旅行では何よりもその土地の美味しい朝食を楽しみにしているので、あれこれイスタンブールの美味しい朝食を調べてみましたがヒットするのはやはりこのお店(それだけ、特別なところに行かなくてもトルコのホテルの朝食のレベルが高いということなのかもしれないけど。ホテルのおにーちゃんにこの店の話をしたら「カイマックなんて近くでも食べれるよ?」と言われた・笑)
ベシクタシュにあるこのお店まで、行きはカバタシュからベシクタシュから海の見える道をぽくぽくと歩いていきます。途中モスクもあって、景色を見ながらの散歩にちょうどよい距離。タクシムからドルムシュ(乗り合いタクシー)も出ていたようなので、それでもよかったのですけど。帰りはベシクタシュからカバタシュまでの路線バスを使用しました。路線バス、緊張するけど大好きなんですよね。
事前に調べてGoogleマイマップに入れておいた地図(もしくは控えておいた住所)が違ったみたいで、あるべきと思っていたところに店がない…。
近くにいる人に訊きまくってやっと着きました。
この写真の右側に座っているのが有名なこの店のおじいちゃんです。
わー!やったー!食べるぞ絶品の朝食!
メニューもないしどう注文したらよいかさっぱりわからないので、壁に張ってある記事などを指さしてなんとか注文出来ました。日本人の方がこの店を紹介しているブログの記事もたまたま真横にあったので。
出てきた朝食がこちらです。
この左下のスジュク(トルコのサラミ)の目玉焼きがぐつぐつした状態で運ばれてくるのです。たまらんでしょう!?(泡が写っているのはそのせい)
きゅうり・オリーブ・トマト・白チーズはトルコの朝食の定番ですが、ここの白チーズもめちゃめちゃ美味しい。そして何より、カイマック(クリーム)と蜂蜜な!この濃厚ぶりをどう表現したらいいのか…もう一度食べたい、としか言いようがないかも。これをエキメッキ(パン)に塗りたくって食べます。濃厚なカイマックと香りのよい蜂蜜、目玉焼き、白チーズ(たまに野菜)そこに熱々のチャイをすする。しあわせです。
地元のひとたちがのーんびりと朝食食べている感じも良い。可愛らしい店なのです。
また絶対行くぞ!と思っていたし、これを読んで下さった有難い方の中にもイスタンブールに行く機会があったらぜひと思う方もいらっしゃるかもしれない。
しかし…。
こちらのお店、昨年の夏に閉店してしまったそうなのです…。・゚・(ノД`)・゚・。
「Farewell, Pando: Istanbul Loses a Legend, and Part of Its Soul」
こちらのブログで経緯などが日本語で紹介されています。
「Legendary kaymakci Pando being closed down after 120 years in business」
また絶対に行くのでおじいちゃんおばあちゃん長生きしてよね、と思っていたのに…。大ジョックでございます。お二人が長生きして下さってる限り何か望みはないだろうか…。