2015年12月19日土曜日

ウズベキスタン旅行記(その11)サマルカンド最大のバザール、シヨブバザール

ウルグットから無事に戻って、ホテルに荷物を置いてひと休み。
お昼前にウルグットのバザールでピロシキ1個食べただけだったことを思い出し、小腹を満たすものも求めてとりあえずシヨブバザールへ出かけることにしました。ホテルからタクシーに乗って3000スムだったかな。



入り口からいきなりローカル感漂っていて素晴らしく良い感じです。入り口付近でおばーちゃんの売ってるサモサを買って食べました。

中に入ると、こんな感じで野菜売ってたり。




奥へ入ると、目に飛び込んで来たのがノン売り場!場外にもノンを売ってる小さな屋台がたくさんありますが、中には「Non-Bread」の一角があり圧観。さすがサマルカンド。
























他にも、お惣菜を売ってたりとか(写真撮っていい?とお願いして撮らせてもらった。怒っているわけではなく、照れているのだと思われ・笑)


スパイスもズラリ。バケツで売ってるのはヨーグルトかチーズかな。買ってみればよかった。

















上のほうへ行くとお菓子や蜂蜜を売っているコーナーがあったり、ビビハニム・モスク側には日用品を売っている棟がずらっと並んでいるエリアも。

思ったよりも観光地化されていない、地元の人で活気のあるバザールでした。

続きます。

2015年9月13日日曜日

ウズベキスタン旅行記(その10)ウルグットバザールからサマルカンドへ

ウルグットバザールで念願のスザニ刺繍や、アトラス生地など買い物をして落ち着いたらもうお昼近くなっており、何か軽く食べることにしました。

食堂エリアでシャシリクやピロシキを売っていたので偵察。シャシリク美味しそうだな…なんて思っていたら!ピロシキを売っているブース(屋台?)に、私好みの美少女が!!
あーかわいい。いつまでも見ていたいどストライクに好みな顔。
ピロシキを食べるつもりはありませんでしたが、まんまとそこに座ってピロシキを出してもらいました。具なしで、赤いソースにつけて食べます。揚げパンって感じですね。
チャイをお願いすると、さっきまでそこにいたおばちゃんが使ってた湯のみを「ホイッ」と渡されました(笑)。チャイのポットも共有で、ちょっとした茶の間フィーリングです。この大雑把な感じ、不思議と心地よいです。
ピロシキをもぐもぐといただきながらも、友達と談笑している美少女に釘付けだった私でした。

お手洗いに行きたくなったので、美少女に場所を教えてもらってさようなら。どうか、このまま美しく成長してくださいね。また来たいけどその時もここでピロシキ売りを手伝っいるだろうか。

一番左の子が私のどストライク。お茶が足りてるか心配してくれたり、3人ともとってもいい子たちでした。





そして…教えてもらった通りに進んでお手洗いへ。プレハブ小屋みたいな感じに独立した建物になっています。お約束通り、入り口にいるおばちゃんにお金を払って中に入ると……筆舌に尽くし難いほど壮絶でした……☆
この旅でその後も激しいトイレには遭遇しますし、きっといろんな国を旅されてる方には鼻先で笑われてしまうレベルかもしれない。しかしながら少なくともこの旅においてはここがNo.1壮絶トイレでした。(ベトナムとか、もっとすごいところもあった気はするのだけど)
既に書いたかもしれませんが、鞄を床に置くことは絶対にしたくないので、S字フックをカバンに入れておいて大正解でした。唯一良かった点を挙げるとしたら、ボットン式なので便座に座らなくて済んだところ(笑)
しかも、用を済ませて個室から出ようとしたら、ドアが開かない!!この小バエが飛びまくる壮絶な個室から一刻も早く出たいのに…。渾身の力でドアを押し破り、なんとか脱出しました。ほんとに焦った。

帰路はまた車を探さねばなりません。バザールの入り口あたりをふらふらしていたら「レギスタン?」とおにーちゃんに声をかけられたので、トイレで疲弊していた私はとりあえず値段だけ訊き、5000スムという行きより安い値段だったのでもういいや、とそのおにーちゃんに付いて行く事にしました。案内されたのは行きの車よりもかなりオンボロのバン。先客がいて、助手席におばちゃん1人と、その後ろに母娘、さらに後ろにおねえさんが1人。私は後部座席のおねえさんの隣に座りました。
こんなどローカルなところにいる外国人にみんな興味津々だったようで、ものすごい勢いで質問を浴びせられましたが当然言葉がわからず、でも、彼女らの期待に満ちたキラキラした瞳を見ていたら何か答えなければと思い、数少ないサバイバルウズベク語を駆使して「私は日本から来ました」と答えると、みんな大喜び。ああ、なんかわからないけど、期待には応えられて良かった!!

のどかな車中の雰囲気に安心したものの、ドライバーのおっちゃんは再び客引きに行ってしまいなかなか発車しません。30分ぐらいは待たされたかな。時折アイス売りが声をかけに来ます。
さすがにみんな待ち疲れて若干イライラし始めたくらいに、1人、また1人と追加の乗客が。私の横には太っちょにーちゃんが詰め込まれました。後部座席は3人できゅうきゅう、隙間のない状態。しかもおにーちゃんの汗まみれの太ももや腕と密着せざるを得ず、不快指数がものっすごいことに。
やっと発車しましたが行きの車のように冷房も効いておらず、全開の窓から入ってくる風だけが頼り。ああ、私はウズベキスタンまで来て、タシケントからサマルカンドへ移動し、さらにそのサマルカンドからウルグットまでやってきて、何故このような苦行を…。心頭滅却するしかありません。そんな私の心を逆なでするように大音量で車中に流れるベッタベタのウズベクポップ。「♪ウズベキスタ~ァァァ~~~ン~~~ハァァァ~~~」と、哀愁のこもった、ねっとりした男性歌手の声に殴られているような気分に。歌詞はわかりませんが母国ウズベキスタンへの愛を捧げる歌なのはなんとなくわかります。
しかも、このおにーちゃんのドライビング・テクニックは行きのおっちゃんよりもよろしくなく、かなり頻繁にガツンガツンと車体に衝撃が走ります。車体が浮き上がったなと感じたことも。

