2016年7月21日木曜日

ウラジオストク、路面電車に乗るの巻(その20)

わたくしは地上を走る乗り物が好きで、中でもとりわけ路面電車に乗るのが大好きで、訪れた場所に路面電車があれば時間の許す限り乗りたいと思っています。

そしてウラジオストクにも路面電車があることが判明。しかし、例によって唯一のガイドブックである「地球の迷い方」にも情報は載っておらず、自分でネットから情報のかけらを拾い集めて推測で動くしかない旅なのですウラジオストク。でもそんな作業、嫌いじゃない。

幾つか路面電車に乗られた方のブログやホームページ記事が出てきましたが、はっきりと何処に行けば乗れるのかよくわからず、結局決め手になったのはWiki様。

Wikipedia ウラジオストク

こちらの「市内交通」の項目に「以前は路面電車、トロリーバスも広い路線を有していたが、2009年7月に市長が路面電車の全廃を表明。2013年2月現在は鉱山街駅(Минный городок)とサハリンスカヤ駅(Сахалинская)を結ぶ1路線が観光用として残すのみとなっている」とのこと。

1路線のみ………。

Wikitravelには「トラム(路面電車)はウラジオストク駅及び中央広場から東方向約5km、スヴェトランスカヤ通りの東端にあるルガバヤ(Луговая)近辺及び鉱山町公園?(Парк Минный Городок)沿い西側に一部路線を残して運行している」とありますが、Wikiの情報のほうが新しそう。そして「Минный Городок」からの路線はまだ残ってる可能性が高い(実際、ウラジオストク駅から中央広場にかけての路面電車はなくなったようでした。あったら乗った)。

Wikitravel ウラジオストク

というわけでGoogleMap様を調べたら、あったー!「ライトレール駅」とありますが、下のほうに「路面電車(6)」。こ、これだーーーーーー!!!



Сахалинская(サバリンスカヤ)までの路線。




路面電車とはまた別の話で、私はローカル市場に行くのも大好きなのですが、市場について調べていると「ルガバヤ市場」という名前が浮上。この路面電車はルガバヤ(Logovaya Square)をばっちり通ります。




路面電車には1~2区間乗れれば満足なので、ルガバヤに行ってみて万が一路面電車に乗れなくても、市場をぶらりとすればよいじゃないかとルガバヤ行き決定。

ふぅ。ここまで、前振り長くてすみませんねぇ。

朝食を食べ終わって、中央広場のバス停から31番か49番あたりのバスでルガバヤまで向かいます。思ったよりもぜんっぜん近い!20分もあったら着いちゃったんじゃないでしょうか。
しかし言葉も不自由な初めての街で、いきなり郊外にバスで行くというのは若干緊張しますが、ワクワクしますね。

バスを降りてきょろきょろしていると、なんとなく人が集まっている場所があるのでそちらに向かいます。3~4階建てのビルあり。そのそばに幾つか露店の出ているエリアがあるのですが…まさかこれがルガバヤ市場……?市場という規模ではないです。
ビルに入っていくおばちゃんもいるのでフラフラとついていきます。まだ朝の9時台、ビルの中の店舗はほとんど開いてなくて薄暗いです。携帯屋や洋服屋、雑貨屋などが入っている模様。

正直、ルガバヤまで来たものの、路面電車も何処で乗ればいいかわからないし市場の場所もようわからん・・・。GoogleMapをもってしてもこの時は本当に乗り場の方向感覚がわからなかったんですよね。市場は「ここが市場です」と記載もされていないので…。
グルッと散歩して中心部に戻ったほうがいいんじゃなかろうか、なんてことを思いながらショッピングモールのビルを入った時と逆側に出てみると、バスターミナルがあり、さらに、路面電車っぽい線路が!!!

これだ!!!

線路に沿って歩いていくと、目の前におんぼろーーーい路面電車が停まっているではありませんか。この日の天気は薄曇り、どんよりとした空にウラジオの路面電車がとても様になります。



ああ、これぞ私の思い描いたロシア!!!
素っ気無い街並みと鼠色の空、オンボロい路面電車に…じゅん///

胸を高鳴らせながら、停まっていた路面電車に飛び乗ります。方向、全く考えないでテキトーに乗りました(後々、それが功を奏しました。本当に私はついている・・・)。



車内も予想通りいい味出しまくり。床は板張り、前の席は微妙に歪んでいる。走り出したら、揺れもはんぱない!!ちょっぴりおっかない!!しかし情緒あふれすぎて胸がキュンキュンしまくりッス!!!

ひとりで鼻息荒く車内を観察していたら、車掌さん(上の写真の革ジャケット来た女性)が運賃を回収に来ました。13ルーブル。

続きます。