2016年7月26日火曜日

ウラジオストク、年増殺しの坂と素敵ベーカリーカフェの巻(その25)

今回のタイトルは横溝正史を意識してみました(わかりにくい)。

お買い物(チョコ買わなかったけど)などした後は、調べておいたカフェでおやつ休憩にすることにしました。
向かった先は「Michel's Bakery」。ケーキが美味しいという評判を見つけてチェックしておりました。
場所はスハノヴァ通り沿い。

一度ホテルに戻ったあと中央広場のあたりに出てきていたので、地図を見るとなんとなくそこから歩いて行けそうだな~これからケーキ食べるし先にカロリー消費しとくか!街歩き街歩き。

なんて考えたのが運のつき・・・・・・・・・!

スヴェトランスカヤ通りからウボレヴィチャ通りを北上するルートを選んだのですが、下記地図(いつにも増してひどい!)の通り、ウボレヴィチャ通りの勾配がひどい!きつい!死ぬ!しかも天気良くて暑い!手書きの文字でこの坂道のきつさを表現してみました。私の悲痛な叫びが伝わりますでしょうか。
きっと普段から鍛えてらっしゃる方、体力のある男性にはなんてことないかもしれませんが、私のような運動不足の年増女には堪えました。「ウボレヴィチャは年増殺し」



体力に自信のない方はСуханова(スハノヴァ)のバス停あたりまでバスで行かれることをおすすめします。旅行、ここで終わりじゃないですし(帰りはバス使いました)。

目的に店に着いた時には汗ダラダラの息キレッキレ。あ、地図にもありますがこの隣にある「Moloko & Myod」というカフェもオープンテラス席などあって良さそうでしたよ。

ロシア語も出来ないボロボロの東洋人女が入店してきたらちょっと引きますよね・・・すみません。
カフェは内装も素敵で、ケーキもいろんな種類がありましたがパンにも目移りしてしまいました。カウンターで注文、先払い制なのですが、私がロシア語出来ないので2人がかりくらいで対応してくれました。Wifiのパスワードもニコニコしながら教えてくれましたし、可愛いけどちょっと懐かしい雰囲気があり、気取りがなくて居心地のよいカフェです。


こちらのケーキとアイスコーヒー(暑かったので)を頂いたのですが・・・アイスコーヒーは豪快。写真わかりにくいと思いますがホットコーヒーに氷を2個ばかしブチ込む式です!


レジ脇にマグやお菓子などが置いてあり、そこにも蜂蜜が置いてあるのが見えましたが(蜂蜜のロシア語は覚えた)ちょっとお高めだったしその前に幾つか買っちゃってたのでここは見送り。お高めと言っても、日本でちょっとしたのを買うのより全然安かったですけどもね。

お手洗いに入ったらこんなペーパータオルが置いてありました。


中華風なのか和風なのかわからないけど、可愛い!

次回もきっとまた来ます。朝9時からやっているようなので、ゆっくり目の朝食をここで取るのもいいなぁ。

Michel's Bakeryで検索すると他の国の同名の店のWebサイトが出てきちゃったりしますが、ウラジオのはこっち!
http://michelbakery.ru/
Facebookページもあるでよ!
https://www.facebook.com/bakerymoscow/

Пекарня Мишеля(Michel's Bakery)
ул 690091, ul. Sukhanova, 6А, Vladivostok

2016年7月24日日曜日

ウラジオストク、ロシアンロックとチョコ直営店の巻(その24)

ブリヌイでお腹がいっぱいになったところで、お買い物に出ます。
行きたかったのはCDショップ。ロシアで2つほど気になるバンドがありまして、1つ目はスタイル・カウンシルなど正統派英国モッズスタイルに影響バリバリ受けてる「The Riot」。
まさにモッズ!って感じでしょう。

もうひとつはホテルで流しっぱなしにしてた娯楽チャンネルで流れてたのをたまたま耳にして惚れた「Валентин Стрыкало(Valentine Strikalo)」というウクライナのバンド。後で調べたらかなり人気のバンドのようですね~。ロシアの音楽シーンは全くノーマークでした…。この曲が耳に残ってクセになってしまったのです。

このちょっと脱力した感じ、ロシアっぽさぷんぷんなところに魅力を感じてしまいました。

この2組のCDが欲しいなと思ってCDショップを探してみたのですが見つからない…。ホテルの近くに1軒あったので行ってみましたが、取り扱っているのは欧米のヒットチャート的な輸入盤ばかり。ローカルなのはムード歌謡的なものだけ…。クローバーハウスの中にあるかな?と思いきや、ない。ネットで検索して1軒見つけたものの、該当する住所に行ってみると、なし。ウラジオストクの若者は一体どこでCDを買っているのか?もはやダウンロードオンリーなのか?

歩いているとこんな日式ラーメンの店があったりしました。
写真を取っていたら、中華系のおっさん3人組がガハガハ談笑しながら出てきました。
店名は「Iki(粋)」


正直おっさん達は粋には見えなかった…。

時間ももったいないので諦めて(Валентин Стрыкалоは結局iTunesで購入してめちゃめちゃヘビロです)、次の目的地へ向かうことにしました。

向かったのは「Приморский кондитер(Primorskiy Konditer)」という極東最大の菓子製品メーカー。チョコ買い出しの巻で紹介したハチドリパッケージのチョコ「鳥のミルク」はこちらの看板商品です。

アレウツカヤ通りをひたすら北上します。やや、坂道がキツイ…。オケアンスキー通りをバスで北上して「Комарова」バス停で降りて歩いたほうが楽かもしれません。私はその時の気分で、街の散策も兼ねて歩いてしまいました。
アレウツカヤ通りを進むと、まずでっかいキオスクみたいな販売所が現れるのですがそこではないです(うっかり、ここかな…と勘違いしたのは私)サクッと買い物だけするには良いかもしれません。直営店はもう少し進んだ、角のところにあります。



中に入ると、チョコレートの量り売りだけでなく、紅茶類なども手頃な値段で売っていました(紅茶、買えばよかったと後から後悔)。量り売りで買おうかでも何がなにやらわからないし…なんて思っていたら2人組のおじいちゃん、続いておばあちゃんなどお客が続いて混み合ってしまったので、まぁ、スーパーで充分買ったからいいかな、とお店を後にしました…。

今回更新するにあたってПриморский кондитерのことを検索したら、私がウラジオストクへ経つ前日に更新されたこんな記事がありました!(ガーン)
ここにいろいろПриморский кондитерの商品などのことが紹介されています。

旅いさら「ロシア・ウラジオストク産のユニークなチョコレートをお土産に」

もうちょっと早く更新してくれていれば…。
直営店の詳しい営業時間なども載ってますよっ。

Приморский кондитер
52, ул. Алеутская, г. Владивосток

ウラジオストク、人気のブリヌイカフェで昼食の巻(その23)