しかし、人間の慣れというのは恐ろしい。行きはおっちゃんがかなり気をつけて運転してくれていたにも関わらず(それは帰りのおにーちゃんの運転と比べてしみじみと感じたことであるのだけど)恐ろしさでまんじりとも出来なかったのに、
帰りは私……この状況で、爆睡しました。

車内のようす。




サマルカンドの市内に入ってすぐ、最初に隣の太っちょにーちゃんが降りて行くので手元を見ていたら3000スム。その後前の親子が降りて行き、4000スム。なのでレギスタンまで行く私の5000スムは適正価格だったかと思います。少人数の乗客と車の快適さで考えると、行きの8000スムも妥当でした。
前の親子が降りるとき、女の子が笑顔で手を振ってくれて嬉しかったなぁ。少年時代の黒田勇樹に似た、睫毛の長い美少女でしたよ。

そんなこんなで、今回の旅の一番の目的であったウルグットバザールへの小旅行は無事に終わりました。

旅の記憶がどんどん薄れているので、早いとこ続きを書かなくては…。

2015年9月6日日曜日

ウズベキスタン旅行記(その9)念願のウルグットバザールでお買い物!

(前回のあらすじ)
サマルカンドより、決死の1時間強のドライブで目指すウルグットのバザールに無事たどり着いた私。いざ、スザニ刺繍のエリアを目指します。

ネットで調べてきた記事には「奥のほう」にその一角があると書いてあります。ざっくりですね。
もちろん構内にエリア案内図などあるわけがないので、とにかくひたすらずんずん奥のほうへ進みます。すると、ちらほらとスザニ刺繍を飾っているところが出てきたので、足を止めて見ていると一人のおっさんに声をかけられました。
少し英語が出来るおっさんだったので、とりあえず「スザニが見たい」というと、スザニ刺繍の一角に案内してくれました。

写真を撮りそこねたのですが、バザールの他のブースとはちょっと離れた一角に、スザニ刺繍を置いているテントが幾つか並んでいました。
ネットでは「おばちゃん達がハイエナのように群がってくる」と書いてありましたが、全くそんな様子はありません。
おばちゃん達、いるにはいますがこちらをちらっと一瞥しただけで、ダラダラと座って談笑しています。商売っ気まるでなしです。

案内してくれたおっさんがテントにいたおっさんに声をかけ、幾つかスザニを見せてくれました。もっと大きいのがいい、そっちの見せて、などやりとりをし、刺繍がしっかりしてて気に入ったものがあったのでそこから値段の交渉。
結果的に最初の言い値の半額になって、昨年トルコで買ったその半分の大きさのものの半額以下であったので、やはりウズベキスタン恐るべし!と思いました。ウズベキスタンでも街の土産物屋ではきっともっと高く売っていると思うので、ウルグットまで来てよかったなぁ~とホクホクしていたら…。

気がついたら、さっきまでお喋りに花を咲かせて私のことなどガン無視していたおばちゃん軍団に、360度包囲されていました。

「マダーム!ドゥーユーライクディス!?」
「マダーム!ルックアットディス!グッドプライス!」
「マダーム!サマルカンド200ダラー、ウルグット100ドル!」
などとあらゆる方面から声が飛んできます。
1枚買ったことによって「こいつはひやかし客じゃなく、買う!」とロックオンされてしまったようです。


とりあえず気に入らないものには「ノー」でどんどんさばいていきますが、1人に返事をしていると後ろから背中をツンツンされ「ルックアットディス!」とやられるので、クルクル回りすぎて段々気持ちが悪くなってきました。
ちょっと気になるものは「ハウマッチ」から値段の交渉です。安すぎかな…ぐらいの値段をこちらが提示すると「マダーム!ノー、イッツビジネス!」と怒られます(笑)
それでこちらが「じゃあいいや」と他のスザニを見ていると「マダーム!70ダラー」と値段を下げてきます。「高い」というと「ノーエクスペンシブ!タシケント200ダラー」というような感じです。もう1枚、ちょっと生地の周囲の縫製が雑だけどもそこは自分で直せるしこの安さならいいな、というものを買いました。
もう1枚ぐらい買ってもいいかなと思いつつ、アトラス柄の生地も欲しいし、スザニはこんなもんでいいかな~と撤収することにしました。最初に案内してくれたおっさんが「アンティークのスザニに興味ないか」と言ってきましたが「ノー」とばっさりご辞退申し上げました。

しかし…1人だけとってもしつこいおばちゃんがおりまして、私が「これでフィニッシュだからじゃーねー」というとおっさんも他のおばちゃんも素直に引き上げたのに、このおばちゃんだけしつこく「マダーム!」とついてきます。
もう、鬱陶しいし他の買い物出来ないし、小さめのものを1枚買ってもいいかなと思ったのですが、どうしても悔しくて買いませんでした。キレ気味に「買わない」って言ってもずっとついてくるし。これは相手にしないのが一番いいと、何度呼ばれても無視して他の店で生地を見たりしていたら、そのうち諦めていなくなりました。引き際が肝心ばい…。

おばちゃんから解放され、最初に目をつけていたアトラスのお店で買い物したり、女性たちの群がる人気の生地屋さんでお買い物などしました。どちらも押しが強い感じは全くなく、とても気持ちよく買い物出来ましたよ。スザニ刺繍は観光客を相手にする機会が多いから、あんなにスレた感じになっちゃうのでしょうかね…。でも買い物自体はとっても満足しました。

アトラス生地屋のおばちゃん。とっても優しかった。ここでもっとたくさん買い物すればよかったな。タシケントでも買うから…と控えめに買ったけど、種類も値段もここのほうが良かった。また買い出しに行きたい。



ぶらぶら歩いていたら「写真撮って!」と熱烈アピールしてきたおにーちゃん。その後、生地屋さんで買い物しているときも後ろから肩組んできて無理矢理ツーショット撮らされました(笑)


生地屋のおにーちゃん達。右のおにーちゃんは照れて顔を向けてくれませんでした。



ああ、買い物楽しかった。
ウルグットバザールの巻、続きます。

2015年8月23日日曜日

璀璨人生(2013年中国ドラマ)

先月台北で旺福のLIVEを観に行ったのは先のエントリーの通りなのですが、その際にあまりにもボーカルの小民のMCが聴き取れずガックリして帰国、せっかく少しは身につけていた中国語、もういっちょ頑張るか!と中国語学習が再燃。とりあえず何か中国語のドラマを観たいなぁ…と思い、私の好きな張勛傑さんが出演していたドラマ「璀璨人生」を観ることにしたのでした。こちらは2013年に中国で放送されていたドラマ。全80話、完走しました………!!!


