2015年8月23日日曜日

璀璨人生(2013年中国ドラマ)

先月台北で旺福のLIVEを観に行ったのは先のエントリーの通りなのですが、その際にあまりにもボーカルの小民のMCが聴き取れずガックリして帰国、せっかく少しは身につけていた中国語、もういっちょ頑張るか!と中国語学習が再燃。とりあえず何か中国語のドラマを観たいなぁ…と思い、私の好きな張勛傑さんが出演していたドラマ「璀璨人生」を観ることにしたのでした。こちらは2013年に中国で放送されていたドラマ。全80話、完走しました………!!!


最初は大陸の発音が慣れず(勛傑さんのセリフはイントネーションのせいか吹き替えになっておりました。)成語が多くて辛かったですが、途中から段々耳も慣れてきました。人気スターが出演している台湾ドラマだと、大抵1話ごとに簡単なあらすじをまとめたファンの人のブログが検索で引っかかるのですが、このドラマはそういうブログも見つからなかったので自力で頑張りました(笑)
内容は私が少女時代に見て育った大映ドラマ的な展開がこれでもかというほどてんこ盛りなジェットコースタードラマ。たまに「なるほどそう繋がるのか!」とポンと膝を打つ伏線もあったりして。全く飽きずに完走しました。

ジェットコースタードラマ過ぎてあらすじを紹介するのも大変なのですが…裏切り・私生児・同じ日に産まれた異母姉妹・すり替え・貧困・いじめ・失明(偽装含む)・嫉妬・陰謀・再会・結婚・流産・自殺・失踪・財産のっとり……これだけではありませんがもうお腹いっぱいじゃありませんか?(にっこり)

勛傑さんは今まで私が観たドラマでは「善良ないいとこのボンボン」という役どころが多かったのですが(「原來我不帥」は女の子大好きな二枚目半で、この役好きでした)このドラマの宇揚は幼なじみの恋人だった余非を裏切り、陰謀に陥れ、富を得るために叶琳の心の弱さにつけこんで洗脳するどうしようもない悪役。元々は気の弱い優しいな青年医師だったのが、同僚に貧しさを馬鹿にされて陥れられ退職に追い込まれたり、父親が冤罪で獄中死したため富を得るためならなんでもするというマインドになってしまったのですな。面白いドラマは悪役が要だし、好演してたのできっと中国でガーンと人気が上がったのではないかと勝手に推測してます。

悪いこととエロイことで頭がいっぱいでハイになる宇揚…。






悪役といえばヒロイン余非の敵役、叶琳。彼女も最初は善良なお嬢様だったのですが、宇揚の欲望と陰謀の犠牲になり、弱い心に嫉妬心を植え付けられ変貌してしまうのでした…。
白叶琳だった時から私は彼女の美しさに夢中で「ホウ…」とうっとりしており、気がつけばネットで「闞清子」と画像検索するほどだったのですが、清純な彼女もいいが嫉妬に狂った黒叶琳も見たい、歪んだ表情もきっとエロいに違いないとゲスい妄想でドキドキしていたら期待通りのエロ黒叶琳様に!
衣装も白い時はお嬢様スタイルでしたが、黒くなってからはフィットしたジャケットにショートパンツで太ももムッチリ、というエロさが滲み出るスタイルに。
叶琳に酔って迫られたら私でも抱きます(きっぱり)




嫉妬で頭に血が昇り、このあと叶琳さんガチで余非を轢き殺しにかかりますヒィー(((゚Д゚)))。
怒った顔が美しいんだなこの人は…。




エロ…とか関係なくお気に入りだったのが、余非の叔父、余強と、叶琳の同級生で最後には余強と結ばれる小蕙のカップル。小蕙を演じる周曉涵は台湾の女優なのでもちろん知ってはいましたが、この小蕙でかなり好きになりました。最初は宇揚、次に赫凡を追っかけていたので、ただの気の多いお嬢様かと思いきや、余強にフォーリンラブした時にはちゃんと彼の優しさ、おおらかさを見ていたんですよね。年齢もお金も関係なく(余強は余非の叔父なので歳の差15以上あるのかな?)一途に余強を追いかけて結ばれて、実は一番芯のしっかりした女性キャラだったのではないかと。余非はお人好し過ぎるし、叶琳は心が弱すぎてダークサイドに落ちてしまうし。小蕙は思ったことはすぐに口に出してはしまうから誤解されやすいけど、正義感も強くてまっすぐで、幸せになるべき人だなと思いました。



