2016年8月22日月曜日

空港のスタローバヤ、そしてさよならウラジオストクの巻(その30・完)

前回より。ウラジオストク空港に早々に到着し、3時間半時間をつぶさねばならなくなったわたくしでございます。
2時間前になったら荷物を預けて出国してコーヒーでも飲むとして、この(しょぼい)ロビーで1時間半…!!!

とりあえず土産物屋などをチラ見。どこかで拝見した情報で、ロビーにある土産物屋は高いのでマトリョーシカなどを購入する場合はご注意!とのことでした。

イクラやサーモンなどのシーフードを売ってる店が(ここと、もう1箇所あり)。ひやかしのみで購入はせず。



この他、コチラのエントリーで直営店を訪れた菓子製品メーカー「Приморский кондитер(Primorskiy Konditer)」の売店もあり。でも、チョコレートはひと通り買ったし「мед(蜂蜜)」の文字も見えて「えっ蜂蜜は直営店で見かけなかったよね…」と気になるも、ぐぐぐっとこらえました。(でも後からやっぱり蜂蜜買っておけばよかったと後悔…ウラジオストクというかロシア?の蜂蜜ほんとうに美味しい)

さて、ここでウラジオストク正真正銘最後の食事を…。
ロビーのフロアにもちょっとしたフードコートがあり、ピザなどのイタリアン、チャイニーズ&コリアンフードなどを食べることが出来たり、コーヒーショップもありました。

しかし…ここでピザやパスタを食べてどうする?
私は調べていました、ここの地下にひっそり秘密の(?)スタローバヤ(食堂)があることを!!

これがまた非常にわかりにくい。ナイフとフォークの表示があるっちゃあるのですが、フードコートと同じ方向なのでそれのことかな?と思ってしまう。そちらのほうが目立つし。

ロビーフロア、エントランスを背にして右側の端のトイレのところまで進むと、やっとこんな表示に出会えます。



これは「何も知らない外国人は高い金払ってピザやチャイニーズ食ってろhahahaha...」というロシア人からの挑戦状でしょうか。そうは問屋が卸しません。ロシア語全く出来ないニホンジンである私が殴りこんで差し上げます。

ちなみにこのトイレの右側に、こんなものが…。



イエス!ダイドードリンコ!さらっとしぼったオレンジ!!!
正直興奮しましたよね。

表示に従って地下へ降りると、ありました。非常に薄暗く「営業してるのか?」と一瞬不安を感じるほど陰気なスタローバヤが!人は少ないけどいるので、やってます。やはりロシア人や職員とおぼしき人しかいないので、知る人ぞ知る地元民のためのスタローバヤなのかもしれません。
トレイを持って料理を見てると、面倒くさそうにおばちゃんが皿に持ってくれます。でもきちんと温めてくれるし、ただ愛想がないだけでサービスが悪いわけではない(笑)

大好きなベリージュースまでトレイに乗せていざお会計…。そこで私は非常にドキドキしていました。それは「手持ちのルーブル現金で足りるか」ということです。
ロビーフロアのカフェテリアならカードが使えたでしょうが、この社食のようなスタローバヤでカードは絶対無理。緊張しながら会計を待つと…450ルーブルちょっとで、奇跡的に手持ちの現金で足りました!!ハラショー自分!!!
どれくらい奇跡的だったかというと、残った現金がコインでたった9ルーブル50カペイカのみだったということです。15円ぐらい(笑)

食べたものはこちらです。照明がとにかく暗いのであまり良く撮れてませんが…。
ロールキャベツ的なものと(これは2つで1皿よ!とおばちゃんに叱られる。たぶん向こうは叱ってるつもりゼロ)ビーツのサラダ食べ納め、そしてプロフ!ウズベキスタン料理屋に行けなかったので、ここでプロフと出会えて嬉しい。あとベリージュースね。全部、値段と手軽さを考えたら悪くない味でした。最後の最後までロシア気分を味わうことが出来たし。陰気なスタローバヤなんて言ってごめんなさい。



隣の家族連れの金髪巻き毛天使ちゃんにうっとりしたりしているうち、チェックインの開始時刻になったのでスタローバヤを後にしました。

出国手続きに向かう途中にROYCEが。ここにもジャパンインウラジオストク。



出国後、お土産物屋さんがあったのでチラ見。可愛いマトリョーシカに一目惚れしたので即買い!


それからプーチンマグネットも…(照)いま、私の会社のデスクで不敵に微笑んでいます。プーチンは強そうだがロシアンクオリティーで磁力は弱い。


搭乗ロビーにはコーヒーショップが2つほど。可愛いマトリョーシカも買えたし、プーチングッズも買えたしウラジオストク良かったな~と旅の思い出に浸りながらコーヒーを飲んでいたら、S7のチェックインカウンターにガイド連れでいた研修旅行とおぼしき日本人中年男性の軍団がやってきてガハハハシャシャシャシャと大笑いしてうるさいので、ムードぶち壊しでした…。

とはいえ、3泊4日と短い旅ではありましたが非常に良かった。心が穏やかになる旅でした。今度は鉄道でハバロフスクと抱合せの旅がしてみたい。なんてったって近いし!