最初は大陸の発音が慣れず(勛傑さんのセリフはイントネーションのせいか吹き替えになっておりました。)成語が多くて辛かったですが、途中から段々耳も慣れてきました。人気スターが出演している台湾ドラマだと、大抵1話ごとに簡単なあらすじをまとめたファンの人のブログが検索で引っかかるのですが、このドラマはそういうブログも見つからなかったので自力で頑張りました(笑)
内容は私が少女時代に見て育った大映ドラマ的な展開がこれでもかというほどてんこ盛りなジェットコースタードラマ。たまに「なるほどそう繋がるのか!」とポンと膝を打つ伏線もあったりして。全く飽きずに完走しました。

ジェットコースタードラマ過ぎてあらすじを紹介するのも大変なのですが…裏切り・私生児・同じ日に産まれた異母姉妹・すり替え・貧困・いじめ・失明(偽装含む)・嫉妬・陰謀・再会・結婚・流産・自殺・失踪・財産のっとり……これだけではありませんがもうお腹いっぱいじゃありませんか?(にっこり)

勛傑さんは今まで私が観たドラマでは「善良ないいとこのボンボン」という役どころが多かったのですが(「原來我不帥」は女の子大好きな二枚目半で、この役好きでした)このドラマの宇揚は幼なじみの恋人だった余非を裏切り、陰謀に陥れ、富を得るために叶琳の心の弱さにつけこんで洗脳するどうしようもない悪役。元々は気の弱い優しいな青年医師だったのが、同僚に貧しさを馬鹿にされて陥れられ退職に追い込まれたり、父親が冤罪で獄中死したため富を得るためならなんでもするというマインドになってしまったのですな。面白いドラマは悪役が要だし、好演してたのできっと中国でガーンと人気が上がったのではないかと勝手に推測してます。

悪いこととエロイことで頭がいっぱいでハイになる宇揚…。






悪役といえばヒロイン余非の敵役、叶琳。彼女も最初は善良なお嬢様だったのですが、宇揚の欲望と陰謀の犠牲になり、弱い心に嫉妬心を植え付けられ変貌してしまうのでした…。
白叶琳だった時から私は彼女の美しさに夢中で「ホウ…」とうっとりしており、気がつけばネットで「闞清子」と画像検索するほどだったのですが、清純な彼女もいいが嫉妬に狂った黒叶琳も見たい、歪んだ表情もきっとエロいに違いないとゲスい妄想でドキドキしていたら期待通りのエロ黒叶琳様に!
衣装も白い時はお嬢様スタイルでしたが、黒くなってからはフィットしたジャケットにショートパンツで太ももムッチリ、というエロさが滲み出るスタイルに。
叶琳に酔って迫られたら私でも抱きます(きっぱり)




嫉妬で頭に血が昇り、このあと叶琳さんガチで余非を轢き殺しにかかりますヒィー(((゚Д゚)))。
怒った顔が美しいんだなこの人は…。




エロ…とか関係なくお気に入りだったのが、余非の叔父、余強と、叶琳の同級生で最後には余強と結ばれる小蕙のカップル。小蕙を演じる周曉涵は台湾の女優なのでもちろん知ってはいましたが、この小蕙でかなり好きになりました。最初は宇揚、次に赫凡を追っかけていたので、ただの気の多いお嬢様かと思いきや、余強にフォーリンラブした時にはちゃんと彼の優しさ、おおらかさを見ていたんですよね。年齢もお金も関係なく(余強は余非の叔父なので歳の差15以上あるのかな?)一途に余強を追いかけて結ばれて、実は一番芯のしっかりした女性キャラだったのではないかと。余非はお人好し過ぎるし、叶琳は心が弱すぎてダークサイドに落ちてしまうし。小蕙は思ったことはすぐに口に出してはしまうから誤解されやすいけど、正義感も強くてまっすぐで、幸せになるべき人だなと思いました。



そして余強…!!!このドラマでのマイNo.1キャラ。彼も正義感が強くて、酔うと口が軽くなったり激情型なのが玉にキズだけど、家族を守るためなら自己犠牲もいとわない。同僚のいじめから身を挺して小蕙を守ったり、とっても頼れる男らしいキャラなのです。若かりし頃は何故か石立鉄男バリのアフロヘアー。その後も「中国」ロゴのジャージやTシャツがトレードマークでした。俳優としてブレイクしてからはヘアスタイルも服装もこざっぱりしてしまいましたが…。



余強と小蕙のラブラブ(?)記事。
「璀璨人生」張衣周曉涵“歡喜冤家”甜蜜照曝光
http://big5.news.cn/gate/big5/ent.news.cn/2013-09/22/c_125423946.htm

こんなに大ハマリしたドラマは久しぶりでした。主役の2人に言及しない感想ですみません(笑)だって、善良過ぎて引っ掛かりがないんですもん。仕方ありませんよね。
さぁ、明日から何を楽しみに生きていけばいいのか…(ひゅるりー)心に風が吹く音…。

璀璨レディース。


この夏の台湾アーティストLIVE参戦(旺福・台ワンダフル・蘇打緑)

7月~8月は私にとってちょっとした台湾アーティストLIVEラッシュでした。

7月の下旬は、台北Legacyへ大好きな旺福の久しぶりのワンマンライブを観に行きました。昨年はTwiggyの出産などもあり活動停止期間があったり、来日LIVEもなかったので、決定した瞬間「行きたい!」と。チケットは発売1週間足らずでソールドアウトでしたが、なんとか潜り込むことが出来ました(ビバ、コネ社会!)。LIVEも最高に楽しかったし、数年前に初めて生で観た時からかなり演奏の腕上がってるな~と感心し、終演後メンバーにサイン&握手も頂き、大満足でした。この日のLIVEは彼らのファーストアルバム「旺福」の再現LIVEとうことでしたが、翌日たまたま新光三越南西店で彼らのミニライブがあり、そこで新譜から何曲か聴くことができ嬉しかったです。デパートなので、小さい子供を連れた家族が楽しそうにしてるの良かったなぁ。
台北滞在自体はかなり弾丸だったのですが、その時食べたものなどはまた後日。