そして余強…!!!このドラマでのマイNo.1キャラ。彼も正義感が強くて、酔うと口が軽くなったり激情型なのが玉にキズだけど、家族を守るためなら自己犠牲もいとわない。同僚のいじめから身を挺して小蕙を守ったり、とっても頼れる男らしいキャラなのです。若かりし頃は何故か石立鉄男バリのアフロヘアー。その後も「中国」ロゴのジャージやTシャツがトレードマークでした。俳優としてブレイクしてからはヘアスタイルも服装もこざっぱりしてしまいましたが…。



余強と小蕙のラブラブ(?)記事。
「璀璨人生」張衣周曉涵“歡喜冤家”甜蜜照曝光
http://big5.news.cn/gate/big5/ent.news.cn/2013-09/22/c_125423946.htm

こんなに大ハマリしたドラマは久しぶりでした。主役の2人に言及しない感想ですみません(笑)だって、善良過ぎて引っ掛かりがないんですもん。仕方ありませんよね。
さぁ、明日から何を楽しみに生きていけばいいのか…(ひゅるりー)心に風が吹く音…。

璀璨レディース。


この夏の台湾アーティストLIVE参戦(旺福・台ワンダフル・蘇打緑)

7月~8月は私にとってちょっとした台湾アーティストLIVEラッシュでした。

7月の下旬は、台北Legacyへ大好きな旺福の久しぶりのワンマンライブを観に行きました。昨年はTwiggyの出産などもあり活動停止期間があったり、来日LIVEもなかったので、決定した瞬間「行きたい!」と。チケットは発売1週間足らずでソールドアウトでしたが、なんとか潜り込むことが出来ました(ビバ、コネ社会!)。LIVEも最高に楽しかったし、数年前に初めて生で観た時からかなり演奏の腕上がってるな~と感心し、終演後メンバーにサイン&握手も頂き、大満足でした。この日のLIVEは彼らのファーストアルバム「旺福」の再現LIVEとうことでしたが、翌日たまたま新光三越南西店で彼らのミニライブがあり、そこで新譜から何曲か聴くことができ嬉しかったです。デパートなので、小さい子供を連れた家族が楽しそうにしてるの良かったなぁ。
台北滞在自体はかなり弾丸だったのですが、その時食べたものなどはまた後日。







そして8月14日は恵比寿リキッドルームで「台ワンダフル」イベント。お目当ては盧廣仲さん。一緒に行った中国人同僚も大喜びで、彼の歌声も会場の一体感も素晴らしかったな。
(すんげー雑な感想ですみません。でも、帰宅しても興奮してホカホカしてました)






そんなわけで数日前の8月21日は品川ステラボールにて、台湾の大人気バンド蘇打緑の7年ぶりの来日LIVEがあったので観て来ました。中華圏ではアリーナクラスの大人気アーティストなのですがかなり前で観れてメンバーが登場した瞬間スゲー!と鼻息荒くなりました(前回観た時は米粒も米粒だったので)。隣の台湾から来た女の子は感激でずっと泣いてました。青峰くんの歌も美しく、素晴らしく、演奏も良かった。好きな曲もたくさん聴けました。

しかしながら、後半に近づくにつれ私の心はどんよりしていました。あることをしみじみと感じてしまったからです。
彼らのベクトルは日本のファンに向かっていない…。

あくまで私の憶測です。彼らの久しぶりの日本でのLIVE、楽しみにしてくれてたと思いますし是非次回もやりたいと思ってくれているかもしれません。でも、彼らの意識が日本のファンに向かっていないと勝手に感じてしまったんですね。

日本以外から来たファンがかなり多く、私の両隣も前も後ろも四方八方中国語が飛び交っていました。日本在住の中華圏のファンも多かった。MCは日本語で簡単な挨拶があったのみで、後はほぼ中国語。それは全然いいんですよ、中国語で楽しそうに話してくれるほうが彼らの本来の良さも伝わるし、こちらも観てて楽しい。言語の問題ではないのです。言語が理解できる出来ないの問題ではなく(理解できるレベルから言えば、先日の旺福の小民のMCのほうがよっぽどわからなかった・笑)、伝わってくるものの問題というのでしょうか…。ソウル?スピリッツ?たましい?まぁそういうことです。

