2015年2月28日土曜日

イスタンブール旅行記(4日目その1)Kaymakçı Pandoで絶品の朝食

4日目の朝はロケットニュースでも「絶対に行っておくべき」と絶賛されていた朝食の店「Kaymakçı Pando」へ行ってきました。
旅行では何よりもその土地の美味しい朝食を楽しみにしているので、あれこれイスタンブールの美味しい朝食を調べてみましたがヒットするのはやはりこのお店(それだけ、特別なところに行かなくてもトルコのホテルの朝食のレベルが高いということなのかもしれないけど。ホテルのおにーちゃんにこの店の話をしたら「カイマックなんて近くでも食べれるよ?」と言われた・笑)

ベシクタシュにあるこのお店まで、行きはカバタシュからベシクタシュから海の見える道をぽくぽくと歩いていきます。途中モスクもあって、景色を見ながらの散歩にちょうどよい距離。タクシムからドルムシュ(乗り合いタクシー)も出ていたようなので、それでもよかったのですけど。帰りはベシクタシュからカバタシュまでの路線バスを使用しました。路線バス、緊張するけど大好きなんですよね。

事前に調べてGoogleマイマップに入れておいた地図(もしくは控えておいた住所)が違ったみたいで、あるべきと思っていたところに店がない…。
近くにいる人に訊きまくってやっと着きました。


この写真の右側に座っているのが有名なこの店のおじいちゃんです。

わー!やったー!食べるぞ絶品の朝食!
メニューもないしどう注文したらよいかさっぱりわからないので、壁に張ってある記事などを指さしてなんとか注文出来ました。日本人の方がこの店を紹介しているブログの記事もたまたま真横にあったので。

出てきた朝食がこちらです。


この左下のスジュク(トルコのサラミ)の目玉焼きがぐつぐつした状態で運ばれてくるのです。たまらんでしょう!?(泡が写っているのはそのせい)

きゅうり・オリーブ・トマト・白チーズはトルコの朝食の定番ですが、ここの白チーズもめちゃめちゃ美味しい。そして何より、カイマック(クリーム)と蜂蜜な!この濃厚ぶりをどう表現したらいいのか…もう一度食べたい、としか言いようがないかも。これをエキメッキ(パン)に塗りたくって食べます。濃厚なカイマックと香りのよい蜂蜜、目玉焼き、白チーズ(たまに野菜)そこに熱々のチャイをすする。しあわせです。

地元のひとたちがのーんびりと朝食食べている感じも良い。可愛らしい店なのです。

また絶対行くぞ!と思っていたし、これを読んで下さった有難い方の中にもイスタンブールに行く機会があったらぜひと思う方もいらっしゃるかもしれない。

しかし…。

こちらのお店、昨年の夏に閉店してしまったそうなのです…。・゚・(ノД`)・゚・。
「Farewell, Pando: Istanbul Loses a Legend, and Part of Its Soul」
こちらのブログで経緯などが日本語で紹介されています。
「Legendary kaymakci Pando being closed down after 120 years in business」

また絶対に行くのでおじいちゃんおばあちゃん長生きしてよね、と思っていたのに…。大ジョックでございます。お二人が長生きして下さってる限り何か望みはないだろうか…。


2015年2月22日日曜日

石精臼牛肉湯

順番前後しますが…。
台南でお昼を食べ、買い物などしたりお茶休憩などしたりして過ごしていましたが、私が台南にいることを知った台北在住のグルメ友人(「大溝頂虱目魚米粉湯の巻」に登場)から「台南にいるなら牛肉湯を食べるべし!」というメールが。

もちろん台南に行くにあたって牛肉湯…という思いはありましたけど、有名な六千牛肉湯のイメージでなんとなく牛肉湯は早朝じゃないとと思い込んでいたのです。しかし友人が勧めてくれたこの「石精臼牛肉湯」は夕方も営業しているではありませんか。これは行くべし!

ネットで調べると夕方は5時から営業というページもあれば、5時半からというページもあり、とりあえず5時過ぎにカフェを出てのろのろとお店に向かいました。赤崁樓のそばなので行きやすいです。

わー、やってた!この「牛肉湯 白飯」っていうのがなんとも硬派でそそりますよ。


白飯もスープにぶっこんでキメたいところではありましたが、その後の夕飯の予定がありましたのでここはぐっと我慢。牛肉湯だけをオーダーしました。



大急ぎで写真に収めて、肉がレアなうちに食すべし、食すべし!