そして8月14日は恵比寿リキッドルームで「台ワンダフル」イベント。お目当ては盧廣仲さん。一緒に行った中国人同僚も大喜びで、彼の歌声も会場の一体感も素晴らしかったな。
(すんげー雑な感想ですみません。でも、帰宅しても興奮してホカホカしてました)






そんなわけで数日前の8月21日は品川ステラボールにて、台湾の大人気バンド蘇打緑の7年ぶりの来日LIVEがあったので観て来ました。中華圏ではアリーナクラスの大人気アーティストなのですがかなり前で観れてメンバーが登場した瞬間スゲー!と鼻息荒くなりました(前回観た時は米粒も米粒だったので)。隣の台湾から来た女の子は感激でずっと泣いてました。青峰くんの歌も美しく、素晴らしく、演奏も良かった。好きな曲もたくさん聴けました。

しかしながら、後半に近づくにつれ私の心はどんよりしていました。あることをしみじみと感じてしまったからです。
彼らのベクトルは日本のファンに向かっていない…。

あくまで私の憶測です。彼らの久しぶりの日本でのLIVE、楽しみにしてくれてたと思いますし是非次回もやりたいと思ってくれているかもしれません。でも、彼らの意識が日本のファンに向かっていないと勝手に感じてしまったんですね。

日本以外から来たファンがかなり多く、私の両隣も前も後ろも四方八方中国語が飛び交っていました。日本在住の中華圏のファンも多かった。MCは日本語で簡単な挨拶があったのみで、後はほぼ中国語。それは全然いいんですよ、中国語で楽しそうに話してくれるほうが彼らの本来の良さも伝わるし、こちらも観てて楽しい。言語の問題ではないのです。言語が理解できる出来ないの問題ではなく(理解できるレベルから言えば、先日の旺福の小民のMCのほうがよっぽどわからなかった・笑)、伝わってくるものの問題というのでしょうか…。ソウル?スピリッツ?たましい?まぁそういうことです。

あー台湾(その他中華圏)から来た人が多いんでしょホントに日本人いるの?っていうのがあからさまで、7年間彼らの来日を心待ちにしてた根強いファンや「あの蘇打緑が来るなら観てみたい」と足を運んだ日本人観客が置いてきぼりになってる気がしたんですよね。もし日本でファンを獲得したいと思うなら、後者のような層こそ大事にすべきだったと思うのですが、残念ながらあまりそうは見えなかった。日本をビジネスのターゲットとしないなら、それはそれでいいんですよ、彼らの戦略の問題なので。

しかし、LIVEというのは観客とアーティストの体験共有だと思っているので、体験共有という意味で彼らのアピールするものが日本人観客である私には弱いと感じました。

一応日本向けというのを考えてくれたとするならば私の苦手なS名R檎の曲を演ったこととかですかね…(嫌いな曲は好きなボーカリストが歌っても嫌なもんだなぁ、と今日改めて思いました…個人的にはそこでもテンションが下がりでしたが)。「雪の華」をリクエストした人がいて演ってくれてましたが、久しぶりに日本に来たのに日本人アーティストの曲やって欲しいものなのかな?私はそれなら彼らのオリジナル曲を1曲でも多く聴きたかったです。

好きなアーティストのLIVEに行って好きな曲を聴けばハッピーな気持ちになるのはどこか当たり前のような気がしてたけど、実はとてもすごいことなんだなと思い知らされました。

もうひとつ私の気持ちを萎えさせたのは、入場時にカメラチェックもしていたし、開演前にスタッフがボードを持って撮影禁止と言って回っていたのに、開演前も開演中も写真撮ってる人多かったこと。最後のカーテンコールなんか、みんな撮ってるから撮っちゃえ、撮ったもん勝ちだってスタッフにもメンバーにも怒られないしって感じで隠しもしないでひどいもんでした。台湾のアーティストだから、台湾では写真撮ってもOKだからっていうのは違うでしょう。台湾のアーティストがどこで公演しようと、その日の主催者がダメと言ったらそれなりの理由があるんですよ。決まりを守るのは、アーティストを守ることではないでしょうか。

あくまで私個人の感じ方、LIVEの楽しみ方の問題なので、人それぞれ違うのは当然だと思います。120%楽しかったという方もたくさんいらっしゃると思いますし、それは素敵なことだと思います。私も彼らの楽曲が好きだという思いは変わりませんよ。


2015年8月17日月曜日

ウズベキスタン旅行記(その8)サマルカンドからウルグットのバザールへ決死のドライブ

ウズベキスタンで3日目、サマルカンドで2日目の朝です。
台湾などに行ったときは基本的に朝食は外と決めていますが、ウズベキスタンではホテルで朝食をとりました。サマルカンドのホテルの朝食が、素晴らしくよかった。
バッフェなのですが、欧米風の定番メニューに加えて、毎朝おねえさん方が準備してくれるウズベキスタン風の粉もん系(薄い、クレープのようなもの)も、白チーズもとっても美味しい。特に、あんずのジャムが最高に美味しかった。タシケントに戻ってからもあんずのジャムは食べたけど、サマルカンドのホテルのものには及ばなかったです。

 そしてこの日はわたくしにとっての大きなイベントが・・・・・・。
サマルカンドから車で1時間ほどの山間にある町「ウルグット」にのバザールに行くこと。ここではスザニ刺繍のバザールもあり、ウズベキスタンの他で買うよりもたくさんのスザニが集まり、かつ安く手に入るというではありませんか。
スザニ刺繍、昨年のトルコ旅行で偶然購入したのですが、その時はスザニがウズベキスタンのものだとは知らず。知人のお兄さんが営む土産物・雑貨屋が中央アジアのアンティークなどを扱っており、そこで購入したのがスザニ刺繍とウズベキスタンのお茶碗。これはもう、ウズベキスタンに行ったほうがいいんじゃないか・・・とその時から考えていました(笑)。ウズベキスタンに呼ばれているとしか思えない!
さらにスザニ刺繍について調べていると、このウルグットバザールの情報が出てきて、これは行くしかないと決断しました。平日にもやっている日があるようですが、一番盛り上がるのが日曜日らしい。旅程も日曜日にウルグットに行けるように組みました。