あー台湾(その他中華圏)から来た人が多いんでしょホントに日本人いるの?っていうのがあからさまで、7年間彼らの来日を心待ちにしてた根強いファンや「あの蘇打緑が来るなら観てみたい」と足を運んだ日本人観客が置いてきぼりになってる気がしたんですよね。もし日本でファンを獲得したいと思うなら、後者のような層こそ大事にすべきだったと思うのですが、残念ながらあまりそうは見えなかった。日本をビジネスのターゲットとしないなら、それはそれでいいんですよ、彼らの戦略の問題なので。

しかし、LIVEというのは観客とアーティストの体験共有だと思っているので、体験共有という意味で彼らのアピールするものが日本人観客である私には弱いと感じました。

一応日本向けというのを考えてくれたとするならば私の苦手なS名R檎の曲を演ったこととかですかね…(嫌いな曲は好きなボーカリストが歌っても嫌なもんだなぁ、と今日改めて思いました…個人的にはそこでもテンションが下がりでしたが)。「雪の華」をリクエストした人がいて演ってくれてましたが、久しぶりに日本に来たのに日本人アーティストの曲やって欲しいものなのかな?私はそれなら彼らのオリジナル曲を1曲でも多く聴きたかったです。

好きなアーティストのLIVEに行って好きな曲を聴けばハッピーな気持ちになるのはどこか当たり前のような気がしてたけど、実はとてもすごいことなんだなと思い知らされました。

もうひとつ私の気持ちを萎えさせたのは、入場時にカメラチェックもしていたし、開演前にスタッフがボードを持って撮影禁止と言って回っていたのに、開演前も開演中も写真撮ってる人多かったこと。最後のカーテンコールなんか、みんな撮ってるから撮っちゃえ、撮ったもん勝ちだってスタッフにもメンバーにも怒られないしって感じで隠しもしないでひどいもんでした。台湾のアーティストだから、台湾では写真撮ってもOKだからっていうのは違うでしょう。台湾のアーティストがどこで公演しようと、その日の主催者がダメと言ったらそれなりの理由があるんですよ。決まりを守るのは、アーティストを守ることではないでしょうか。

あくまで私個人の感じ方、LIVEの楽しみ方の問題なので、人それぞれ違うのは当然だと思います。120%楽しかったという方もたくさんいらっしゃると思いますし、それは素敵なことだと思います。私も彼らの楽曲が好きだという思いは変わりませんよ。


2015年8月17日月曜日

ウズベキスタン旅行記(その8)サマルカンドからウルグットのバザールへ決死のドライブ

ウズベキスタンで3日目、サマルカンドで2日目の朝です。
台湾などに行ったときは基本的に朝食は外と決めていますが、ウズベキスタンではホテルで朝食をとりました。サマルカンドのホテルの朝食が、素晴らしくよかった。
バッフェなのですが、欧米風の定番メニューに加えて、毎朝おねえさん方が準備してくれるウズベキスタン風の粉もん系(薄い、クレープのようなもの)も、白チーズもとっても美味しい。特に、あんずのジャムが最高に美味しかった。タシケントに戻ってからもあんずのジャムは食べたけど、サマルカンドのホテルのものには及ばなかったです。

 そしてこの日はわたくしにとっての大きなイベントが・・・・・・。
サマルカンドから車で1時間ほどの山間にある町「ウルグット」にのバザールに行くこと。ここではスザニ刺繍のバザールもあり、ウズベキスタンの他で買うよりもたくさんのスザニが集まり、かつ安く手に入るというではありませんか。
スザニ刺繍、昨年のトルコ旅行で偶然購入したのですが、その時はスザニがウズベキスタンのものだとは知らず。知人のお兄さんが営む土産物・雑貨屋が中央アジアのアンティークなどを扱っており、そこで購入したのがスザニ刺繍とウズベキスタンのお茶碗。これはもう、ウズベキスタンに行ったほうがいいんじゃないか・・・とその時から考えていました(笑)。ウズベキスタンに呼ばれているとしか思えない!
さらにスザニ刺繍について調べていると、このウルグットバザールの情報が出てきて、これは行くしかないと決断しました。平日にもやっている日があるようですが、一番盛り上がるのが日曜日らしい。旅程も日曜日にウルグットに行けるように組みました。