米酒も入れて味の変化も楽しみます。春の陽気の台南も夕方になると少し空気がひんやりしてきましたが、生姜と米酒でぽかぽかしました。もちろん、牛肉も絶品。

台南が生んだビッグアーティスト盧廣仲様もご来店あそばしていたようでございます。



台南市民族路二段246號

2015年2月20日金曜日

上海好味道小籠湯包

この日は高雄から台鐵に乗って日帰りで台南へ。


駅前に出て、以前私が来た時よりなんとなく街が明るく活気に満ちているような…いま、南部がアツイからでしょうか?

着いてまず林百貨をパトロール。ひと通り買いたいものも買ったところでちょうどお昼になったので「上海好味道小籠湯包」へ小籠包を食べに行きました。アジアぶらぶらで高田純次(私の抱かれたい60代ベスト3)も訪れていたお店です。



この後もまだまだおやつなど食べる気満々でしたので、注文は絞って小籠湯包と蟹黄湯包、あとはスープと





小ぶりなのであっという間にペロリといけます。スープがじゅわーっと、くせもなくて非常に美味しい!

紅油水餃子も。これは普通に美味しかったです。

サービスもてきぱきとしていて、とても気持のよいお店でした。

台南市東區東安路26號

2015年2月14日土曜日

福德賀加燒肉飯魯肉飯

旅行中の順番とは前後しますが…。
焼肉飯を巡る旅、お次は五塊厝の駅から少し歩いたところにある「福德賀加燒肉飯魯肉飯」です。 この日は元旦でしたが、お昼時はめちゃめちゃ賑わってます。外帯する人も列をなしています(この写真を撮った時はそうでもありませんが、着いた時はもっともっと並んでました)。




店先でお肉を焼いているのですが、この匂いを嗅いだだけで期待MAX!




きゃー。おねえさんにさっさと注文して席をキープです。一見キツ目だけど実際にはとても親切なおねえさん方がてきぱきと切り盛りしてらっしゃいます。

ジャーン、焼肉飯と魯豆腐(大好物なのでだいたい頼む)、そして今回は紫菜湯(海苔のスープ)にしてみました。この紫菜湯が自分的に大ヒット!焼肉飯とすごく合うのです。
焼肉飯も炭火の香りがすごく良い。ああ、大にすればよかった!

大満足でお店を後にし、駅に向かって歩いていると右手に「祥裕茶行」の看板が。店先でお茶を売っているのが見えたので食後のお茶を求めに行きました。
このおじさまの物腰が柔らかくてとってもジェントルマン。お茶ももちろん美味しかったです。


さらにいい気分になってそばにある公園に入ったら犬が3匹昼寝をしていたので、なんとのどかなのだろう…と近づいたら、いきなり「わんわんわんわんわーーーーーん!!!」と吠えられました…。・゚・(ノД`)・゚・。やっぱり犬こわい…


高雄市苓雅區福德三路269-1號

2015年2月13日金曜日

大溝頂虱目魚米粉湯

こちらもとある日の朝ご飯です。
高雄に来ていることをFBに投稿していたら、台北在住のグルメな台湾人友人から「高雄にいるなら、絶対ここのサバヒーは食べに行け!魚肚漿と米粉な」とメールが。
サバヒーは光瀬憲子さんの「台湾一周!安旨食堂の旅」で紹介されていた阿貴虱目魚店に行き満足していたので、行けたら行くか~と軽い気持ちでいたのですが、ふと「もう一度サバヒー食べたいな…」という気分の朝があったのでこちらのお店にも来てみることにしました。このお店もホテルから歩いていける鹽埕だし。

大晦日の朝でしたが普通に賑わっておりますよ。おばちゃんに、口頭で魚肚漿を注文。「米粉は?」と訊かれたけどこの後、湯包をハシゴするつもりだったので米粉ナシにしました。


じゃーん、こちらです。
はぁ~………優しい味のスープが染み渡ります。魚肚もめちゃめちゃ柔らかくて美味しい。ひょっとしたら、阿貴よりスープの味はこちらのほうが好みかも。夢中で食べました。