ルガバヤから中心部に戻って、少し早いけど昼食を取ることにしました。
この後ちょっとした野望もあったので、軽めの昼食に選んだのはブリヌイの人気店「Ух Ты, Блин(Ukh Ty, Blin)」です。昨日昼食をとった「Svoy Fete」と同じアドミララ・フォキナ通りにあります。英語を併記してもどう読んでいいかわからない店名ですよね。

お店のドアを開けると………そこはカオス。
席は9割ほど某隣国の団体客で埋め尽くされておりました(ほとんどが団塊の世代ぐらい)。ロシア人は壁際にカップル、1人で食べてる老婦人など2、3組程度。
とにかくかしましい。私が荷物を置いたテーブルに勝手に座ってこようとしてくるので英語で注意したら退いてくれましたけど。強国の皆さんもたくさんいるけど、隣国の皆さんもたくさん街中で見かけました。後で調べたところどうやらビザが要らないらしい。うらやましいですね。まぁ日本人の団塊ツアーもかしましいし、空港や飛行機で遭遇すると言葉が通じる分うざったいなーと思うこともあるしなぁ。

気を取り直してブリヌイを頂きますよ。圧倒されてるヒマはなし。
オーダーはカウンターで、支払いも先にします。お願いしたら英語のメニューを出してもらえましたが、とにかく種類がたくさんありすぎて…!甘いのも食べたいけど、甘いのは前日にランチのデザートで蜂蜜のブリヌイを食べていたし、昼食なのでおかず系のブリヌイにしましょう。うー、とにかく、たくさんありすぎて選べない!
途中、隣国グループの若者に横入り注文されようとしたのでお店の人が何か言ってくれましたが、選ぶの遅い私が悪いのでここはドーゾドーゾしました。愛想があるわけじゃないけど、いいお店だと思います。

悩んだ結果、サーモンとクリームチーズのブリヌイにしました。ディルの風味がああ、ロシアだな~と。生地そのものは普通のクレープかなといった感じですが(すまん・笑)美味しく頂きましたよ。なかなかボリュームがあります。
カトラリーケースに店名が刺繍してあるのが可愛い。


食事が運ばれて来た頃には団体様はさざ波のように引き上げて行かれました。テーブルのは結構すごいことになっていて、それを片付けるスタッフの表情には哀愁が…(まぁ、商売ですからね、致し方なしか…)

嵐が過ぎ去った後は、常連ぽいおにーちゃんがコーヒーのテイクアウトを買いに来たり、母娘やカップルが訪れたり、穏やかな雰囲気のブリヌイカフェに戻りました。

Wifiももちろんあります。パスワードはカウンターに書いてあったので、訊かずに済みました。ハラショー!

食事をとりたい時にも甘いおやつを食べたい時にもおすすめです。

Ух Ты, Блин
ул. Адмирала Фокина, 9, Vladivostok

2016年7月23日土曜日

ウラジオストク、ルガバヤ市場で激ウマピロシキを食すの巻(その22)

ロシアといえばピロシキだろ!という感じですが、今回「ウラジオストクの美味しいピロシキ」情報を事前にチェックすることが出来ず。台湾だったら、お店を探すときに「台北 好吃 臭豆腐」などで検索することが多いのですが、ウラジオはそういうことも出来ない・・・ロシア語わからんし。
中心部のアドミララ・フォキナ通り(噴水通り)にはピロシキを売っている屋台をいくつも目にしていたので買うチャンスは前日にもあったのですが、その時は「今じゃなくてもいいかな」という感じで通り過ぎておりました。
そして、満を持して、今、その時がやってきました!

少ない滞在時間と限られた胃袋のキャパシティ。絶対に外したくない。真剣に市場内のお店を吟味しなくては。パンを売ってる店やピロシキ屋台などが幾つかあったのですが、その中でもとある店に客足が途絶えないのを発見。先述のタトゥー屋の斜向かいにあるお店。行列まで出来ていなくても(もともと市場自体混雑しているわけではない)次から次にお客がやってきて、たまにものすごい数のピロシキを買って行ったりもするのです。絶対ここ美味しいに違いない。

店舗の中で作ったピロシキを保温ボックスに入れ、おばちゃんが店先で売っているスタイル。おずおずとおばちゃんに近づき、ピロシキ1個ちょうだいと伝えたところ、モーレツな勢いで何やら質問をされました。2つの保温ボックスを指差して何か訊いているのでおそらくどっちの種類ってことだと思いましたが、わかるわけがねぇ。
なので、適当にここも野生の勘に任せて「こっちー」と右側の箱のを頂きました。

本場ロシアで手に入れた熱々のピロシキ…(ぽわーん…)。



まずは撮影しておかねばね、とお店の傍にあったハイテーブルの脇でこそこそ写真を撮っていると、そこでピロシキ食べてた2人組のにーちゃんが「そんなとこで食べてないでこっちで食べなよ!ほらほら」とテーブルの場所を空けてくれました。
やだわーロシア男子やさしいわー。「スパシーバ~~」とヘラヘラお礼を言いながらお邪魔すると、声をかけてくれたにーちゃんAの手にはばっちりビールの缶が握られていました(朝10時過ぎ)。うん、やっぱりロシア人、飲むよね。飲んだくれだけどいい奴って感じ。
もう1人のにーちゃんBはもうちょっと真面目そうで、ミルク入りのコーヒーと思われるものを飲んでいました。「そこ、ハトの糞が危ないからもうちょっとこっちにおいで」などと気配りもしてくれます。ロシア語なんでまぁさっぱりわからないんですけどなんとなく通じる、ピロシキ・コミュニケーションって感じです。

勝手に2人のバックグラウンドを妄想してみたりして…にーちゃんAはちょっとワルで現在は家業の手伝い。にーちゃんBは真面目な公務員。2人は子供の頃からの幼なじみで、にーちゃんAが何かやらかすといつもBが助けてあげて、でもAもBのことが大好きで…みたいな。この街に生まれてこの街で育ち、生きるってどんな感じなんだろうと、旅先で人と触れ合うとついつい想像してしまうのです。

肝心のピロシキは、ズバリ、激ウマ!!!タイトルにも激ウマって書いちゃってますからね。ガワ(生地)がめちゃくちゃ美味しい。実は具は私の苦手なレバーの味がしたのですが(もう1つのほうを選べば入ってなかったのか定かではないですが)それも気にならなくなるほどとにかくガワが美味しい。一気食いです。ガワ、大事。近年は医者から糖質制限を言い渡されているため旅行の時ぐらいしかヤンチャしませんが、本来無類の粉モン大好きっ子ですから!(文章からにじみ出る昭和…)。やっぱりみんなここに買いに来るよね~。ここで買って大正解でした。

ピロシキ屋を横から撮った写真。水色の保温ボックスにピロシキが入っています。おばちゃんが中に入った隙に撮りました。



激ウマピロシキとローカル男子たちとの触れ合いに気をよくしてルガバヤ市場を後にした私でした。帰りはどうも、今改めてGoogleMap見ると「ファデエヴァ通り」のほうに出た様子。この通りの角に大き目のショッピングモールがあり、そのあたりからルガバヤ駅方面に路面電車の線路に沿って進むと、緑地で青空フリーマーケットもやっていました。老人率高し。活気はない。けど「こんなもんまで売ってるのか!」とローカルムードをチラ見するのには弱くおすすめできるかもしれません(どこまでも弱気)。