帰りの機内でも美味しくないサンドイッチが配給されましたが、予定より早く、なんと1時間40分で成田に到着したので全く問題なしです。こんなに近いヨーロッパ、また行かない理由はありませんよね。

というわけでウラジオストク旅行記、おしまいです。
読んでくださってありがとうございました。

2016年8月14日日曜日

ウラジオストク、アエロエクスプレスで空港への巻(その29)

いよいよ最終日の朝。ウラジオストクを出発する時がやってきました。
S7の直行便のスケジュールがもうちょっと良ければ、あと1泊ぐらいしたいところだったのですけれども…。

さて、行きは到着が夜だったこともあり、空港から金額固定タクシーを利用したのでありましたが、帰りはどうしたものかギリギリまで悩みました。
到着時のエントリーにも書きました通り、交通手段としては鉄道(アエロエクスプレス)、バス、タクシーの3つの選択肢があります。
フライトは13:30発。列車に乗ってみたかったので(地上を走る乗り物が大好きなので)まずアエロエクスプレスの時間を調べますが、いかんせん本数が少ない!
9:05にウラジオストク駅を出る列車が、10時前には空港に着いてしまいます。3時間半前に着くのも、桃園のような大きな空港ならいくらでも時間をつぶす術はありそうですがウラジオストク空港…全く期待できないし…。

次にバスを調べます。バス好きなので、バスで郊外の風景を見ながら空港に行くのもいいなぁと思いました。
空港からウラジオストク駅行きのバスの時間は空港の情報ページに記載されていますが、逆がない。もう、こういうところ甘やかされたニホンジンには少々辛い…。
こちらのページの「Ж/д вокзал - Аэропорт Кневичи」というのがウラジオストク駅から空港行きバスの時間なのですが、10:20発のバスに乗ったとして、所要時間が約1時間15分で11:30過ぎに空港着予定。フライトの2時間前に着くことになるのでちょうどいいっちゃちょうどいいのですが、ひっかかったのがこのバス、空港直行ではなくローカル路線バスのようなのです。市内バスのようにぶっ飛ばして走ってくれればよいですが、日曜日だし万が一渋滞などあったら…と。空港までの道のいつもの渋滞情報など調べようがないので、そこが心配になってしまいました。

悩んだ結果、初めての街だと早く着き過ぎても時間が確実なほうが安心だし、列車も体験したいし、ネットも使えるから時間つぶしも出来るしということでアエロエクスプレス9:05発を利用することにしました。

アエロエクスプレスの乗り場はいわゆる「ウラジオストク駅」とは違う乗り場にあります。向かって左側の新し目の建物がそれなのですが、日本だったら「ウラジオストク空港まで最短54分!!」みたいなダッサイ下品な色合いのデッカイ看板がありそうなところ、全くそのようなものもなく(ロシア語でどこかに上品に書いてあったのかもしれません)自信がありません。人通りも少ない。キョロキョロしていると通りすがりのおっさんに声をかけられたので「空港まで、電車、どこ?」とカタコトロシア語で訊ねるとやはり私が目をつけた建物。スパシーバとお礼を言いつつも、念のため近くのピロシキ売りのおばちゃんにも聞いてみると同じ答えだったので、安心して向かいました。朝ごはんを食べてなかったのでピロシキも1つ購入。ルガバヤ市場のピロシキには負けたけど、でも、おばちゃんもスパシーバ!

乗り場に入る時には荷物の検査を受けねばならないので、ちゃんとしたドアから入りましょう…(隅っこから入ろうとして注意された)。
チケットの値段を訊かれた(気がした)けども、安い方を選んで発券してもらいました。220ルーブル。400円しないくらいかな。やっすい!!


階下に待合室があったので、ぶらぶら。テレビ番組が流れてたり、ウラジオの子供たちの絵が飾られてたり。和みます。


改札はチケットのバーコードをかざして入場する式。設備はキレイで改札機もスッキリ美しくて近代的。


ふと気がつけば、駅に入場するときの荷物検査の係員も、チケット売りも、改札の係員もホームにいた駅員さんも全員女性!やはり女性がもりもり働くお国柄なのですね。

車内はこんな感じ。車両が新しいので、キレイです。


最初はこのような感じで空いていたのですが、途中でドカドカと隣国の団体様が乗り込んでいらっしゃいまして、車内で大・撮影大会が繰り広げられ私の心の平和が乱されました…。ウラジオストクとの別れにしっぽり浸りたかったのに。

何故か途中の空き地に……飛行機が無造作に放置してあります。

そうこうしている間にあっという間の54分、ウラジオストク空港に到着です!
空港駅のホームでこの旅初めて個人旅行客らしい、バックパックを背負った日本人男性を発見しました。同じフライトでしょうか。年のころも少し下~同じくらいだし、3時間半あるから声でもかけてお茶でも…と一瞬頭によぎりましたが、それで気が合わなかったらとんでもないことになるのでやめました。


さて、最後にもうちょっとウラジオストクを堪能しますよ。

2016年8月11日木曜日

ウラジオストク、ノスタルジックなレストランで最後のディナーの巻(その28)

短いウラジオストク旅行、最後のディナーです。
ウラジオストクには前日のグルジア料理のように、東京でもあまりお目にかからない大陸ならではのレストランのバラエティに富んでいるので、ウズベキスタン料理なども候補に入れていました。

しかし、やっぱり美味しいロシア料理を食べておかなくては・・・!
と、初めてウラジオストクに関する本を読んだ時から絶対に行くと決めていたレストラン「ノスタルジア(Nostalgia)」へ。ウラジオストク駅から、私が宿泊するホテルZemchuzhinaへ向かう途中の、勾配のキツイ「1モルスカヤ通り」の途中にあります!