鹽埕について私何も知らずにたまたまこのエリアのホテルを予約したのですが、どうやらこのあたり美味しいお店が多いみたいですね~。先日発売になったばかりの光瀬憲子さんの新刊「台湾縦断! 人情食堂と美景の旅」で鹽埕エリアが取り上げられ、こちらのサバヒーのお店も紹介されてました!うはー、やっぱり知ってる人は知ってる名店なのだね。教えてくれた台北の友人にも感謝です。


食べてる途中、手前に映ってるおっちゃんにものすごい熱視線を送られてました。

高雄市鹽埕區新樂街198之38號

2015年2月12日木曜日

大胖碳烤三明治

ある日の朝食に炭焼きサンドイッチの人気店「大胖碳烤三明治」へ。
実は着いた翌日に意気揚々と向かうも(食べ逃したくないものやリピートする予感があるものは早めに食べておきたいタイプ)、なんとその日から土・日・月とお休み。
どれだけ火曜日の朝が待ち遠しかったことか!

到着したら既に列が。でも、挑めない戦いではありません。
やはり最初は王道の招牌三明治、そして硬派にチーズトッピングです。
飲み物は紅茶豆漿を注文しました。
お客さんは次々にやってきて大忙しなのに、注文を取るときも優しい物腰のらおぱん…。



いざ、やってきた三明治もパンの外側は炭焼きでカリッと、中はふんわり激ウマです。
こんなにシンプルなのにどうしてこんなに美味しいのか?否、シンプルなものだからこそ、美味しいものは際立つのでしょうな。
紅茶豆漿も美味しかった!

これは絶対滞在中にもう一度食べるぞ、と心に決めていたのですが、大晦日の夕方に来るタイミングを逃し、元旦の朝に来たら閉まっていて、野望果たせずでした…(がーん)。

絶対絶対またこれ食べに高雄に行きます。

高雄市鹽埕區大公路78號


2015年2月11日水曜日

イスタンブール旅行記(3日目その5)Çemberlitaş Hamamı

この日の締めはÇemberlitaş Hamamı(チェンベルリタシュ・ハマム)、1日の疲れを落とすべくハマムへ行きました。
ハマムには以前パリで行ったきりです。パリで行ったハマムはハイソなおフランスマダム達が集う社交場的なシャレた蒸し風呂スパって感じでさほど目新しさがありませんでしたが、今回はせっかくトルコに来たのだしパリのものとは違うと思ったので、一度は行かねば!と足を運んだのでした。

こちらのÇemberlitaş Hamamıもシナンの作。エディルネでシナン作のモスクやバザールを巡った後の1日の締めにふさわしいと思いました。こちらも観光客向けなので地元の人が行く本格的なものではないのですけども。

アカスリ付きのコースを選択。バスタオルと黒い紙パンツ、アカスリ布などを受け取って2階にあるロッカールームで支度。パリのハマムではみんなすっぽんぽんでしたが、トルコでは全裸はNGなのでパンツは穿くのがマナーです。蒸し風呂で汗ドロドロになるしシャンプーの際に容赦なく顔にお湯をぶっかけられるので、メイクをしている場合はここでメイクオフしておきましょう(笑)

ハマムに入ると大理石の上でみんなゴローンと蒸されていて、端っこでアカスリおばちゃんが手際よく順番に施術しております。順番はかなり適当だけど、一応ちゃんと蒸しあがったかチェックはして呼んでいる模様。
私忘れられたかな…と思い始めた頃にお声がかかりました。

アカスリはごくマイルドで痛すぎることもなく、たくさんの泡でマッサージしてもらい、その後は豪快にシャンプーしてもらい、終了。
奥に湯船があるのでそこに入って疲れを落とすことが出来ました。

入浴場なので内部の写真は控えましたが、外ではみんなバシャバシャ写真撮りまくってました。やはり観光名所。


湯冷めせぬうちにホテルに戻って寝ました。タクシム広場のケバブや濡れバーガー屋の賑を横目に見つつ。さすがに疲れたけど、充実した1日でした。



Çemberlitaş Hamamı
Mollafenari Mh. Vezirhan Caddesi No:8, İstanbul
http://www.cemberlitashamami.com.tr/