途中、どうしてもお手洗いに行きたくなり簡易トイレへ…。実は先述の「ファデエヴァ通り」と「スポルチヴナヤ通り」が交差する辺りにもあったのですが、無人でメンテナンスがされておらず絶望的な様相で、私はボットン式でお尻をつけなくてよければある程度は頑張って「えいやっ」と出来てしまうのですが、ここのはそれでもちょっと勘弁と言いたくなるレベルだったのです。私にとっての地獄のようなトイレNo.1は、ウズベキスタン旅行の際にサマルカンドからタシケントに向かう列車の中のトイレだったのですが、それと負けず劣らずという壮絶さ具合でした。(まだこの話書けてないのですよね。列車の中というスリリングな状況であったためやはりあちらのほうが強烈だったかもしれない…)
駅に近いほうのトイレはちゃんとおばちゃんがいて、チップをばっくれることは出来なくてもきちんと掃除してくれてるほうがよいのでね。それでもピカピカとは言えないけど…。確か2、3ルーブル。

ものすごく適当なんですけどルガバヤ周辺の地図です。動くときにきちんと通りの名前など確認していたわけではないので「たぶん」「のはず」連発で恐縮ですが。



すっきり落ち着いたところでルガバヤのバスターミナルからバスで中心部に戻ります。

続きます。

2016年7月22日金曜日

ウラジオストク、Let's Go ルガバヤ市場の巻(その21)

前回より、ウラジオストクに唯一(たぶん)残る路面電車に無事乗る事が出来たわたくし。窓の外にはシビレるほど殺風景な景色が広がります。


すると・・・ひとつめの停留所「Sportivnaya(スポルチヴナヤ)」にて。左手に大きな倉庫のような建物が見え、路面電車を降りた男の子がそちらの方面に歩いて行くのが見えました。何気なく目で追っていると・・・えっえっ、なんか屋台?露店?野菜?っぽいのが見えたんだけど・・・(胸騒ぎ)ひょっとしてこれが本物のルガバヤ市場なんじゃないの!?

それに気が付いた時には既に路面電車は走り出していました。
「ああーーー進まないでーーー早くーーー早く停めてーーー降りますーーー」
声にならない声で叫んでいます。市場らしき建物からどんどん遠ざかっていく・・・・・・あああ・・・・・・(注:実際には通りを大きくカーブするルートなので、市場を囲んで大した距離は進んでいなかった)

やっと次の「Stadion」という停留所に停まると、私は急いで路面電車を降りました。目の前に広がっているのはこんな風景。(青い壁の向こうに屋根がたくさん見えるのが市場です!)


その時の私は当然写真など撮っている心の余裕がなかったので、ストリートビューさんからお借りしました。でもほんと、まさしくこんな感じ!雨上がりのドロっとした土の感じも、私が行った日に撮影したんじゃないかと思うほど同じ!
ぬかるみを若干気にしつつもはやる気持ちを抑えられず市場に向かって突進します。

あああーーーやったーーー来たぞーーールガバヤ市場!!!
あの時こっち方面の路面電車に乗ってよかった・・・まさしく野生の勘としか言いようがない。もしあの時逆方面の電車に乗ってたら、Минный городокの駅まで行ってぐるっと戻ってきて「ルガバヤには何もなかった」と言って終了になるところだった!
(ちなみに、後日気が付いたのですがスポルチヴナヤ通りまで31番や49番などのバスでも行けるようです。特に路面電車に乗る必要がなければこの辺のバスで中央広場から直接この通りまでこれるのかも)

☆で印がついてるのがそれぞれ路面電車の停留所です。




そんな感動を胸に抱きつつ市場内をパトロール開始です。青空市場(勝手に名づけた)のあたりは野菜や果物、ハーブ、蜂蜜などを売っています。





奥のほうへ行くと(実際にはそちらがルガバヤ駅方面。私はおしりのほうから入って入り口方面に向かってパトロールをして行ったことになります)長屋風の店舗街になって、日用品やちょっとしたレストラン、カフェなどがあったりします。巨大な倉庫のような建物の中は、生鮮品(お肉や乳製品、お惣菜など)が売っていました。中国系(たぶん)の人がやってる店舗も多かったです。




タトゥーショップもあり、ちらっと中を覗くと齢80は越えてそうな一見上品な白髪のご婦人が施術中でした。・・・・・・ロシアンマダム、ロックだぜ!(この店の中にマダムがいました)



私は市場に来ると特に何か買うわけでもなく、その雰囲気を味わうのが好きなのであてもなくふらふらと散歩していたところ、すれ違った数人がピロシキらしきものを歩き食いしているのを目撃。

そういえば・・・ピロシキ・・・食べてない。

続きます。

2016年7月21日木曜日

ウラジオストク、路面電車に乗るの巻(その20)

わたくしは地上を走る乗り物が好きで、中でもとりわけ路面電車に乗るのが大好きで、訪れた場所に路面電車があれば時間の許す限り乗りたいと思っています。

そしてウラジオストクにも路面電車があることが判明。しかし、例によって唯一のガイドブックである「地球の迷い方」にも情報は載っておらず、自分でネットから情報のかけらを拾い集めて推測で動くしかない旅なのですウラジオストク。でもそんな作業、嫌いじゃない。

幾つか路面電車に乗られた方のブログやホームページ記事が出てきましたが、はっきりと何処に行けば乗れるのかよくわからず、結局決め手になったのはWiki様。

Wikipedia ウラジオストク

こちらの「市内交通」の項目に「以前は路面電車、トロリーバスも広い路線を有していたが、2009年7月に市長が路面電車の全廃を表明。2013年2月現在は鉱山街駅(Минный городок)とサハリンスカヤ駅(Сахалинская)を結ぶ1路線が観光用として残すのみとなっている」とのこと。

1路線のみ………。

Wikitravelには「トラム(路面電車)はウラジオストク駅及び中央広場から東方向約5km、スヴェトランスカヤ通りの東端にあるルガバヤ(Луговая)近辺及び鉱山町公園?(Парк Минный Городок)沿い西側に一部路線を残して運行している」とありますが、Wikiの情報のほうが新しそう。そして「Минный Городок」からの路線はまだ残ってる可能性が高い(実際、ウラジオストク駅から中央広場にかけての路面電車はなくなったようでした。あったら乗った)。

Wikitravel ウラジオストク

というわけでGoogleMap様を調べたら、あったー!「ライトレール駅」とありますが、下のほうに「路面電車(6)」。こ、これだーーーーーー!!!