中へ入ると右手にはアンティークなどの土産物コーナーが。私はチラ見しかしなかったのですが(見ると欲しくなると思ったので)展望台の土産物屋などに比べるとお高めらしい。

そして左側に入ると、カジュアルなカフェコーナーが。ケーキやパンなどが売っていて、地元の家族が買い物していました。
カフェコーナーから更に右手に入ると、夢に描いたレストランのエリアになっております。

ばーん!
・・・写真があまり良くなくすみませんね。静かなレストラン(とはいえ中国人の学生とおぼしきグループがワイワイやってましたけども)なのでシャッター音を響かせるのがどうしてもはばかられて、微音カメラでささっと撮ってしまったもので。


接客をしてくれたのはちょっとクールな印象のおねえさん。クールなんだけど、私がロシア語が出来ないとわかると一生懸命英語を駆使してくれました。本当に本当にありがたい。

食べたものはこんな感じ…。
私は気に入るとしつこく何度でも同じものを食べてしまうたちなので、ここでもまたしつこくビーツのサラダ!帰国して自分でも作って食べましたよ。
蜂蜜付き紅茶は食事の最初に出てきてしまいました(笑)。ここもまた、蜂蜜が美味しい…。蜂蜜を口に含んでから紅茶を飲むのがロシア式ね(どこかで読んだ)。


そしてまた…定番のビーフストロガノフ。ここのお店はビーフストロガノフが美味しいと聞いていたので、食べなくてはなるまい。付け合わせはライスと、もう1種類選べた気がします。イモだったかな…(もう既にうろ覚え)


トータルで400ルーブルくらいだったかな。おねえさんのサービスがてきぱきしていて、さっぱりしてるけど決して愛想がないわけでなく、すごく気持ちがよかったのでお会計をした後にチップを挟みました。
私が席を立ってから気づいてくれればいいなと思ってたのですが、私が席を立つ前に気づいてしまい、するとおねえさん、それまでのクールビューティーが一変「えっえっえっ、これ、アタシに!?いやっもうマジー!?」みたいなことを支離滅裂に口走りながらクシャクシャ笑顔に。こっちまでクシャクシャ笑顔になってしまうほどでした。英語で「サービスも良いし美味しかったので」ということを伝え、スパシーバ、だけはロシア語で。それしか言えねえ。
やはりウラジオはチップの習慣ないんでしょうかね?こちらが感激するほど喜んでもらえました。また行こう。

そんなわけで、たいそう気分の良いウラジオストク最後のディナーなのでした。

Nostalgia
6/25 Pervaya Morskaya Ulitsa, Vladivostok

2016年8月4日木曜日

ウラジオストク、海浜公園さんぽの巻(その27)

Hes Burgerでポテトを食べてしまったので、夕食までにお腹を減らさねばならんと思い海浜公園にやってきました(といってもClover Houseから徒歩10分程度)。

途中アドミアララ・フォキナ通りにある土産物屋などをパトロールしてみたりしました。プーチンTシャツ(虎の子供抱いてるやつなど)やらありましたが、私の心に響くものは特になく。私に相談してくれればいろいろプーチングッズのアイデア出してあげるのにー。

土曜日の晴れた夕暮れはたいそう気持ちがよく、たくさんの人が公園に集まっていました。大道芸人やミュージシャンもいたり。

ロシアのおっさんバンド。


海浜公園の通り。ここを何度もぶらぶら。


遊ぶ子供達。


この風景・・・なんだかせつなくなります。


CCCP・・・!!!

簡易トイレは市内中心部の観光地(?)ということもあり、5ルーブル。
日が落ちるととたんに寒くなり、上着なしではいられないくらいになったため退散。ウラジオストク最後の夕食に向かいます。

全く関係ないですが街を歩いてる時に見かけた壁設置式ポスト。青が可愛い!


もうちょっと続きます。

2016年8月1日月曜日

ウラジオストク、スーパーマーケット再び&HES BURGERの巻(その26)

前日に続き、チョコ以外にもスーパーマーケットで幾つか買い物をしたのでご紹介。初日ランチの回でも軽く触れましたがクローバーハウスの地下に「Фреш(フレッシュ)」というスーパーマーケットがありまして、そこもなかなかの品揃えでした。場所も便利だし。手持ちのルーブルが怪しくなってきたのでここにあったATMでキャッシュの引き出しをしましたが、全く問題なく出来ましたー。

シローク(сырок)
トゥバローグと呼ばれるクリームチーズをチョコレートでコーティングしたお菓子。濃厚なヨーグルトって感じです。要冷蔵なので乳製品売り場かアイスクリームのコーナーに置いてあります。幾つかフレーバーがあって、私はプレーン、コーヒー、イチゴ味あたりを食べたのですが…これがハマる美味さ!乳製品好きには試して頂きたいです。絶対カロリー高いと思うので要注意。要冷蔵のため持ち帰るのが難しく、現地で隙を見て食べていました。