2015年2月7日土曜日

イスタンブール旅行記(3日目その4)Karadeniz Pidecisi

エディルネからイスタンブールへ戻り、メトロでアクサライへ移動。
そこから15~20分ほど歩いてお目当てのピデ(トルコ風のピザ)の店に向かいます。

ここ、1日目イスタンブール到着直後の昼ご飯に来て閉まっていたお店なのです。
(その時の日記はコチラ)
絶対に食べたいので最初のうちに押さえたいと思うほどとっても楽しみにしていたお店。この時のポリスのおっちゃんとのやりとりをもう少し詳しく書くと、私が「このお店の他にどこか美味しいお店あるかな?」と訊いたところ、おっちゃんは最初斜向かいにある店をさして「ピデならあそこでも食べれるよ」と答えたのです。
でも私が「この店のピデはとっても美味しいと聞いた。あの店もこの店くらい美味しいの?」と訊ねると「いや、この店はめちゃめちゃ美味しいからあそこはそれほどでもない」と(笑)。そこで「ピデでなくてもいいから、ケバブでもなんでもとっても美味しいお店を教えてちょうだい!」とお願いし、件のケバブレストランに行くことになったのでした(あのお店も次回また絶対行くと思ってるくらい気に入ったので、このポリスのおっちゃんとの出会いと会話はありがたい「縁」だったな、と思ってます)

アクサライの付近はちょっと治安が気になるという話を見たので、早めの時間の明るいうちに向かったのですが、それほどヤバそうな空気は感じませんでした。とはいえ、外国での夕刻は最低限の緊張感はもっていなければなりませんけどね。

そしてお店にとうちゃーこ!(by 火野正平)です。今日は開いてる。わーわー!
歴史のある上品なお店のたたずまい。すでに半分以上は席が埋まっていて、お店の人も忙しそうですが接客も優しいです。ひとつだけ注意すべきことがあるとすれば…お手洗いは2階にあるのですが、その階段が「めちゃめちゃ急な螺旋階段」ということです!(ちっちぇえ!)螺旋階段が苦手な私はちょっとドキドキしました…。

注文したのは挽き肉と卵のピデ。チーズのピデもとっても気になったのですが、挽き肉のピデが一番のおすすめメニューのようだったので、こちらとアイランを注文。


ほうふ…。
絶対絶対この店のピデを食べるんだ!と思っていたので、目の前に現れただけで軽い陶酔状態です。写真で改めて見ると地味なんですけど、これが…!生地が、ありえないくらいもっちもちなんですよ。ビバ粉もん、ビバ炭水化物、なーにが糖質オフだ!って感じです。
挽き肉も素朴な味付けで生地の味を殺さない。そう、卵も挽き肉も、ピデの生地を引き立てるためにあるような気がします。もっちもちのカリカリ過ぎて、若干口の中が痛くなるのは否めませんが、その価値はあります。素晴らしすぎて書くのが惜しいほどですが書きます。

Zeyrek Mah.Büyükkaraman Cad. No:45/47 Fatih-İstanbul
http://www.fatihkaradenizpide.com/

2015年2月5日木曜日

イスタンブール旅行記(3日目その3)エディルネで昼ご飯など

続きです。

エディルネで特に下調べもせず、適当なロカンタに入って昼ご飯を食べることにしました。メニューはないので直接指差し確認で注文したのが、これです。


鶏肉のグリルがピラフに乗っている、という見たそのまんまのものです。
うん、普通だな!

特に満足するでも、不満足なわけでもなく、微妙な気持ちでお店を後にしました…。なので、お店の名前も全く控えてこず。エディルネでもジエルというレバーの唐揚げを食べるといいよ、とトルコ人知人に言われていたのですが、実は火の通ったレバーが得意でなく(レバ刺しはOK)どうも気乗りがしなかったのです。が、お腹が膨れただけの微妙な食事をするくらいなら、せっかくの名物を食べて見ればよかったと後悔しました。