Сахалинская(サバリンスカヤ)までの路線。




路面電車とはまた別の話で、私はローカル市場に行くのも大好きなのですが、市場について調べていると「ルガバヤ市場」という名前が浮上。この路面電車はルガバヤ(Logovaya Square)をばっちり通ります。




路面電車には1~2区間乗れれば満足なので、ルガバヤに行ってみて万が一路面電車に乗れなくても、市場をぶらりとすればよいじゃないかとルガバヤ行き決定。

ふぅ。ここまで、前振り長くてすみませんねぇ。

朝食を食べ終わって、中央広場のバス停から31番か49番あたりのバスでルガバヤまで向かいます。思ったよりもぜんっぜん近い!20分もあったら着いちゃったんじゃないでしょうか。
しかし言葉も不自由な初めての街で、いきなり郊外にバスで行くというのは若干緊張しますが、ワクワクしますね。

バスを降りてきょろきょろしていると、なんとなく人が集まっている場所があるのでそちらに向かいます。3~4階建てのビルあり。そのそばに幾つか露店の出ているエリアがあるのですが…まさかこれがルガバヤ市場……?市場という規模ではないです。
ビルに入っていくおばちゃんもいるのでフラフラとついていきます。まだ朝の9時台、ビルの中の店舗はほとんど開いてなくて薄暗いです。携帯屋や洋服屋、雑貨屋などが入っている模様。

正直、ルガバヤまで来たものの、路面電車も何処で乗ればいいかわからないし市場の場所もようわからん・・・。GoogleMapをもってしてもこの時は本当に乗り場の方向感覚がわからなかったんですよね。市場は「ここが市場です」と記載もされていないので…。
グルッと散歩して中心部に戻ったほうがいいんじゃなかろうか、なんてことを思いながらショッピングモールのビルを入った時と逆側に出てみると、バスターミナルがあり、さらに、路面電車っぽい線路が!!!

これだ!!!

線路に沿って歩いていくと、目の前におんぼろーーーい路面電車が停まっているではありませんか。この日の天気は薄曇り、どんよりとした空にウラジオの路面電車がとても様になります。



ああ、これぞ私の思い描いたロシア!!!
素っ気無い街並みと鼠色の空、オンボロい路面電車に…じゅん///

胸を高鳴らせながら、停まっていた路面電車に飛び乗ります。方向、全く考えないでテキトーに乗りました(後々、それが功を奏しました。本当に私はついている・・・)。



車内も予想通りいい味出しまくり。床は板張り、前の席は微妙に歪んでいる。走り出したら、揺れもはんぱない!!ちょっぴりおっかない!!しかし情緒あふれすぎて胸がキュンキュンしまくりッス!!!

ひとりで鼻息荒く車内を観察していたら、車掌さん(上の写真の革ジャケット来た女性)が運賃を回収に来ました。13ルーブル。

続きます。

2016年7月18日月曜日

ウラジオストクで朝食をの巻(その19)

3日目の朝です。
ホテルでの朝食は前日に体験済だったので、この日は外に出てみることにしました。幾つかお店は事前に調べてあって、朝6時から朝食を食べれるというスヴェトランスカヤ通りにある「STUDIO」というカフェにやってきました(営業自体は24時間!)。前日に訪れた軍ショップのすぐ近くです。中央広場までバスで行き、歩いて行けます。アレウツカヤ通りを横断するには地下道を通るのですが、さすがに朝が早いとお店はほとんど開いていません。日中通ると不思議な洋服屋やお土産屋などがあり、面白いですよー。

でもって、「STUDIO」前に到着なのですが。
店の前でいかついにーちゃん3人ぐらいがタバコ吸ってます。果たしてここでよいのだろうか…とドギマギしていると、ドアを指差して「どーぞどーぞ」とジェスチャーを。なんだー、よかったー。いかつくて愛想ないけど優しいよねロシアじん…。

ドアを開けるとシャレオツ空間が目の前に!
アワアワしているとロシア版・長田渚左(古い…)みたいな美女が迎えてくれました。朝食食べれますかという旨をカタコトロシア語で訊ねると、ニッコリとテーブルに案内してくれました。ホッ…。

オーダーを取りに来てくれたのは小柄な男の子のウェイター。英語が少し出来るようで私のテーブルに送られてきた様子。とっても感じが良いです。アメリカ風朝食セットというのをオーダー。

店内の様子は下記のHISのページで紹介されているのをたった今見つけたのですが、この写真は昼間なのでサワヤカに映ってますけども、私が行った時は照明がムーディーでちょっと淫靡な雰囲気すらありました。early 90'sのシャレオツ感っていうんでしょうかね。
http://blog.his-j.com/moscow/2015/09/post-8c0c.html

私の写真だとムーディー感伝わりにくいと思うんですけど…。


でもって、周囲を見回すと…みんな酒飲んでる!!!朝の8時デスヨ!!!
4人組のおっさん達もビールで「ウェーイ」と乾杯してるし、女の子2人組も1人はジュースっぽいの飲んでるけど連れの子はビールなのでジュースじゃなくてカクテルな可能性大、そして今にもおっぱじめそうな勢いでイチャイチャしているカポーもイチャイチャの合間にすかさずビールを追加オーダーしています。優雅に朝食なんて食べてる人私以外…皆無。
ちなみにこのカポー、男性は「クリミナル・マインド」のモーガン似、女性はパツキンナイスバデー美女。その後2人で店を出るときに気がついたのですが美女はモーガン(仮)と並ぶ位の長身。パイオツポロリしそうな布の少ない服を妙ないやらしさがなくセクシーに着こなしています。そういう美女を臆せず連れているおにーちゃんも男っぷり5倍増しに見える!(自分が優位に立てるような女を選んでる男なんかクソや……)

私は朝の8時から、ウラジオストクまで来て何でこんな人間ウォッチングばかりしてるんでしょうかね…(でも、ローカルな店に来る大きな楽しみのひとつ)。
24時間営業のお店にはいろんな人が集いますね。ウラジオストクの朝の8時は(一部の人にとっては)夜の32時でした…。

そんなわけで朝食。飲み物がついて280ルーブルでした。500円ぐらいってとこかしら。
味は期待以上でも以下でもなくですが、アボカドのミニバーガーとベーコンエッグの組み合わせがなかなか美味しかったです。
食べ終わった頃に、先ほどのウェイターのおにーちゃんが「何か他に注文ありますか?」と英語をカンペに書いて訊きに来てくれたのがとっても可愛らしかった。


入店した時は(古めの)シャレオツ感に一瞬ひるみましたが、居心地もよいし当然Wifiもあるし、良いお店でしたよ。

STUDIO cafe and terrace
г. Владивосток, ул. Светланская, 18а
http://www.cafe-studio.ru/



ウラジオストクでグルジア料理を食べるの巻(その18)

一旦ホテルで休息を取って、夕食に向かいます。
短い滞在日程の中で最も重要なのがどこで何を食べるか…。しかもいろいろ調べていたらロシアには中央アジアやコーカサス地方の料理など、東京にもあるかもしれないけど少ない感じのお店が結構あるのです。せっかくなのでこのようなお店にも行きたい。