ハルヴァ(Халва)
以前、米原万理さんのエッセイで紹介されていたのを読んで、ひと口で魅了されたなんて一体どんなに素晴らしく美味しいお菓子なんだろう!?と妄想していました。(どうやら、ウズベキスタンにも売っていた様子)米原真理さんが描写されていたような素敵な入れ物のものはなく、ごく普通のお菓子というパッケージ(笑)。その中でもまだ見栄えの良いものを買った(つもり)。
味はシャリっとした食感の、ごま&ナッツ味ペーストといったところでしょうか。どう食べるのが正解かわからないので、スプーンでホジホジして食べます。
めちゃめちゃ高カロリーらしいので(調べたところによると100gで500kcal超えとか?)こちらも要注意な。

形容しがたい、一見みそのようなビジュアル(でもシャリシャリしてる)。個人的にはハルヴァより断然シローク派です。

ペーパーナプキン
本当は「Michel's Bakery」で見つけたペーパータオルが欲しかったのですが、見つからなかったのでこんな中華(和風?)テイストなものを。


緑茶
移動中はカフェ休憩以外はずっとお水を飲んでいたので緑茶のペットボトルが売られているのを発見し、試しに買ってみました。が・・・マズイ!おすすめしませぬ。(甘いのとも違う、香料がキツい味)


他にもボルシチの素や、夜のおやつにヨーグルトなど買ったりしました。

そしてこのクローバーハウスの最上階のフードコートにあるHes Burger・・・ここのサーモンバーガーとポテトが美味しいという情報をつかんでいたので、ここにも絶対来なくてはと思っていました。そのためにお昼を軽く(?)しておいたのです!
しかしながらこの前にケーキ食べてしまったし、翌朝のことを考えると夕食をそんなに遅くとるわけにもいかず、お腹と相談した結果やはりサーモンバーガーは無理、ポテトだけを頂くことにしました。

いつもトイレを使うためにこの最上階に来るとHes Burgerの前はガラッガラなのに、こんな時に限って結構待ってる人がいたりして。その間にロシア語の読みを調べておいたので頑張って注文。フレンチフライは通じましたが(確か発音そんなに変わらなかった気が)オレンジジュースは玉砕。店員のおねーちゃんに「はぁ?」って顔をされましたので、敢え無く指差し注文しました・・・。

私の好みの細めポテト。普通に美味しかったです(笑)。


このフードコートの窓際の席から、西側に向かってちょうど海浜公園の遊園地にある観覧車が見えるのです。時間的にちょうど夕陽がキレイなのではないかなと思って窓際に座ろうとしたのですが・・・うあーーーー西陽が暑い!!さらに眩しくて目が開けられない!
というわけで退散しました・・・。

次回はサーモンバーガーも食べてみたいです。

2016年7月26日火曜日

ウラジオストク、年増殺しの坂と素敵ベーカリーカフェの巻(その25)

今回のタイトルは横溝正史を意識してみました(わかりにくい)。

お買い物(チョコ買わなかったけど)などした後は、調べておいたカフェでおやつ休憩にすることにしました。
向かった先は「Michel's Bakery」。ケーキが美味しいという評判を見つけてチェックしておりました。
場所はスハノヴァ通り沿い。

一度ホテルに戻ったあと中央広場のあたりに出てきていたので、地図を見るとなんとなくそこから歩いて行けそうだな~これからケーキ食べるし先にカロリー消費しとくか!街歩き街歩き。

なんて考えたのが運のつき・・・・・・・・・!

スヴェトランスカヤ通りからウボレヴィチャ通りを北上するルートを選んだのですが、下記地図(いつにも増してひどい!)の通り、ウボレヴィチャ通りの勾配がひどい!きつい!死ぬ!しかも天気良くて暑い!手書きの文字でこの坂道のきつさを表現してみました。私の悲痛な叫びが伝わりますでしょうか。
きっと普段から鍛えてらっしゃる方、体力のある男性にはなんてことないかもしれませんが、私のような運動不足の年増女には堪えました。「ウボレヴィチャは年増殺し」



体力に自信のない方はСуханова(スハノヴァ)のバス停あたりまでバスで行かれることをおすすめします。旅行、ここで終わりじゃないですし(帰りはバス使いました)。

目的に店に着いた時には汗ダラダラの息キレッキレ。あ、地図にもありますがこの隣にある「Moloko & Myod」というカフェもオープンテラス席などあって良さそうでしたよ。

ロシア語も出来ないボロボロの東洋人女が入店してきたらちょっと引きますよね・・・すみません。
カフェは内装も素敵で、ケーキもいろんな種類がありましたがパンにも目移りしてしまいました。カウンターで注文、先払い制なのですが、私がロシア語出来ないので2人がかりくらいで対応してくれました。Wifiのパスワードもニコニコしながら教えてくれましたし、可愛いけどちょっと懐かしい雰囲気があり、気取りがなくて居心地のよいカフェです。


こちらのケーキとアイスコーヒー(暑かったので)を頂いたのですが・・・アイスコーヒーは豪快。写真わかりにくいと思いますがホットコーヒーに氷を2個ばかしブチ込む式です!