 ネットや地球の歩き方で下調べをし、だいたいこのあたりからウルグット行きの乗り合いタクシーに乗れそうだな・・・とめぼしをつけていました。当然「ここウルグット行きマルシュルートカ乗り場」なんて看板が出てたりはしません。念のためにホテルのおにーさんにも前日のうちに「明日ウルグットに行きたいのだが」と質問をしておきました。「あの噴水のところに茶色い壁画があるだろう、そのあたりから行けるよ~」「いくらぐらいかかるの?」「行ったことないから知らないけどお~」というザ・テキトー具合(笑)。

 ホテルで朝食を済ませ、とりあえず教えてもらった場所に行ってみるべくぶらぶら歩いていると、数メートル先からおにーちゃんの眼力にロックオンされました。もしや・・・と思って近づくと「ウルグット?」と。「ハー(Yesの意味)、ウルグット!ウルグット!」と連呼しながら駆け寄りました。おにーさんの背後にはおねーさん3人組が。彼女たちと一緒に乗り合いで行かないか、ということみたいです。おねーさんたちも感じが良いし、もう、行っちまえ!と。おねーさんたちのうちの一人に「ウルグットまでいくら?」と訊くと「8000スムよ」と。そのあとでおにーさんに訊いたら同じく8000円スムとのことだったので、野生の勘でよし、これなら安心できると思ったのでした。

 タクシーというかおにーさんの個人の車で、週末のちょっとした小遣い稼ぎにやってるって感じなのですかねー。しかし車はきれいだし冷房も効くし、快適ではありました。後部座席に3人娘、助手席に私。まぁ、しかたのない配置なのですがこれがもう途中でおしっこチビりそうになりましたよ・・・。
シートベルトしようとしたら「要らないよ~大丈夫~」って、ワシが恐ろしいんじゃ!!

 この決死のドライブを私の文章力で皆様にお伝え出きるのかどうか。
サマルカンドの市街地を外れてしばらくいくと、それはもう広大でのどかな風景が広がっております。子供たちが牛を連れて道をトコトコ歩いていたり。ものっすごい田舎です。道には中央車線などというものは存在せず、石だらけでガタガタ。それをなんとか、おにーちゃんはスピードを緩めたり早めたりしながら上手くかわすように運転してくれるのですが・・・。ガタガタを交わして思いっきり道の真ん中にきた瞬間に、反対側から大型トラックが猛烈なスピードでやってきたりするので、正面衝突しそうで助手席にいる私はたまりません。
途中、何度も「南無三・・・」と思いました。今死んだら誰が気づいてくれるだろうか?予定日に出社しない?どうなった?とそこでやっと気づかれるのかしら。愛する人にはウズベキスタンにいることは伝えてあるけど、ちゃんと手紙書いてくればよかったわ・・・などといろんな思いがよぎりました。今日は自分の命日になるかもと本気で思いました。途中、案の定正面衝突して大破した車に人だかりが出来ていたりするのですもの(涙)。

 この辺りの風景、写真を撮ろうかと何度かiPhoneを出しかけては悲鳴を上げそうな状況になりやめる、の繰り返しでした…(なので、道中の写真はナイ)

 まぁ、しかし、なんとか、死んだじーさんばーさんと父親が守ってくれていたのか、生きてウルグットにつくことが出来ました。道中、おねーさん達が後ろからおやつを分けてくれたり(コアラのマーチのバッタもんみたいなやつとか・・・)携帯の翻訳アプリを駆使して「バザールで何をみるの?」と話しかけてくれたりとか。私も翻訳アプリを使って返事をしたので、やはりWifiあってよかった!と思いました。

 バザールの向こうには、山が広がって本当にのどかなところです。思った以上に広い。



バザールの入り口。頼んでないのにカメラ目線をキメるおっさん…。








道中ご一緒したおねーさん達とはバザールを入ったあたりでお別れです。日本から遠いウズベキスタンの、それもサマルカンドで、ウルグットのバザールにたまたま同じ日の同じくらいの時間に行くことにあって、言葉も通じない同士が1時間同じ車でドライブって、すごい偶然だな・・・としみじみ思いました。普段、彼女達はここでどんな暮らしをしてるのだろう。とっても興味がわきました。言葉さえ出来ればもっと踏み込んで仲良くなれたかもしれないけど・・・。でも私の勘は外れてなかった。何度も死ぬかと思ったドライブだったけど、彼女たちが話しかけたりおやつくれたり、お喋りや笑い声に和んだりしたから。
(もう1人のお姉さんは、恥ずかしがって映ってくれず)





超ローカルなバザールに圧倒されながら、スザニ刺繍のエリアを目指します。

(つづく)

2015年7月15日水曜日

ウズベキスタン旅行記(その7)サマルカンドでしあわせな昼ご飯

お腹が空いたので、前もってチェックしておいたレギスタン広場近くの通りにあるチャイハナに行ってみることに。Trip Advisorの地図を頼りに向かいますが、元々そのお店の情報は通りの名前しか書いてなく、番地などがわからないのですよね・・・。なので、途中で野菜売ってるおばちゃんや、ぼんやりタバコすってるおにーちゃんに聞きまくりながら探したのですが・・・

店が、ない!!!!