お昼は正統派ロシア料理を食べたので、この日の夜は食べたことのないグルジア(ジョージア)料理を食べに行くことにしました。向かった先は「Dva Gruzina」というお店。昼間に来たカフェ「Вишнёвый сад(桜の園)」のすぐ近くです。地球の迷い方にも掲載されていますので、けっこうな人気店かと思います。
入店すると満席ではありませんでしたが、次々にテーブルが埋まって客足が途絶えることはありませんでした。

夜のレストランに一人で入るのは結構勇気がいるものなのですが…言葉も出来ない場所なら尚更です。
幸いメニューは英語がありまして、そこからイメージして注文することが出来ました(しかし、英語だと表記が同じなのにロシア語では違うと、この違いは何!?と訊きたいのに訊けない…自分のせい…)

あと、グルジア料理を選択肢に入れるにあたり、こちらのページも参考にして行きました。
世界で一番日本人に合う!ジョージア(グルジア)料理11選
http://tabippo.net/georgia-gruziya-food/

で、まずはドリンクを注文。グルジアといえばグルジアワインですが、1人旅でお酒を飲むと下戸としては心配でありますしダルくなって使い物にならなくなるためワインはやめ。グルジアっぽい果実のジュースをオーダーしたのですが何をオーダーしたのかすっかり失念…。チェリーとかベリーとかそっち系。瓶で出てきましたが、薬っぽい味がしました。

そして料理…1人なので、2品頼むのが限度かなと思いました。
1品目は絶対食べるぞと決めていた、チーズのハチャプリ。チーズが濃厚で生地がもっちもちで………うなるほど美味い!しかし、重い!



例えるならチーズクルチャのチーズをもっと濃厚に、生地をもっちりとさせた感じですかね…。しかも、デカイ!これ1人で頼むものではないです…。

さて、2品目は先述のサイトで見て「絶対食べるべし…!」と思っていた、スルグニというチーズを使った料理。しかもキノコのソテーと合わせてあるなんて、キノコ好きにはたまりません。ロシアはキノコ美味しいし。
目を皿のようにしてメニューを探したら…ありました!スルグニ、そしてマッシュルームの文字が。迷わず注文、それがコチラです。

どーん!


写真だとわかりにくいですが、相当大きいです。
そして、既におわかりかと思いますが、ハチャプリととっても色が似ています。

チーズ&チーズ……。
私は何も考えずに似たような味の2品を注文してしまいました。

しっかしこのスルグニのキノコグリルも、めちゃめちゃ濃厚で美味しい!なんじゃこりゃーって感じです。美味しい!美味しい!美味しい…………けどハチャプリと交互に食べてたら、重い…重…す…ぎ………(しろめ)

スルグニのグリルとシャシリク(肉の串焼き)で迷いましたが、シャシリクにしとけばよかったかもです。そして見事なまでの野菜感のなさ!

さすがにそれぞれ半分ずつは食べなければ失礼と思いまして、苦行のように頑張って食べました。もうそれを苦行に感じているあたりが失礼な気がして、大変申し訳無い。ほんとに。たぶん無理だと思いますが、ウラジオストクに友達を作っていつかこの店を数人で訪れてジャンジャン料理を注文してこの日のお詫びをしたい。

数人で行かれるのであればとってもお勧めのお店です。料理は美味しい(おねーちゃんズはちょびっと威圧感あったけど…)。

Dva Gruzina
Pogranichnaya ul., 12, Vladivostok

2016年7月16日土曜日

ウラジオストク、Zemchuzhina Hotelに泊まるなら(その17)

今回は「Zemchuzhina Hotel(Жемчужина/ジェムチュージナ)」に泊まる場合に私が発見した(というほどのことでもない)楽にホテルに戻る手段についてあくまで記録のために更新をしたいと思います。

ウラジオストクで中級ホテルを予約するなら、だいたいプリモーリエかこのジェムチュージナ、アジムートホテル(旧ウラジオストク)、お金のある人はヒュンダイ?あたりが選択肢として浮上することが多いのではないかと思います。
私が泊まったこのジェムチュージナはウラジオストク駅から徒歩圏内。私自身がスリッパを忘れて予備のソックスをルームシューズ代わりにする(多めに入れといてよかった…)ハメになった以外は概ね快適なホテルだったと思います。

ただ、ただ、一点…。ホテルから駅に向かって出かける時は下り坂で良いのですが、帰り道、どこからかウラジオストク駅のバスターミナルに降り立ってそこからホテルまで歩いて戻るのが、苦行!なぜならめちゃめちゃ坂道ダカーラ!!

到着した夜は荷物は横カバンひとつなので「坂が多いな~」ぐらいで済みましたが、スーパーやらで買い物しまくった荷物を抱えてるとかなりキツイ。

そこでGoogleMapとにらめっこして、この坂道を自力で登らずホテルに戻るバスをマスターしたので、次回の私のために記録しておきます。
(…そもそもウラジオストクに旅行に来るニホンジン、グループ旅行が多いと思うのでだいたいはガイド付きタクシーですよね。自分でえっちらおっちら坂道を登ってホテルに戻らねばならない個人旅行者は少数派だと思いますが、その少数派に捧ぐ)




見え難かったらクリックして大きくして見てみてくださいませ。
上の画像がウラジオストク駅、キツイ坂道(1モルスカヤ通り)とジェムチュージナホテルの位置関係です。ちなみにジェムチュージナのそばにある「Stera-Market」というのが24時間営業スーパーです。頼れる。

ご覧の通り、ジェムチュージナホテルの少し先に「Гостиница Чайка」というバス停があります。要は1モルスカヤ通りを通り、このバス停に止まるバスを探せばよいのであります。このバス停からホテルは1~2分。

観光やお買い物をしていると中央市場付近やアドミララ・フォキナ、フォンタンナヤ通りなどにいることが多いと思うのですが、少し歩いて中央市場の東側、下記の図のアレウツカヤ通り沿いの「Серая лошадь」バス停へ行きましょう。そこから59、60、62のバスに乗れば、ホテルの傍の「Гостиница Чайка」バス停まで、荷物を抱えて自力でキツい坂道を登らずに帰れます。(61も停まった記憶がありますが「Серая лошадь」のバス停から表示が消えていたので念のため割愛。63の乗り合いバスも停まるらしい)

ちなみに62番のバスは中央市場バス停(Центр)からフォンタンナヤ通りへ一度登って、それからアレウツカヤ通りを下り「Серая лошадь」のバス停を経由し「Гостиница Чайка」バス停まで行けるっぽいのですが、一度それを信じて中央市場バス停で62番を待っていたら電光掲示板の「62番もうすぐ来ます」表示が途中で消えた…のでアテにしないことにしました。どうしても歩きたくない場合はそこから31番などに乗って「Серая лошадь」バス停へ行き、一度降りて先述のバスに乗り換えるなどしました。それでもバス代めちゃめちゃ安いので、大した痛手ではないと思います…。



まあね!さくっとタクシーをつかまえるのが一番簡単で楽でよろしいんですけどな!ハッハッハ…。
しかし私、滞在中に街中で流しのタクシーというのを数回(自分に必要がない時)見かけただけでした。必要があったら電話で呼び出す式が主流なんですかね?わからんけど。

いずれにせよバス好きだし、バスは中心部だとジャンジャンやってくるので個人的にはバスを活用するのは楽しかったです。人間ウォッチングにもなりました。揺れるしたまにスリリングでしたけども!