レジ脇にマグやお菓子などが置いてあり、そこにも蜂蜜が置いてあるのが見えましたが(蜂蜜のロシア語は覚えた)ちょっとお高めだったしその前に幾つか買っちゃってたのでここは見送り。お高めと言っても、日本でちょっとしたのを買うのより全然安かったですけどもね。

お手洗いに入ったらこんなペーパータオルが置いてありました。


中華風なのか和風なのかわからないけど、可愛い!

次回もきっとまた来ます。朝9時からやっているようなので、ゆっくり目の朝食をここで取るのもいいなぁ。

Michel's Bakeryで検索すると他の国の同名の店のWebサイトが出てきちゃったりしますが、ウラジオのはこっち!
http://michelbakery.ru/
Facebookページもあるでよ!
https://www.facebook.com/bakerymoscow/

Пекарня Мишеля(Michel's Bakery)
ул 690091, ul. Sukhanova, 6А, Vladivostok

2016年7月24日日曜日

ウラジオストク、ロシアンロックとチョコ直営店の巻(その24)

ブリヌイでお腹がいっぱいになったところで、お買い物に出ます。
行きたかったのはCDショップ。ロシアで2つほど気になるバンドがありまして、1つ目はスタイル・カウンシルなど正統派英国モッズスタイルに影響バリバリ受けてる「The Riot」。
まさにモッズ!って感じでしょう。

もうひとつはホテルで流しっぱなしにしてた娯楽チャンネルで流れてたのをたまたま耳にして惚れた「Валентин Стрыкало(Valentine Strikalo)」というウクライナのバンド。後で調べたらかなり人気のバンドのようですね~。ロシアの音楽シーンは全くノーマークでした…。この曲が耳に残ってクセになってしまったのです。

このちょっと脱力した感じ、ロシアっぽさぷんぷんなところに魅力を感じてしまいました。

この2組のCDが欲しいなと思ってCDショップを探してみたのですが見つからない…。ホテルの近くに1軒あったので行ってみましたが、取り扱っているのは欧米のヒットチャート的な輸入盤ばかり。ローカルなのはムード歌謡的なものだけ…。クローバーハウスの中にあるかな?と思いきや、ない。ネットで検索して1軒見つけたものの、該当する住所に行ってみると、なし。ウラジオストクの若者は一体どこでCDを買っているのか?もはやダウンロードオンリーなのか?

歩いているとこんな日式ラーメンの店があったりしました。
写真を取っていたら、中華系のおっさん3人組がガハガハ談笑しながら出てきました。
店名は「Iki(粋)」


正直おっさん達は粋には見えなかった…。

時間ももったいないので諦めて(Валентин Стрыкалоは結局iTunesで購入してめちゃめちゃヘビロです)、次の目的地へ向かうことにしました。

向かったのは「Приморский кондитер(Primorskiy Konditer)」という極東最大の菓子製品メーカー。チョコ買い出しの巻で紹介したハチドリパッケージのチョコ「鳥のミルク」はこちらの看板商品です。

アレウツカヤ通りをひたすら北上します。やや、坂道がキツイ…。オケアンスキー通りをバスで北上して「Комарова」バス停で降りて歩いたほうが楽かもしれません。私はその時の気分で、街の散策も兼ねて歩いてしまいました。
アレウツカヤ通りを進むと、まずでっかいキオスクみたいな販売所が現れるのですがそこではないです(うっかり、ここかな…と勘違いしたのは私)サクッと買い物だけするには良いかもしれません。直営店はもう少し進んだ、角のところにあります。



中に入ると、チョコレートの量り売りだけでなく、紅茶類なども手頃な値段で売っていました(紅茶、買えばよかったと後から後悔)。量り売りで買おうかでも何がなにやらわからないし…なんて思っていたら2人組のおじいちゃん、続いておばあちゃんなどお客が続いて混み合ってしまったので、まぁ、スーパーで充分買ったからいいかな、とお店を後にしました…。

今回更新するにあたってПриморский кондитерのことを検索したら、私がウラジオストクへ経つ前日に更新されたこんな記事がありました!(ガーン)
ここにいろいろПриморский кондитерの商品などのことが紹介されています。

旅いさら「ロシア・ウラジオストク産のユニークなチョコレートをお土産に」

もうちょっと早く更新してくれていれば…。
直営店の詳しい営業時間なども載ってますよっ。

Приморский кондитер
52, ул. Алеутская, г. Владивосток

ウラジオストク、人気のブリヌイカフェで昼食の巻(その23)

ルガバヤから中心部に戻って、少し早いけど昼食を取ることにしました。
この後ちょっとした野望もあったので、軽めの昼食に選んだのはブリヌイの人気店「Ух Ты, Блин(Ukh Ty, Blin)」です。昨日昼食をとった「Svoy Fete」と同じアドミララ・フォキナ通りにあります。英語を併記してもどう読んでいいかわからない店名ですよね。

お店のドアを開けると………そこはカオス。
席は9割ほど某隣国の団体客で埋め尽くされておりました(ほとんどが団塊の世代ぐらい)。ロシア人は壁際にカップル、1人で食べてる老婦人など2、3組程度。
とにかくかしましい。私が荷物を置いたテーブルに勝手に座ってこようとしてくるので英語で注意したら退いてくれましたけど。強国の皆さんもたくさんいるけど、隣国の皆さんもたくさん街中で見かけました。後で調べたところどうやらビザが要らないらしい。うらやましいですね。まぁ日本人の団塊ツアーもかしましいし、空港や飛行機で遭遇すると言葉が通じる分うざったいなーと思うこともあるしなぁ。