 ネットや地球の歩き方で下調べをし、だいたいこのあたりからウルグット行きの乗り合いタクシーに乗れそうだな・・・とめぼしをつけていました。当然「ここウルグット行きマルシュルートカ乗り場」なんて看板が出てたりはしません。念のためにホテルのおにーさんにも前日のうちに「明日ウルグットに行きたいのだが」と質問をしておきました。「あの噴水のところに茶色い壁画があるだろう、そのあたりから行けるよ~」「いくらぐらいかかるの?」「行ったことないから知らないけどお~」というザ・テキトー具合(笑)。

 ホテルで朝食を済ませ、とりあえず教えてもらった場所に行ってみるべくぶらぶら歩いていると、数メートル先からおにーちゃんの眼力にロックオンされました。もしや・・・と思って近づくと「ウルグット?」と。「ハー(Yesの意味)、ウルグット!ウルグット!」と連呼しながら駆け寄りました。おにーさんの背後にはおねーさん3人組が。彼女たちと一緒に乗り合いで行かないか、ということみたいです。おねーさんたちも感じが良いし、もう、行っちまえ!と。おねーさんたちのうちの一人に「ウルグットまでいくら?」と訊くと「8000スムよ」と。そのあとでおにーさんに訊いたら同じく8000円スムとのことだったので、野生の勘でよし、これなら安心できると思ったのでした。

 タクシーというかおにーさんの個人の車で、週末のちょっとした小遣い稼ぎにやってるって感じなのですかねー。しかし車はきれいだし冷房も効くし、快適ではありました。後部座席に3人娘、助手席に私。まぁ、しかたのない配置なのですがこれがもう途中でおしっこチビりそうになりましたよ・・・。
シートベルトしようとしたら「要らないよ~大丈夫~」って、ワシが恐ろしいんじゃ!!

 この決死のドライブを私の文章力で皆様にお伝え出きるのかどうか。
サマルカンドの市街地を外れてしばらくいくと、それはもう広大でのどかな風景が広がっております。子供たちが牛を連れて道をトコトコ歩いていたり。ものっすごい田舎です。道には中央車線などというものは存在せず、石だらけでガタガタ。それをなんとか、おにーちゃんはスピードを緩めたり早めたりしながら上手くかわすように運転してくれるのですが・・・。ガタガタを交わして思いっきり道の真ん中にきた瞬間に、反対側から大型トラックが猛烈なスピードでやってきたりするので、正面衝突しそうで助手席にいる私はたまりません。
途中、何度も「南無三・・・」と思いました。今死んだら誰が気づいてくれるだろうか?予定日に出社しない?どうなった?とそこでやっと気づかれるのかしら。愛する人にはウズベキスタンにいることは伝えてあるけど、ちゃんと手紙書いてくればよかったわ・・・などといろんな思いがよぎりました。今日は自分の命日になるかもと本気で思いました。途中、案の定正面衝突して大破した車に人だかりが出来ていたりするのですもの(涙)。

 この辺りの風景、写真を撮ろうかと何度かiPhoneを出しかけては悲鳴を上げそうな状況になりやめる、の繰り返しでした…(なので、道中の写真はナイ)

 まぁ、しかし、なんとか、死んだじーさんばーさんと父親が守ってくれていたのか、生きてウルグットにつくことが出来ました。道中、おねーさん達が後ろからおやつを分けてくれたり(コアラのマーチのバッタもんみたいなやつとか・・・)携帯の翻訳アプリを駆使して「バザールで何をみるの?」と話しかけてくれたりとか。私も翻訳アプリを使って返事をしたので、やはりWifiあってよかった!と思いました。

 バザールの向こうには、山が広がって本当にのどかなところです。思った以上に広い。



バザールの入り口。頼んでないのにカメラ目線をキメるおっさん…。








道中ご一緒したおねーさん達とはバザールを入ったあたりでお別れです。日本から遠いウズベキスタンの、それもサマルカンドで、ウルグットのバザールにたまたま同じ日の同じくらいの時間に行くことにあって、言葉も通じない同士が1時間同じ車でドライブって、すごい偶然だな・・・としみじみ思いました。普段、彼女達はここでどんな暮らしをしてるのだろう。とっても興味がわきました。言葉さえ出来ればもっと踏み込んで仲良くなれたかもしれないけど・・・。でも私の勘は外れてなかった。何度も死ぬかと思ったドライブだったけど、彼女たちが話しかけたりおやつくれたり、お喋りや笑い声に和んだりしたから。
(もう1人のお姉さんは、恥ずかしがって映ってくれず)





超ローカルなバザールに圧倒されながら、スザニ刺繍のエリアを目指します。

(つづく)