そんなわけで少数派の方と自分自身にしか役にたたないバス情報でした。

続きます。

2016年7月13日水曜日

ウラジオストク、グム百貨店と春の嵐の巻(その16)

ここのところ私にしては続けて更新出来てたのですが、先週後半から週末にかけて台北に行っておりましたもんでまた勢いが止まるところでした。誰にも待たれてないと思うけどすんませんすんません。

そんなわけで、本屋でノート買った続きです。
本屋を出て、小雨がパラつく中グム百貨店へ向かいます。
しかーし、地図で見てここがグム、という場所へたどり着いてもグムの入り口らしいものがよくわかりません。ZARAに入っちゃったけどそこからグムに繋がっている様子もなく。 アホウみたいに同じところをぐーるぐる。

そのへんのドアを開けてみても、オッサンだらけの貴金属屋だったりして・・・。

アホウな私は、とうとう「ウラジオストク グム百貨店 入り口」などというアホウな検索をしてしまいました。するとこんな記事「グム百貨店の入り口はとてもわかりにくいので、事前にネットなどで調べてから行くことをおすすめします」  

キサッ…マ…………………!!!!!
だから今調べてお前の使えねぇ(すまん)記事にたどり着いたんだろうが…!!! 

そしてもう一度、先述の貴金属屋のドアを開け、思い切って中に入ってみると・・・ありました。貴金属以外の売り場が。ここがまさしくグム百貨店の入り口だったのでした。

大変わかりづらい。

今改めてGoogleストリートビューの写真で見ると、そこまでわかりにくい感じもしないのですが、あの時は本当にわからなかった。アホウみたいにうろうろしてしまった。
グムの中にあるカフェの名前(ドゥシェチカ/Душечка)ぐらい覚えていればもうちょっと早くわかったのかもしれませんが・・・。日本のデパートのエントランスみたいな気分で探してたので全く気が付きませんでした。




そんなこんなで、やっと入店。ここにもマトリョーシカ等のお土産が多いと聞いていたので、パトロールしておくか、と。お土産の他、日用品なども置いてあります。
マトリョーシカは展望台のお土産屋よりも高級感あふれています。なんだかみんなキラキラしている…!かえるや猫、プーちんや習近平などの変わリョーシカはここには置いてなかった気がします。

私が目当てにしていたのは、生地。グムの上の階で生地が売っていて・・・というのを何かの本で読んでいたので、ロシアらしい優しい雰囲気のガーゼ生地を手に入れたいなと思っていたのですが…

階段、まさかの封鎖。

1階のみの営業になっていたのでした・・・がっくり。 
その後もネットで検索をしてみたり、待ち歩きをしている時や翌日市場を訪れた際に生地屋さんを探してみましたが、見つからず。カーテン生地やリボン、レースのお店は見つけたのですけども・・・。

失意の中グムを出ると、先ほどの小雨がなかなかの本降りになっているではありませんか。
そして、寒い。
日中の天候が東京で例えるところに4月下旬~5月上旬ぐらいだとしたら(Tシャツでもいける)一気に3月下旬に逆戻りですよ。トレンチコートにライナーを仕込んで置いて、かつ、邪魔だなと思いつつも持ち歩いていてよかったなーと思いました(それでも若干寒いくらい)。
しかし、傘を持って出てこなかったので傘なしで歩き回るにはつらい・・・。 

「上がらない雨はない!」という一念で、HES BURGERの近くでロシアンルンペンのおっさん達と並んでしばらく雨宿り。20~30分もしないうちに、歩けるくらいの小雨になりました。 

そこでふとグムの隣の薬局のことを思い出しました。
今なら空いてるんじゃないのかしらん?!

案の定、少し前の長い列は跡形もなく、店内ガラッガラでした。
おねえさんに声をかけ、ナチュラシベリカの製品の入ったショーケースを開けてもらうようお願いし、身振り手振りで「顔または身体に塗るものが欲しいのです」と伝えると、おねえさんは残念そうに首を横にふり、髪をケアする(古いですがティモテのような感じ)ジェスチャーを。どうやらヘア用品しか置いていないようです。そういえばどこかのスーパーでもナチュラシベリカのシャンプーとコンディショナーは見かけた気がする。 小売用の廉価版だったのかしらん。

ヘアケア用品には興味がなかったので、とぼとぼと薬局を後にしました。
これはもうナチュラシベリカの買い出しに、モスクワ行かなきゃダメなんじゃないのか……!?

中心部からZhemchuzhina Hotelへ戻るためのバスの話も書きたかったのですが、長くなったので続きます。

2016年7月5日火曜日

ウラジオストク、文房具を求めての巻(その15)

「桜の園」でひと息ついた後は、中央広場前を東西に走る大通り、スヴェントランスカヤ通りを散策しお買い物です。この通りにはソ連時代から続く老舗デパートの「グム百貨店」があります。ウズベキスタンにもありました、グム。ロシアといえば、グム。 

とりあえずグムの前に、文房具を見に本屋さんに行くことにしました。
しかしグムの少し手前を通りかかった角のところに、半地下になった薬局がえらく賑わっているのを発見。吸い込まれるように中に入ってみると、2つばかりある受付に長蛇の(ってほどでもないが)の列が!
中華系の人々も多かったのですが、ウラジオ在住の方々なのかしら(処方箋ぽいものを持っていた)。 
何故ここの薬局こんなに混んでいるのかしら・・・とふと見ると、鍵のかかったショーケースの中に欧米のメディカルコスメブランドのアイテムが置いてあります。まぁ、とりたてて珍しいものもないので・・・と思っていたら、あったーーーーーー!!!!

 「ナチュラシベリカ」のアイテムがーーーー!!!