 そもそもお店の名前も「通りの名前+チャイハナ」という至ってシンプルなものだったので、みんな「チャイハナ?あーあっちだよー」「もっと先だよー」と適当な答え(いや、ちゃんと親切心で教えてくれてるんだけど・・・)。行ってみるけど見つからず、お店らしいものはあっても閉まっているし、Trip Advisorの地図からはどんどん離れたほうに行ってしまう。

 しかも、暑い。湿度が低いのが救いだけど、とにかく日差しが強すぎてサングラスなしには目が開けない。さすがにぐったりしてきました・・・。そして、通りを入ったあたりに幾つかご飯屋さんがあったなと思い、諦めてそこまで引き返すことに。行き当たりばったりを楽しむのも旅の醍醐味だもんね!(涙)

 といっても選択肢が多いわけではないのですが、店先でシャシリクを焼いているところがあったのでその匂いに誘われて中に入ってみました。が、奥へ入ると中庭みたいなところに出てしまい勝手がわからずにいると、おにいさんが何やら話しかけてくれたので、ご飯食べたいというジェスチャーと、シャシリク、という言葉で、テーブルを勧めてくれました。中庭の奥では大家族がにぎやかに昼食をとっています。楽しそう。

 シャシリクは3種で、おにいさんがわざわざ言葉の不自由な私のために焼く前の生のシャシリクを持ってきてくれて、牛、羊、羊のミンチと説明してくれました。お腹ペコペコだったので羊と牛をオーダー。ジャジュクというヨーグルトベースのきゅうりが入ったスープ(ウズベキスタン料理の定番)も飲むか?と隣のテーブルに乗っているのを指差して訊かれたので、迷わずお願いしました。

 まずでっかいチャイポットとサマルカンド名物のノン、サラダが目の前に置かれました。サラダはこれまた定番のアチチュクサラダ。きゅうり、トマト、玉ねぎのシンプルな味付けのサラダです。コリアンダーも少々。暑いけど、熱いチャイが喉を潤してくれてとても美味しい。旅行中に胃腸の健康を保つには冷たい飲み物を控えることだと思っています(普段から、割とつめたい飲み物は控えめにはしているのだけど)。特にウズベキスタンは脂っこい料理が多いので、それで胃腸を壊す人が多いらしい。気をつけたおかげで今回旅行中は一度も胃腸の具合が悪くならずに済みました。

 ノン、これで一切れ。中身もベーグル以上に詰まってるので重い!


 すると・・・オーダーを取ってくれたのとは別の、少し英語が話せるおにいさんが話しかけてきました。「ウズベキスタンでプロフは食べたか?」と訊かれたので「タシケントで食べたよ!」と答えると「サマルカンドとタシケントのプロフは違うんだ。うちのプロフを食べてみなさい」と小さ目の器にサービスで持って来てくれました。わー、嬉しい!!!プロフも気にはなっていたけどシャシリク2本頼んじゃったし、と思っていたのだ。小盛りだけど充分すぎる量だし・・・と思いつつ一口。うん、めちゃめちゃ美味しい!!!
たぶん私の顔に「めちゃめちゃ美味しいです」って書いてあったと思う。おにいさん、満足げに奥に引っ込んでいきました。タシケントで食べたのも美味しかったけど、こちらのは抜群の美味しさ。後で調べたところによると、タシケントのプロフはすべての材料を炊き込み、炊きあがった後に混ぜ合わせるのだそうですが、サマルカンドではご飯と具を別々に作って後で混ぜ合わせるのだそうです。ウズベキスタンには地域によって何通りもの異なるプロフの作り方があるそうです。
確かに、このプロフのほうがさらりとして食べやすいかも。ああ、一気食い!

ひよこ豆とレーズン、ニンジンのバランスが素晴らしいです。





次いでシャシリクも登場しましたが、これまた非常に柔らかくて美味しいったら!これはもう夕飯要らないな・・・という覚悟で平らげましたよ。本当に美味しいんですもの。このお店に入って大当たりでした。

食べていると、奥のテーブルの大家族の中の男の子がちょうど学校で英語を習っているのか、英語を話したくてしょうがないらしく、モジモジしながら「どこからきたの?」「美味しい?」などと話しかけてきました。そのちょっぴりシャイな様子が可愛らしいのです。その後も「チャイは足りてる?」とポットをチェックしてお湯を足してきてくれたり、しまいにはお店のおにいさんの指示で会計を担当してくれました(笑)。お客とお店の人のゆるーい関係がまた、心地よいです。

 美味しい料理に大満足し、日差しの入らない涼しい中庭でぼんやりと現地のみなさんが楽しく食事をしているのを眺めていたら、なんとも言えない幸福感に包まれました。また来たいな。

 お店を出るときにモジモジと男の子が出てきてくれたので、シャシリクを焼くおにいさんと、パシャリ。ああ、いい旅だ。



続きます。

2015年7月13日月曜日

ウズベキスタン旅行記(その6)サマルカンド到着、レギスタン広場へ

サマルカンド駅にとうちゃーこ!(by 火野正平)
初めて訪れる国で、首都から離れた町へ列車でやってくるというのはなかなかエキサイティングな体験です。ぼっち旅だし。
例にもれず駅を出ると白タクのおっちゃん攻撃。というか、ちゃんとしたタクシー会社の看板をかかげていてもメーターがないので、この国はほぼ総白タクみたいなんですけども…。サマルカンドでは最近メーター制のタクシーが増えていると何かで読みましたが、一度もお目にかかりませんでした。
そんなわけで群がるおっさんたちをなぎ倒し、通りまで出てみましたがいざ探すとタクシー捕まらず。あれれ。暑いし荷物あるので早くタクシーとめたい。目力を駆使してやっと捕まえて乗り込んだドライバーのおっちゃんは、ゴルゴ松本に似ていました。
ゴルゴは欧州で暮らしていたことがあるらしく、英語も出来たので助かりました。途中、ホテルに電話を入れて「今からそっちに泊まるお客を連れてくから!(推測)」と知らせておいてくれたり、とてもいいおっちゃん。サマルカンド駅からホテルまで5000スムで行ってくれました。