気を取り直して、アリパシャ・バザールを通ってからモスク巡りへいきます。

楽器屋や衣装屋(?)さん。眺めているだけで楽しい。




さて、次に向かったのはユチュ・シェレフェリ・ジャーミィです。
おっさん達がわらわら集っておりました。あたたかい空気が流れるモスク。

次はアラビック・カリグラフィーが美しい、エスキ・ジャーミィ。こちらも何気に楽しみにしていました。






美しいモスク、祈る人。すごく神聖なものを見せてもらった気がしました。
離れがたくて、何度も何度もぐるぐると見て回りました。けっこう長いことここにいたかもしれない。

夕食はイスタンブールに戻ってとりたかったので、ぼちぼちオトガルに向かて市街地を離れることにしました。


語らう女性たち。その光景が平和過ぎて、美しすぎて、なぜだか涙が出ました。

ここからまたオトガル行きのバスに乗るのが一苦労…「バス乗り場」なんてわかりやすい表示もないので、この辺だろうというあたりでいろんな人に聞きまくりました。皆さんに親切にしてもらって、無事に帰れた私は今日も元気に働いております。

オトガルに着いて切符売り場に行くと、ちょうど次のイスタンブール行きのバスがあと5分で出るよ、というところ。でも「あと残り1席しかない。隣は男性だけど、いいのか!?」「OK」「いいのか!?」「OK」と問答している間にその1席が売り切れ…。
だーかーらーOKって言ったやんけーーーーーーヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
しかたないので売店で飲み物など買って、ぼんやりと次のバスを待ちました。

帰りのバスはなんと最前列。しかも運転激しいし!
…とかひるんでいたのですが、お世話係のにーちゃんがチャイを持ってきてくれる前に既に爆睡してしまいました…(。-_-。)

エディルネへの小旅行のおはなしはこれでおしまいです。

2015年2月4日水曜日

イスタンブール旅行記(3日目その2)エディルネへ着くの巻~セリミエ・ジャーミィ

続きです。

高速バスでイスタンブールからギリシャ・ブルガリア国境の街エディルネへ。
しばらく走ると、牧歌的な光景が広がります。
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トルコの車窓から…。
(「世界の車窓から」のメロディーで)るーるるるーるるーるる、るるー、るー

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…口ずさむ間もなく爆睡しました。

気が付くと、休憩所に停車しておりました。念のため行っておきます。
休憩所の中はうらびれた雰囲気で、飲み物や土産物が少々…。
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またしばらく走って(また寝た)ようやくエディルネのオトガルに到着です。
ここまで約3時間。ここからセリミエ・ジャーミィまでは更にローカルなマイクロバスに乗って行きます。私は終点まで行けばいいのがわかっていたけど、途中だったら道を知らないと絶対に困ります。

勝手に「エディルネ市内へ行くバスはここから」みたいな表示があるかと思いきや、例によって何もないのでそのへんのおっさんに質問。おっさんは英語が得意でないらしく、英語ができるご婦人に声をかけてくれました。ご婦人にセリミエ・ジャーミィに行きたい旨を伝えると「大丈夫よ、一緒にバスに乗ってあげるから」と。優しい…(。-_-。)

そんなこんなで更に30分ほどバスに乗って、ようやく到着です!
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先ほどのご婦人が「あれがセリミエ・ジャーミィよ」と教えてくれました。
うわおー!
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アラスタ・バザールへの入り口から入って、その中からモスクへの階段を昇ります。なんだか緊張してきました…。
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これが夢にまでみたセリミエ・ジャーミィ………!!!
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ブルーモスクへ入った時のようなしびれるような感じとは少し異なり、荘厳で暖かみがあって、いつまでもここにいたいようなそんな不思議な気持ちになるモスクでした。
異教徒でも、優しく大きく包み込んでくれるような。
神様がいるとすれば、本当にここはとても近い場所なのかもしれません。

うっとりしているのもつかの間、もうすぐ礼拝が始まるとのことで追い払われました。有名な柱のチューリップには人が群がっていましたが、ちゃんと見ることが出来ましたよ。

シナン像。
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さて、一番の目的はとりあえず果たしたし、腹ごしらえをしに街の中心部へ。地図を見ながら歩いて行くと、すぐにそれらしい賑やかな通りが目に入りました。

