクの美味しいピロシキ」情報を事前にチェックすることが出来ず。台湾だったら、お店を探すときに「台北 好吃 臭豆腐」などで検索することが多いのですが、ウラジオはそういうことも出来ない・・・ロシア語わからんし。
中心部のアドミララ・フォキナ通り(噴水通り)にはピロシキを売っている屋台をいくつも目にしていたので買うチャンスは前日にもあったのですが、その時は「今じゃなくてもいいかな」という感じで通り過ぎておりました。
そして、満を持して、今、その時がやってきました!

少ない滞在時間と限られた胃袋のキャパシティ。絶対に外したくない。真剣に市場内のお店を吟味しなくては。パンを売ってる店やピロシキ屋台などが幾つかあったのですが、その中でもとある店に客足が途絶えないのを発見。先述のタトゥー屋の斜向かいにあるお店。行列まで出来ていなくても(もともと市場自体混雑しているわけではない)次から次にお客がやってきて、たまにものすごい数のピロシキを買って行ったりもするのです。絶対ここ美味しいに違いない。

店舗の中で作ったピロシキを保温ボックスに入れ、おばちゃんが店先で売っているスタイル。おずおずとおばちゃんに近づき、ピロシキ1個ちょうだいと伝えたところ、モーレツな勢いで何やら質問をされました。2つの保温ボックスを指差して何か訊いているのでおそらくどっちの種類ってことだと思いましたが、わかるわけがねぇ。
なので、適当にここも野生の勘に任せて「こっちー」と右側の箱のを頂きました。

本場ロシアで手に入れた熱々のピロシキ…(ぽわーん…)。



まずは撮影しておかねばね、とお店の傍にあったハイテーブルの脇でこそこそ写真を撮っていると、そこでピロシキ食べてた2人組のにーちゃんが「そんなとこで食べてないでこっちで食べなよ!ほらほら」とテーブルの場所を空けてくれました。
やだわーロシア男子やさしいわー。「スパシーバ~~」とヘラヘラお礼を言いながらお邪魔すると、声をかけてくれたにーちゃんAの手にはばっちりビールの缶が握られていました(朝10時過ぎ)。うん、やっぱりロシア人、飲むよね。飲んだくれだけどいい奴って感じ。
もう1人のにーちゃんBはもうちょっと真面目そうで、ミルク入りのコーヒーと思われるものを飲んでいました。「そこ、ハトの糞が危ないからもうちょっとこっちにおいで」などと気配りもしてくれます。ロシア語なんでまぁさっぱりわからないんですけどなんとなく通じる、ピロシキ・コミュニケーションって感じです。

勝手に2人のバックグラウンドを妄想してみたりして…にーちゃんAはちょっとワルで現在は家業の手伝い。にーちゃんBは真面目な公務員。2人は子供の頃からの幼なじみで、にーちゃんAが何かやらかすといつもBが助けてあげて、でもAもBのことが大好きで…みたいな。この街に生まれてこの街で育ち、生きるってどんな感じなんだろうと、旅先で人と触れ合うとついつい想像してしまうのです。

肝心のピロシキは、ズバリ、激ウマ!!!タイトルにも激ウマって書いちゃってますからね。ガワ(生地)がめちゃくちゃ美味しい。実は具は私の苦手なレバーの味がしたのですが(もう1つのほうを選べば入ってなかったのか定かではないですが)それも気にならなくなるほどとにかくガワが美味しい。一気食いです。ガワ、大事。近年は医者から糖質制限を言い渡されているため旅行の時ぐらいしかヤンチャしませんが、本来無類の粉モン大好きっ子ですから!(文章からにじみ出る昭和…)。やっぱりみんなここに買いに来るよね~。ここで買って大正解でした。

ピロシキ屋を横から撮った写真。水色の保温ボックスにピロシキが入っています。おばちゃんが中に入った隙に撮りました。



激ウマピロシキとローカル男子たちとの触れ合いに気をよくしてルガバヤ市場を後にした私でした。帰りはどうも、今改めてGoogleMap見ると「ファデエヴァ通り」のほうに出た様子。この通りの角に大き目のショッピングモールがあり、そのあたりからルガバヤ駅方面に路面電車の線路に沿って進むと、緑地で青空フリーマーケットもやっていました。老人率高し。活気はない。けど「こんなもんまで売ってるのか!」とローカルムードをチラ見するのには弱くおすすめできるかもしれません(どこまでも弱気)。

途中、どうしてもお手洗いに行きたくなり簡易トイレへ…。実は先述の「ファデエヴァ通り」と「スポルチヴナヤ通り」が交差する辺りにもあったのですが、無人でメンテナンスがされておらず絶望的な様相で、私はボットン式でお尻をつけなくてよければある程度は頑張って「えいやっ」と出来てしまうのですが、ここのはそれでもちょっと勘弁と言いたくなるレベルだったのです。私にとっての地獄のようなトイレNo.1は、ウズベキスタン旅行の際にサマルカンドからタシケントに向かう列車の中のトイレだったのですが、それと負けず劣らずという壮絶さ具合でした。(まだこの話書けてないのですよね。列車の中というスリリングな状況であったためやはりあちらのほうが強烈だったかもしれない…)
駅に近いほうのトイレはちゃんとおばちゃんがいて、チップをばっくれることは出来なくてもきちんと掃除してくれてるほうがよいのでね。それでもピカピカとは言えないけど…。確か2、3ルーブル。

ものすごく適当なんですけどルガバヤ周辺の地図です。動くときにきちんと通りの名前など確認していたわけではないので「たぶん」「のはず」連発で恐縮ですが。



すっきり落ち着いたところでルガバヤのバスターミナルからバスで中心部に戻ります。

続きます。