ナチュラシベリカはロシアのオーガニックコスメブランドで、日本展開もしていたのですがつい先日青山にあった店舗も閉店した模様。しっかし日本で売ってると興味なくなる病で(台湾のものについてもそんな傾向が強いです)かつ値段もロシアの3~5倍と聞き、どうせならロシアに行く時に・・・と思っていたのでした。 
しかしながら調べてみるとウラジオストクにはナチュラシベリカの店舗がないのですよ。この通りにはセフォラ的なものもあったので、入店して取り扱いを訊いてみては悉く玉砕。欧米ブランドばかりなんですよね。他国のコスメより自国のコスメ売りやがれよ!って感じです。
台湾のようにオンラインでオーダーしてウラジオストクの7-11で受け取りとか出来ればいいのに!それ以前にロシアには7-11ないし!!ぎゃっふん!!
 (香港には店舗あるみたいです・・・)

Natura Siberica
http://www.naturasiberica.ru/ 

しかし先述のように受付には長い列が。ここに並んで「これ見せて下さい」というハードルの高さを考え、とりあえずまた機会があったら来て見ようということにし、本屋さんへ向かいました。

この本屋「ドーム・クニーギ」の場所は「地球の迷い方」の地図に載っていたのです。本屋を探して検索をしてもなかなか見つからないので、この地図を頼りに行ってみることにしました。グムを越え、郵便局も越えた先にあるらしいのですが・・・(こんな時、ガイド付きの旅行なら本屋でも文具屋でも簡単に連れて行ってもらえるのでせうね)
しかも、雲行きが怪しく小雨がぽつぽつ降ってきたので、焦ってきました。
どうも工事中になっているビルが怪しいと気が付き、ダメ元でビルの中に入ってみると、本屋に続くドアが・・・あったーーー!!!
たかが本屋、されど本屋。自力でこうやって見つけ出せた喜びは個人旅行でないと味わえないですよね。 (ロシア語がわかれば「本屋、中で営業してるよ」と張り紙がしてあったのかもしれない)

場所はだいたいこのへん。




外観はこんな感じのエリアです。この中に本屋があるとか、わかるわけない。



中に入ってそわそわと物色。外国に行くと現地のレターセットを買って友人に便りを送るのが好きなのですが、どうも便箋と封筒のセットというような気の利いたものは売っていなさそうな雰囲気。カードのコーナーを見てみるも、思うようなものが見つかりません。
そこで英語ロシア語翻訳アプリを駆使し、店員のおにーちゃんに聞いてみると、封筒はあるよと出してくれたのですが「手紙を書く紙」と伝えると、ぶ厚くてそっけないレターパッド(よく売ってる黄色に赤の入ったようなやつ)、もしくは白いまっさらな紙しかなく、レターセットは結局諦めました。

その代わりにこのようなノートを購入。色違いです。



その後、ウラジオストク駅前にある中央郵便局の存在を思い出し、中にショップがあるに違いない!と行ってみると、数は少ないけれどお便りグッズがありました!しかも、超いい感じのものが・・・(ふふふ・・・)。


右下の封筒(コサックの偉人さんらしいが調べてもよくわからず…勉強不足ですみません)で友人に便りを出したら後日爆笑されましたよ。

中央郵便局のショップは物が多くなく、一見すると開店休業状態でひるみますが、ズンズン中へ入って物色してOK!レジの女性が穏やかでとても笑顔が素敵だったのを覚えています。 

えーと本当はこの回でグム百貨店に行った話まで書こうと思ってたんですが、長くなったので続きます。

2016年7月3日日曜日

ウラジオストク、カフェでひとやすみの巻(その14)

買い出し関連がひと段落し、お茶でも飲んで休憩しようと思い必ず訪れようと思っていたカフェ「Вишнёвый сад(桜の園)」へやってきました。
ウラジオストクは歩いているとあちこちにカフェがあるのでひとやすみする場所には困らないと思うのですが、せっかくウラジオストクに来ているのだから変に小洒落た、東京にもありそうな雰囲気の場所に行っても面白くない(パイレーツコーヒーには電源目当てで行ってしまいましたが)。

ここは店内の写真を見て、その落ち着いた雰囲気に一目惚れ。
店内に入ると、平日の午後っていうのもあったのですがおばーちゃん率高し!おばーちゃん達が1人ずつ各テーブルに座って、しかめっ面しながらケーキを食べています(笑)

大振りな感じのケーキがずらっと並んでいて、どれにしようか困ります…。
(どれが何のケーキか、ビジュアルで決めなければならないし)


カウンター越しに注文し、セルフでテーブルへ。
結局こんな感じの組み合わせにしました。ベリーのケーキと紅茶。
紅茶はティーバッグです(笑)。ケーキは繊細とは言いがたいけれども、懐かしさのただよう味わいでした。


気取ってない雰囲気が非常に落ち着くのです…。お父さんらしき人が注文していたホールケーキを受け取りに来たり、学校帰りの男の子がお母さんとケーキを買いに来たり、地元の人々に愛されてるケーキ屋なのだなぁという気がしました。
グム百貨店のカフェや、ノスタルギーヤ(後で登場します。ウラジオストクで有名なレストラン)で出されてるのもここのケーキだそうです。

隣で常連とおぼしきおばーちゃんが1人でケーキを食べていたのですが、そのテーブルにお店の女性が座っておしゃべりを始めました。するとお店の黒猫さんがかまって欲しくてずっとじゃれておるのです!

うはー猫ー(*´∀`*)とデレデレしていたら、こっちにもやってきてくれました。お店を出る時撫でさせて頂いた。


Вишнёвый сад
Семёновская, 1а

ウラジオストク、チョコ買い出し祭りの巻(その13)

軍ショップへ行き蜂蜜屋へ行き、いよいよ私のウラジオ訪問最大の目的を果たす時が来ました。 それは、ロシアンチョコレートの買い出し………

まだ最後まで書ききれてませんが、昨年春のウズベキスタン訪問の際にアリョンカチョコレートをはじめとする、スーパーで量り売りをしているロシアンチョコレートのパッケージの可愛らしさに目覚め。
あれこれ調べているうち「ウズベキスタンにまたチョコレート買いに行きたい→いや、ロシアのチョコじゃん→ウラジオストクだったら近いじゃん→ウラジオストク、昔から行ってみたいと思ってたじゃん→アライバルビザ開始!?そりゃ行かねば(結局この時点でまだ始まりませんでしたが)」と、もともとチョコレートきっかけでロシアへの興味がムクムクと湧いてきたのでした。

そんなわけで、前日の夜にホテル近くのスーパーも既にパトロールしたものの、どうせなら出来るだけ大きめのスーパーに行きたい!とあれこれ調べまして。
「ギーベルマーケット」なるものがあると。ふむふむ。しかし、検索しても検索してもこれがギーベルマーケットだ、住所はここだ!みたいな決め手になる記事が出てきません。
本当に存在するのだろうか…と思っていたら、在ウラジオの方々の瓦版的な記事で、どうやらオケアンスキー通りにある「Вл-март」というのがそれにあたるのでは?という推測に辿り着きました。まぁ、間違ってたとしても大きめのスーパーであることに変わりはないので、チェックして行ってみることにしました。

その時にいたセメノフスカヤ通りからオケアンスキー通りまで歩き、そこから北上するバスに乗ります。距離的には大したことはないのですが、いかんせん坂がキツいもので。体力温存は大事です。
ТЦ Изумрудのバス停からスーパーの目の前のДальпрессまで複数のバスで行けると思いますが、51、59、60番あたりで行った記憶があります。 

この「Вл-март」は今回の旅で訪れたスーパーの中で一番大きく、品数も豊富でした。2階には行ってませんが家電売場などもあったらしい。ぼんやりした記憶ですがパイレーツコーヒーもあったかな。