無事にホテルに到着。ちょっと早い時間だったけど、チェックインを済ませました。部屋にはまだ入れなかったので、この時点では荷物だけ預けて後で部屋に入りました。
このホテルがとってもとってもいい感じ。グリ・アミールのすぐそばです。レギスタン広場のほうにも歩いていけるし、新市街もお散歩圏内(サマルカンド自体がそれほど大きな街ではないというのもありますが)。
お部屋もキレイで素敵ですよ。カーテンもベッドもウズウズしくて可愛いし、収納もたっぷりなので数日間の滞在には嬉しい。タシケントで泊まったホテルよりもテレビのチャンネル数が多い!(と言っても中東や中央アジアのチャンネルが占めていましたが…私はずっと中東の音楽チャンネルを点けっぱなしにしていました)。部屋のWifiが不安定なのと、ドライヤーが壁掛け式で風力が弱い(MAXにすると熱くて持っていられない)のがやや残念でしたが。
最初ツインのめちゃ広い部屋に通されて、あれ、ダブルの部屋を予約したのになんかおかしいと思いつつも喜んでいたら、夕食から戻ったら「ごめん間違ってた」とダブルの部屋に荷物を動かされてましたけどね(笑)でも前の部屋は1人で困るくらい広かったので、良かったです。


サマルカンドの天気は最高。暑いけど湿度が低いので木陰は本当に気持ちがいいです。日差しは殺人的に強いですが。とりあえず、徒歩で行けるレギスタン広場に行ってみることにしました。
タシケントほどではありませんが、やっぱり地球の歩き方だと近く見えるのに歩くと遠いです(でも、歩けなくはないですよ)。

いやー、でっかい、でっかいですレギスタン広場!


入場チケット売り場らしきものはあるのですがわーっと人がたむろしていて無秩序。順番とかありません。金額も表記されていないのでおっさんをとっ捕まえて値段を聞いてみると、すみません正確な金額忘れましたがその辺のウズベク人より明らかに高額なUSドル…(5ドルか7ドルぐらいだったかと思うのですが)。でもウズベク人価格と外国人価格はこの後どこに行っても違ったので、それがこの国のスタンダードのようです。旧社会主義国だからですかね。私の渋い顔を見ておっさんが「写真を撮りたいなら○○ドル(数ドル高い)けど、きみは特別にその分の値段は要らないよ!」と。はいはい、どうもありがとうございまーす(棒読み)。

しかしメドレセの美しさにそんな渋い気持ちも吹っ飛びます。あーすごいわウズベキスタン!メドレセの中は土産物屋だらけですけどね。ウズっぽいストールが欲しいなと旅行前から思っていて、何気にちょっとある店を覗いたら日本語の喋れるおにーちゃんに捕まりました。トルコだと日本語が喋れる客引きはたくさんいますがウズにもいるんだ、とちょっと面白くなり、店内をチラ見することに。気に入ったものがあったけども向こうの言い値は40ドル。そりゃないわとディスカウント、でもそれでも買うには至らず「いいや他の店も見てから決めるわ」と言うと「ハイクオリティー」の連呼(まぁ、よくあることです)。私はハイクオリティーじゃなくてもいいからデザインがキレイで安いのがいいのバイバーイと去ろうとしたら、結局半額以下の私の言い値になりました。なんだかすまんなぁ。へっへっへ。
しかし日本語喋れるにーちゃんが言うことはトルコと似ているね。日本人好き、日本に彼女いる、1人旅寂しいでしょ?えっ寂しくないの?でも食事は寂しいでしょ?えっ寂しくないの?せめてランチでも!アナタ魅力的!時間があったら連絡ちょうだい!の流れ…。
「1人大好き全然寂しくない」を100回ぐらい連呼してその店を立ち去りました。いい買い物させてもらいましたよ。

その後ティラカリ・メドレセを見学。礼拝堂の天井の青と金の美しさにしばし言葉を失う…。


ほわあ~っと見惚れて写真を撮りまくっていると、突然おばちゃん達に周囲を包囲されたので、ああここ一番写真撮りたいスポットだよね、私邪魔だよねと退こうとすると、左右からガシッと両腕をホールドされました。
え?
一瞬わけがわかりませんでしたが、どうやら「一緒に写真に入って!」ってことのようです(笑)
おばちゃん達に囲まれ、真ん中でにっこり笑って記念撮影する私。な、なんなんだー!!!
写真を撮ると「スパシーバ~」とお礼を言われました。ロシア系の人達だったのか、ウズの人も外国人にはロシア語で話しかけるのでウズ人だったのか定かではありませんが、私もへらへらと「スパシーバ~~~」と笑顔で手を振りました。私もその写真欲しかったな、とその後で思いました。残念。
(この前でおばちゃん達と記念撮影)




アラビア書道の先生に「ウルグベク・メドレセで羊皮紙にアラビア文字を書いて商売してるおっさんがいるよ」と聞いていたので探してみると、いました!しかしかなり繁盛していて人だかりが出来ており、簡単に近づけない。
先生には「もさん(私)のほうがよっぽど上手っていうレベルですよ」と言われてましたがそんなのリップサービスだとわかっていますよ私でも・・・。羊皮紙に書くと上手に見えるもんだなぁ(あれ?)でも実際、羊皮紙に書けって言われても簡単に書けない。




シェルドル・メドレセのアーチの人面虎はどうしても人面蟹に見えてしまうなと思いつつ、お腹が空いてきたので昼ご飯へ。



続きます。

2015年6月27日土曜日

ウズベキスタン旅行記(その5)タシケントからサマルカンドへアフロシャブ号鉄道の旅

さて、一晩開けてタシケントからサマルカンドへ鉄道で移動です。朝早い出発だったので、Advantourのおっちゃんのアドバイスに従って前日のうちにフロントにお願いしておいたら、チェックアウトの時にサンドイッチと果物を持たせてくれました。同じく前日のうちに頼んでおいたタクシーも時間通りに到着し、タシケント駅へ。

こんな感じの、ハムとトマト、きゅうりのトーストサンドです。パンは固い。




この時、ホテルが呼んでくれたタクシーだからと余裕かまして乗るときに金額の確認をしておかなかったら、いざ降りるときに15000スムと言われました…。その時は朝で眠くて交渉するパワーもなかったし、相場もよくわからないし(フロントで前日に聞いたら10000~15000の間ぐらいとテキトーに言われてはいたのだけど)スーツケースもあるしなぁ~ということで素直に15000スム払って降りました(やっぱり高いよな、とサマルカンドから戻ってきた時に実感することになりました)。