気を取り直してブリヌイを頂きますよ。圧倒されてるヒマはなし。
オーダーはカウンターで、支払いも先にします。お願いしたら英語のメニューを出してもらえましたが、とにかく種類がたくさんありすぎて…!甘いのも食べたいけど、甘いのは前日にランチのデザートで蜂蜜のブリヌイを食べていたし、昼食なのでおかず系のブリヌイにしましょう。うー、とにかく、たくさんありすぎて選べない!
途中、隣国グループの若者に横入り注文されようとしたのでお店の人が何か言ってくれましたが、選ぶの遅い私が悪いのでここはドーゾドーゾしました。愛想があるわけじゃないけど、いいお店だと思います。

悩んだ結果、サーモンとクリームチーズのブリヌイにしました。ディルの風味がああ、ロシアだな~と。生地そのものは普通のクレープかなといった感じですが(すまん・笑)美味しく頂きましたよ。なかなかボリュームがあります。
カトラリーケースに店名が刺繍してあるのが可愛い。


食事が運ばれて来た頃には団体様はさざ波のように引き上げて行かれました。テーブルのは結構すごいことになっていて、それを片付けるスタッフの表情には哀愁が…(まぁ、商売ですからね、致し方なしか…)

嵐が過ぎ去った後は、常連ぽいおにーちゃんがコーヒーのテイクアウトを買いに来たり、母娘やカップルが訪れたり、穏やかな雰囲気のブリヌイカフェに戻りました。

Wifiももちろんあります。パスワードはカウンターに書いてあったので、訊かずに済みました。ハラショー!

食事をとりたい時にも甘いおやつを食べたい時にもおすすめです。

Ух Ты, Блин
ул. Адмирала Фокина, 9, Vladivostok

2016年7月23日土曜日

ウラジオストク、ルガバヤ市場で激ウマピロシキを食すの巻(その22)

ロシアといえばピロシキだろ!という感じですが、今回「ウラジオストクの美味しいピロシキ」情報を事前にチェックすることが出来ず。台湾だったら、お店を探すときに「台北 好吃 臭豆腐」などで検索することが多いのですが、ウラジオはそういうことも出来ない・・・ロシア語わからんし。
中心部のアドミララ・フォキナ通り(噴水通り)にはピロシキを売っている屋台をいくつも目にしていたので買うチャンスは前日にもあったのですが、その時は「今じゃなくてもいいかな」という感じで通り過ぎておりました。
そして、満を持して、今、その時がやってきました!

少ない滞在時間と限られた胃袋のキャパシティ。絶対に外したくない。真剣に市場内のお店を吟味しなくては。パンを売ってる店やピロシキ屋台などが幾つかあったのですが、その中でもとある店に客足が途絶えないのを発見。先述のタトゥー屋の斜向かいにあるお店。行列まで出来ていなくても(もともと市場自体混雑しているわけではない)次から次にお客がやってきて、たまにものすごい数のピロシキを買って行ったりもするのです。絶対ここ美味しいに違いない。

店舗の中で作ったピロシキを保温ボックスに入れ、おばちゃんが店先で売っているスタイル。おずおずとおばちゃんに近づき、ピロシキ1個ちょうだいと伝えたところ、モーレツな勢いで何やら質問をされました。2つの保温ボックスを指差して何か訊いているのでおそらくどっちの種類ってことだと思いましたが、わかるわけがねぇ。
なので、適当にここも野生の勘に任せて「こっちー」と右側の箱のを頂きました。

本場ロシアで手に入れた熱々のピロシキ…(ぽわーん…)。



まずは撮影しておかねばね、とお店の傍にあったハイテーブルの脇でこそこそ写真を撮っていると、そこでピロシキ食べてた2人組のにーちゃんが「そんなとこで食べてないでこっちで食べなよ!ほらほら」とテーブルの場所を空けてくれました。
やだわーロシア男子やさしいわー。「スパシーバ~~」とヘラヘラお礼を言いながらお邪魔すると、声をかけてくれたにーちゃんAの手にはばっちりビールの缶が握られていました(朝10時過ぎ)。うん、やっぱりロシア人、飲むよね。飲んだくれだけどいい奴って感じ。
もう1人のにーちゃんBはもうちょっと真面目そうで、ミルク入りのコーヒーと思われるものを飲んでいました。「そこ、ハトの糞が危ないからもうちょっとこっちにおいで」などと気配りもしてくれます。ロシア語なんでまぁさっぱりわからないんですけどなんとなく通じる、ピロシキ・コミュニケーションって感じです。

勝手に2人のバックグラウンドを妄想してみたりして…にーちゃんAはちょっとワルで現在は家業の手伝い。にーちゃんBは真面目な公務員。2人は子供の頃からの幼なじみで、にーちゃんAが何かやらかすといつもBが助けてあげて、でもAもBのことが大好きで…みたいな。この街に生まれてこの街で育ち、生きるってどんな感じなんだろうと、旅先で人と触れ合うとついつい想像してしまうのです。