食料品売り場で買い物をしていると突然スシ売り場が出現! 写真見にくいんですが、スシ売り場の横ではラムネなど日本の飲み物も売っています。



とりあえずここで買ったチョコレート類を紹介しておきますね…。残念ながらウズベキスタンのスーパーにあったような、いろんな種類のチョコレートがケースに入ってて、それを自分の好きなだけ量り売りというスタイルではなかったのですが。

ウラジオストクで外せないのはこちらの「Приморский Кондитер」のハチドリパッケージの「Птичье Молоко(鳥のミルク)」というチョコレート菓子。メレンゲとコンデンスミルクで出来たスフレをチョコでコーティングしたもので、ウラジオストクだけじゃなくロシアの他の地域でも食べられているもののようです。「Приморский Кондитер」は前回の蜂蜜の巻でも少し書いてますが、ウラジオストクの製菓会社。「鳥のミルク」についてはこちらのサイト様を参考にさせて頂きました。
いちのへ友里のロシアナ日記
青と金のパッケージ、スフレの味が異なりました。青に入っているレモン味が私のお気に入り。

ここからはアリョンカシリーズ続きまーす!
たぶんこれはナッツとプルーンが入ってるのではないかな(まだ食べていない)


こちらは痛恨のミスったロールケーキ。ウズベキスタンで買って気に入ったので今回も大喜びで購入したのですが、個別包装タイプじゃないのを間違って買ってしもうた…!
ロールケーキは大きなパッケージの、個別包装タイプを買おうね>自分


こちらは「мишка косолапый」。熊のパッケージでのウエハースチョコ。軽くて食べやすいです。


もういっちょ、ロシア最古の製菓会社である「Бабаевский(ババエフスキー)」のチョコレート。こちらのトリュフが抜群に美味しいと聞いて探しまわったのですが見つからず、でもこちらのチョコを入手出来たのでよかった。ナッツのガナッシュがサクサクと軽い食感で美味しいです。

他にも、ウズベキスタンで買って気に入った「красная шапочка(赤ずきん)」のチョコとか「белочка(リスちゃん)」のとか欲しかったんですけど見つからず…。

ロシアチョコについては、下記のサイト様をかなり参考にさせて頂きロシアチョコへの思いを膨らませました。

ロシアンチョコの部屋~ハラショーなロシアチョコたち
こちらで紹介されているチョコレートを見てるとロシアに飛びたくなりますよ…!この中の幾つも買うことが出来なかったけれど。
本当はもうちょっと暴れ買いする予定でしたが、東京はこれから暑くなるしそうすると冷蔵庫保存必須、冷蔵庫の広さを考えると…というわけでかなり制限しなくてならなかったのでした。

ここまで書いといてなんなんですが、実は私は元々そこまで「チョコレート大好き!」なわけじゃないので、買うと満足してしまうのですけどね。手元に置いて眺めてニヤニヤしています。

Vl-mart, OOO
Okeanskiy prospekt, 52a

…続きます。

2016年7月2日土曜日

ウラジオストク、美味しい蜂蜜を買うの巻(その12)

私は蜂蜜が大好きなので、ロシアの蜂蜜が美味しい、そしてウラジオストクに美味しい蜂蜜屋があると聞いてそれは是非とも行っておかねばならないと思っていました。
実際、この日のランチに行った「Svoy Fete」で出された蜂蜜も「どこで買えるの?」と聞きたくなるほど香りが良くて濃厚で美味しかったのです。 

しかしながら、Google Mapでマークしていた付近にそれらしい店が見当たらない…。 オケアンスキー通り沿いにあるように表示されるのですが、ない。 
よくよく住所をチェックし「地球の迷い方」の地図をチェックすると、オケアンスキー通りではない。セメノフスカヤ通りじゃありませんか。セメノフスカヤ通りを挟んでクローバーハウスの斜向かいあたりの位置になります。
今回ばかりは「地球の迷い…もとい、歩き方」ありがとー!!! 

正しい地図はこっち!


セメノフスカヤ通りからちょっと小道を入ったところに蜂蜜屋さんはありました。




試食も出来たので、それぞれ味見をしてみると、一番気に入ったのはЛиповый мёд(シナノキの蜂蜜)。
「これが欲しい」とおばちゃんに言うと、シナノキの蜂蜜はプラスチックのケースに入ったもののみ。うーん、それだと持ち帰る時に絶対に中身が漏れてしまう…。
小ぶりの瓶に入った蜂蜜があったので見せてもらうと、それはショウガの蜂蜜。試食してみたらこれも美味しい。持ち帰るにはやはり瓶のほうがいいかなと思い、2つ購入。
おばちゃんに「1つ?」と指を立てて訊かれたので、うろ覚えで「ドヴァ(2)」と答えると「ハラショー!」とほめてもらえました…。うっうっ、こんな些細なことでも嬉しいのが旅だよね。
これがまた1瓶100ルーブルとかで「えっ、安すぎない!?」と耳を疑ってしまいました。

ここのお店、蜂蜜だけじゃなくて養蜂用具も取り扱っているんです。プロフェッショナルのお店なのですよ。 おばちゃんに許可をもらって撮影。

絶対ここで買い物するんだ!と決めてたお店、一瞬見つからずどうしようと思ったけども無事に発見出来て嬉し…かったのですが、この後スーパーやらカフェやら街を散策していたら…ホテルに戻ったら、中の蜂蜜が漏れてしまっていました…(ガーン)

持参していたジップロックに入れ(だいじ!ジップロックだいじ!)自分で食べる分にはこれでもいいけどお土産にもしたかったので、スーパーなどで漏れなさそうな蜂蜜を探してみました。
キッチリとシールされたタイプの容器に入ったシナノキの蜂蜜を発見したので、おおおー!!!と興奮し購入。ひとつ200ルーブルちょっとぐらいだったかな。これも念のためジップロックに入れて持ち帰ったけども全く漏れず。自宅で食べてみたら、めちゃめちゃうまーい!!!
何かちょっと甘いものを口に入れたいな、って時に少しずつ舐めています…(妖怪蜂蜜舐め)



もちろんプロフェッショナルの店のしょうが蜂蜜も美味しいです。サラッとしていて、言われたらしょうがっぽい風味があるけどクセは全然ないです。でもやっぱりあのシナノキの蜂蜜が美味しかったな~。瓶のラベルがとても可愛い。 



蜂蜜は、この翌日に訪れたMichel's Bakeryというカフェでも売っていたり(ちょっとお高めだった。4~500ルーブルぐらいだったかな)空港のПриморский кондитер(ウラジオストクの有名な製菓メーカー。また後で登場します)のショップ(出国前のロビーにあります)でも売っていて、ムズムズしたのですが既に充分買ってしまっていたのでグッと我慢…。Приморский кондитерのショップのはやっぱり買えば良かったかな~と今更。でもまた絶対にウラジオには行くと思うので、その時に。

Приморский мед(Primorsky Myod)
ул. Семёновская, 22, г. Владивосток