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エディルネの食事処もチェックはしていたけど、結局これといって決めないまま来てしまったのでした。ぶらぶらしながら決めようか…しかしなんとなく、自分の腹具合とかにビッとくる感じのお店が決まりません。どんどんお腹だけは空いて、辛い感じに…。結局、通りに入ってすぐにあったロカンタに入ることにしました。お客さんも多かったし。

吉と出るか凶とでるか。

続きます。

2015年2月2日月曜日

イスタンブール旅行記(3日目その1)エディルネへ行くの巻

この日は、イスタンブールからちょっと離れて日帰り小旅行です…。

トルコ西部、ギリシャとブルガリアの国境近くにエディルネという街があります。そこに建築家ミマール・シナンの最高傑作「セリミエ・ジャーミィ」がありまして。

それをどうっっっっしても観たい!と思いたち、片道3時間以上かけて出かけて参りました。旅行に行く前に夢枕獏の「シナン」も読んで、ますますセリミエ・ジャーミィへの思いを熱くたぎらせておりました。


まず、エディルネへ行くにはイスタンブールの旧市街側にあるOtogar(オトガル)から高速バスに乗って出かけます。中心部から、Otogarまでがちょっと距離があります。私が宿泊していたタクシムからバスがあるという情報もあったのですが、朝早めの時間には出かけたいし、バスだと時間が読めないのでトラムヴァイやメトロを乗り継いで行くことに。

で、あれこれ効率的な行き方を調べていたら、アクサライでT1(トラムヴァイ)からM1(メトロ)に乗り換えるのは少し歩くしアクサライ付近は治安がちょっと…というようなことが書いてあり、T1でゼイティンブルヌまで行ってからM1に乗り換えるのが楽だよ、とのことだったので、行きはそのルートで行くことにしました。しっかしT1でゼイティンブルヌまでが…おっっそろしく遠い!中心部を離れると駅間も長くなりますからね。帰りは食事するためアクサライで降りて、結局M1の駅からT1の駅まで歩いたのですが、全然歩くのが苦な距離ではなかった。というか私元々歩くの好きだし。

そんなわけで若干気が遠くなりながら到着したオトガルですよ…。写真

だーん。

見よ、この殺風景な感じ…。だだっ広くて非常に不親切なことになっております。
というか、やたらうざいくらい親切過ぎる日本が気持ち悪いのかもしれないですね。少しぐらい突き放されてるくらいがちょうどよい距離感ですよ。
M1の改札を出たら右と左にそれぞれターミナルがあるけど、どっちにどこ行きのバスがあるのかなんてご親切に表示されてるわけがない(少なくとも、私は気が付かなかった)。ここは自力でなんとかするしかねぇっす。

とりあえず右側のほうに出て、適当なカウンターでエディルネへ行きたいことを告げる。すると、反対側(改札を出て左側)なんだそうな。番号を教えてもらったのでその番号のカウンターを目指す(カウンターというか、個別の店舗のような作りになっているですよ)。300以上あるんですってよー。

エディルネ行きのバスを運行している会社は幾つかあると聞いていたのだけど、ひとつめの会社では次のバスが1時間ぐらい先、次に飛び込んだところでは30分後ぐらいに出るとのことだったので、面倒だからそこにしました(笑)。


なんとか手に入れたチケットがこちら。
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名前は消してますが、その横にある「Bayan」という文字は、女性という意味。
ユルいとはいえイスラム教の国、連れではない男性と女性が隣同士にならぬよう配慮がされているのです。

そのため、ちゃんと座席番号も割り振られているのですが私ったら座席番号を見落とし(上ばかり見てたら下の方に番号があったのに気がついたのは帰りのバス)空いてるところにちょー適当に座りました。座り心地もいいしキレイだし、快適!さすが高速バス大国だねぇ~。

モニターが個別についててヘッドフォンもあるし、エンターテイメントも楽しめるし(トルコ語さえわかれば)お世話係のおにーちゃんがおやつや熱いチャイなどの飲み物出してくれるし、おにーちゃんにWifiのパスワード教えてもらったのでネット環境もあるし、トルコのバス旅行最高~!と思いました。

おにーちゃんに頼めばチャイはおかわりし放題(だと思う。前に座ってたおばちゃんがおかわりしまくっていた)。
写真

続きます。