肝心のピロシキは、ズバリ、激ウマ!!!タイトルにも激ウマって書いちゃってますからね。ガワ(生地)がめちゃくちゃ美味しい。実は具は私の苦手なレバーの味がしたのですが(もう1つのほうを選べば入ってなかったのか定かではないですが)それも気にならなくなるほどとにかくガワが美味しい。一気食いです。ガワ、大事。近年は医者から糖質制限を言い渡されているため旅行の時ぐらいしかヤンチャしませんが、本来無類の粉モン大好きっ子ですから!(文章からにじみ出る昭和…)。やっぱりみんなここに買いに来るよね~。ここで買って大正解でした。

ピロシキ屋を横から撮った写真。水色の保温ボックスにピロシキが入っています。おばちゃんが中に入った隙に撮りました。



激ウマピロシキとローカル男子たちとの触れ合いに気をよくしてルガバヤ市場を後にした私でした。帰りはどうも、今改めてGoogleMap見ると「ファデエヴァ通り」のほうに出た様子。この通りの角に大き目のショッピングモールがあり、そのあたりからルガバヤ駅方面に路面電車の線路に沿って進むと、緑地で青空フリーマーケットもやっていました。老人率高し。活気はない。けど「こんなもんまで売ってるのか!」とローカルムードをチラ見するのには弱くおすすめできるかもしれません(どこまでも弱気)。

途中、どうしてもお手洗いに行きたくなり簡易トイレへ…。実は先述の「ファデエヴァ通り」と「スポルチヴナヤ通り」が交差する辺りにもあったのですが、無人でメンテナンスがされておらず絶望的な様相で、私はボットン式でお尻をつけなくてよければある程度は頑張って「えいやっ」と出来てしまうのですが、ここのはそれでもちょっと勘弁と言いたくなるレベルだったのです。私にとっての地獄のようなトイレNo.1は、ウズベキスタン旅行の際にサマルカンドからタシケントに向かう列車の中のトイレだったのですが、それと負けず劣らずという壮絶さ具合でした。(まだこの話書けてないのですよね。列車の中というスリリングな状況であったためやはりあちらのほうが強烈だったかもしれない…)
駅に近いほうのトイレはちゃんとおばちゃんがいて、チップをばっくれることは出来なくてもきちんと掃除してくれてるほうがよいのでね。それでもピカピカとは言えないけど…。確か2、3ルーブル。

ものすごく適当なんですけどルガバヤ周辺の地図です。動くときにきちんと通りの名前など確認していたわけではないので「たぶん」「のはず」連発で恐縮ですが。



すっきり落ち着いたところでルガバヤのバスターミナルからバスで中心部に戻ります。

続きます。

2016年7月22日金曜日

ウラジオストク、Let's Go ルガバヤ市場の巻(その21)

前回より、ウラジオストクに唯一(たぶん)残る路面電車に無事乗る事が出来たわたくし。窓の外にはシビレるほど殺風景な景色が広がります。


すると・・・ひとつめの停留所「Sportivnaya(スポルチヴナヤ)」にて。左手に大きな倉庫のような建物が見え、路面電車を降りた男の子がそちらの方面に歩いて行くのが見えました。何気なく目で追っていると・・・えっえっ、なんか屋台?露店?野菜?っぽいのが見えたんだけど・・・(胸騒ぎ)ひょっとしてこれが本物のルガバヤ市場なんじゃないの!?

それに気が付いた時には既に路面電車は走り出していました。
「ああーーー進まないでーーー早くーーー早く停めてーーー降りますーーー」
声にならない声で叫んでいます。市場らしき建物からどんどん遠ざかっていく・・・・・・あああ・・・・・・(注:実際には通りを大きくカーブするルートなので、市場を囲んで大した距離は進んでいなかった)

やっと次の「Stadion」という停留所に停まると、私は急いで路面電車を降りました。目の前に広がっているのはこんな風景。(青い壁の向こうに屋根がたくさん見えるのが市場です!)


その時の私は当然写真など撮っている心の余裕がなかったので、ストリートビューさんからお借りしました。でもほんと、まさしくこんな感じ!雨上がりのドロっとした土の感じも、私が行った日に撮影したんじゃないかと思うほど同じ!
ぬかるみを若干気にしつつもはやる気持ちを抑えられず市場に向かって突進します。

あああーーーやったーーー来たぞーーールガバヤ市場!!!
あの時こっち方面の路面電車に乗ってよかった・・・まさしく野生の勘としか言いようがない。もしあの時逆方面の電車に乗ってたら、Минный городокの駅まで行ってぐるっと戻ってきて「ルガバヤには何もなかった」と言って終了になるところだった!
(ちなみに、後日気が付いたのですがスポルチヴナヤ通りまで31番や49番などのバスでも行けるようです。特に路面電車に乗る必要がなければこの辺のバスで中央広場から直接この通りまでこれるのかも)

☆で印がついてるのがそれぞれ路面電車の停留所です。




そんな感動を胸に抱きつつ市場内をパトロール開始です。青空市場(勝手に名づけた)のあたりは野菜や果物、ハーブ、蜂蜜などを売っています。





奥のほうへ行くと(実際にはそちらがルガバヤ駅方面。私はおしりのほうから入って入り口方面に向かってパトロールをして行ったことになります)長屋風の店舗街になって、日用品やちょっとしたレストラン、カフェなどがあったりします。巨大な倉庫のような建物の中は、生鮮品(お肉や乳製品、お惣菜など)が売っていました。中国系(たぶん)の人がやってる店舗も多かったです。