まず、駅の敷地内に入る時にセキュリティチェックがあってバッグの中を見せたりパスポートやチケットのチェックをされます。なので駅の敷地内には変な人はいません(笑)が当然(?)その外にはホームレスのおっちゃんやジプシー系のおばちゃんがいたりします。
駅の構内に入り、ここでもう一度パスポートとチケットのチェック。
私が今回乗ったのは「AFROSIYOB(アフロシャブ)号」。ウズベキスタン最新の高速列車です。ホームに向かうと既に列車は到着していました。ホームに入場するときにももう一度チケットのチェック。自分の乗る車両を教えてもらいます。

このアフロシャブ号、ウズベキスタンを侮ってたよ申し訳ありません、と思わず謝ってしまうほどピッカピカ。案内をしてくれる乗務員の表情も誇らしげですもん。可愛い乗務員のおねえさんがいたので思わず写真を撮らせてもらったりしました(笑)





ウズベキスタンの列車、空調が効かずに暑いというつぶやきを数日前のTwitterで見ていたので2時間半の旅大丈夫かな~と心配してましたが、まったく問題なく、むしろ冷房が効きすぎてちょっと肌寒くなったので上着を羽織ったほど。

ホテルでもらったサンドイッチと果物を食べたら少し眠くなったのでウトウトしましたが、ほとんどを車内のモニターで放映されていたウズベク映画を観て過ごしました(笑)。単純なストーリーなのでウズベク語が全くわからなくてもだいたいは理解できました。

ウズの車窓から…のどか過ぎる。



おやつも支給され、めちゃめちゃ快適な列車の旅でした。エコノミークラスでそうなのだからビジネスクラスやVIPクラスはどんなもんだったのだろう?アフロシャブ号に限ってはエコノミークラスで充分だと思います。
(実際に駅で購入する金額とは異なると思いますが、私が手配依頼したAdvantourでの価格表です。ご参考まで。http://www.advantour.com/uzbekistan/trains.htm

支給されたおやつ。レーズンとクリームがサンドされたでっかいしっとりクッキー。大味だけど、なかなか美味しかった。




大満足のうちに2時間ちょっとでサマルカンドに到着です。続きます。

2015年6月21日日曜日

ウズベキスタン旅行記(その4)タシケントで初日の夕食

その3からの続きです。
間違って乗ってしまった地下鉄ウズベキスタン線でアイベック駅まで行き、ユーヌサバッド線でミング・オリク駅からアミール・ティムール・ヒヨボニ駅と直結しているユーヌス・ラジャビイ駅まで行こうと思っていたのですが…ここでも新たな困難が。

アイベック駅でどうやってミング・オリク駅に乗り換えたらいいのかわからない…。

絶対表示はあると思うのですよ。しかし言葉が全くわからないので(しかも駅内の表示はキリル文字がほとんど)どうやってミング・オリク駅に向かったらいいのか見当もつかないのです。

結局コワモテの警備のおばちゃんに訊いて教えてもらいました。一見怖そうだけど親切な人が多いです。一生懸命教えてくれても言葉がわからないという悲しさはありますが、身振り手振りで教えてくれるのでだいたいわかりました。「ウズベキスタンに来るならウズベク語かロシア語マスターしてからにしなさいよ!」と思われて冷たくされても仕方がないのに、現地の皆さんの思いやりと根気強さに助けられる旅です。

地下鉄の乗り換えは、だいたいホームの中央に地下に降りるか上に昇るかの階段がある場合はそこをひたすら進むと成功する、ということを学びました。どちらもない場合(パフタコールとか)は警官や職員に訊くのが吉!

無事にユーヌス・ラジャビィ駅に到着。どこの出口から出たらいいのかなんてわかりませんので、とりあえず野生の勘で適当なところから地上に出ました。
そこで気がついたのが

Wifiをホテルに忘れた……。

そうです、あろうことか旅の命綱であるポケットWifiをホテルに忘れて来てしまったのです。出かけるまでの間念の為に充電しておこうと思ったのが運の尽き…。これではますますどうしたらいいのか途方に暮れてしまいます。

幸い、行こうと思っていたお店の地図のキャプチャをオフラインでも見れるようにEvernoteに貼り付けていたので、それと地球の歩き方の地図を頼りにお店に向かいました。
しっかし、タシケントの道はいちいち広いし、1ブロックも長いので地球の歩き方の地図では近く感じる距離がぜーんぜん!歩いても歩いても「まだー!?」ってくらいにかかります。ウズベキスタンホテルの近く、イメージではお店がたくさん並んだ賑やかな通りなのかと思いきやそうでもないし。しかも小雨まで降りだして心細さMAX…。

まぁ、そんなこんなで、なんとか辿り着きました。

Plov-samsa.uz
時計台のあるイスチクボル通りを進んだところにあります。通りの建物(別の店)の脇に大きな看板があるので、そこから小道を奥に入るとわかります。

初めてひとりで入るウズベキスタンのレストラン、どきどきです。
が、お店のおにーちゃん達は全く目もくれません。どーすりゃいいんだー。



とりあえず1人とっ捕まえて「プロフ、オシュ」を連呼しました。私がウズベク語が出来ないことを察すると、隣の建物(2つの建物にまたがっている)から英語が出来るおねえさんを連れてきてくれました。よかったー!リサ・クードロー似のべっぴんさんです。

サモサも美味しいらしいので気になったのですが、まずはプロフ…。そしてもちろん、熱いチャイも注文。プロフは油っこくてその慣れない油で日本人は胃を壊しやすいと聞いていたので、とにかく熱いチャイをこれでもか、これでもかというほどグビグビ流し込みながら食べます。

 
なんかもう…このテーブルクロスと食器で感無量…。プロフ、美味しく頂きました。

外にはチャイハネ台(正式名称わからず)もあって、ここでのんびりお茶飲んだらさぞかし気持ちがいいだろうなーと思いました。



すっかり気分がよくなり、地球の歩き方の地図に「スーパーマーケット」の文字が見えたので、せっかくだから腹ごなしに行ってみようと思って向かったら、歩けど歩けど辿りつけない…。思った以上に遠いんですよ。街灯も多くないし、ここで迷子になったら洒落にならん、ネットワークもないし…と途中で諦め、地下鉄の駅の場所を聞きまくりながら帰路につきました。ぐったりしながら初日の冒険が終わりです…。

続きます。