タトゥーショップもあり、ちらっと中を覗くと齢80は越えてそうな一見上品な白髪のご婦人が施術中でした。・・・・・・ロシアンマダム、ロックだぜ!(この店の中にマダムがいました)



私は市場に来ると特に何か買うわけでもなく、その雰囲気を味わうのが好きなのであてもなくふらふらと散歩していたところ、すれ違った数人がピロシキらしきものを歩き食いしているのを目撃。

そういえば・・・ピロシキ・・・食べてない。

続きます。

2016年7月21日木曜日

ウラジオストク、路面電車に乗るの巻(その20)

わたくしは地上を走る乗り物が好きで、中でもとりわけ路面電車に乗るのが大好きで、訪れた場所に路面電車があれば時間の許す限り乗りたいと思っています。

そしてウラジオストクにも路面電車があることが判明。しかし、例によって唯一のガイドブックである「地球の迷い方」にも情報は載っておらず、自分でネットから情報のかけらを拾い集めて推測で動くしかない旅なのですウラジオストク。でもそんな作業、嫌いじゃない。

幾つか路面電車に乗られた方のブログやホームページ記事が出てきましたが、はっきりと何処に行けば乗れるのかよくわからず、結局決め手になったのはWiki様。

Wikipedia ウラジオストク

こちらの「市内交通」の項目に「以前は路面電車、トロリーバスも広い路線を有していたが、2009年7月に市長が路面電車の全廃を表明。2013年2月現在は鉱山街駅(Минный городок)とサハリンスカヤ駅(Сахалинская)を結ぶ1路線が観光用として残すのみとなっている」とのこと。

1路線のみ………。

Wikitravelには「トラム(路面電車)はウラジオストク駅及び中央広場から東方向約5km、スヴェトランスカヤ通りの東端にあるルガバヤ(Луговая)近辺及び鉱山町公園?(Парк Минный Городок)沿い西側に一部路線を残して運行している」とありますが、Wikiの情報のほうが新しそう。そして「Минный Городок」からの路線はまだ残ってる可能性が高い(実際、ウラジオストク駅から中央広場にかけての路面電車はなくなったようでした。あったら乗った)。

Wikitravel ウラジオストク

というわけでGoogleMap様を調べたら、あったー!「ライトレール駅」とありますが、下のほうに「路面電車(6)」。こ、これだーーーーーー!!!



Сахалинская(サバリンスカヤ)までの路線。




路面電車とはまた別の話で、私はローカル市場に行くのも大好きなのですが、市場について調べていると「ルガバヤ市場」という名前が浮上。この路面電車はルガバヤ(Logovaya Square)をばっちり通ります。




路面電車には1~2区間乗れれば満足なので、ルガバヤに行ってみて万が一路面電車に乗れなくても、市場をぶらりとすればよいじゃないかとルガバヤ行き決定。

ふぅ。ここまで、前振り長くてすみませんねぇ。

朝食を食べ終わって、中央広場のバス停から31番か49番あたりのバスでルガバヤまで向かいます。思ったよりもぜんっぜん近い!20分もあったら着いちゃったんじゃないでしょうか。
しかし言葉も不自由な初めての街で、いきなり郊外にバスで行くというのは若干緊張しますが、ワクワクしますね。

バスを降りてきょろきょろしていると、なんとなく人が集まっている場所があるのでそちらに向かいます。3~4階建てのビルあり。そのそばに幾つか露店の出ているエリアがあるのですが…まさかこれがルガバヤ市場……?市場という規模ではないです。
ビルに入っていくおばちゃんもいるのでフラフラとついていきます。まだ朝の9時台、ビルの中の店舗はほとんど開いてなくて薄暗いです。携帯屋や洋服屋、雑貨屋などが入っている模様。

正直、ルガバヤまで来たものの、路面電車も何処で乗ればいいかわからないし市場の場所もようわからん・・・。GoogleMapをもってしてもこの時は本当に乗り場の方向感覚がわからなかったんですよね。市場は「ここが市場です」と記載もされていないので…。
グルッと散歩して中心部に戻ったほうがいいんじゃなかろうか、なんてことを思いながらショッピングモールのビルを入った時と逆側に出てみると、バスターミナルがあり、さらに、路面電車っぽい線路が!!!

これだ!!!

線路に沿って歩いていくと、目の前におんぼろーーーい路面電車が停まっているではありませんか。この日の天気は薄曇り、どんよりとした空にウラジオの路面電車がとても様になります。



ああ、これぞ私の思い描いたロシア!!!
素っ気無い街並みと鼠色の空、オンボロい路面電車に…じゅん///

胸を高鳴らせながら、停まっていた路面電車に飛び乗ります。方向、全く考えないでテキトーに乗りました(後々、それが功を奏しました。本当に私はついている・・・)。



車内も予想通りいい味出しまくり。床は板張り、前の席は微妙に歪んでいる。走り出したら、揺れもはんぱない!!ちょっぴりおっかない!!しかし情緒あふれすぎて胸がキュンキュンしまくりッス!!!

ひとりで鼻息荒く車内を観察していたら、車掌さん(上の写真の革ジャケット来た女性)が運賃を回収に来ました。13ルーブル。

続きます。