2016年6月13日月曜日

ウラジオストク、決死のケーブルカーの巻(その7)

そんなこんなでやっとケーブルカー乗り場へたどり着いた私でございます。

乗り場のドアを開けると、特にチケットの自販機などがあるわけではなく、なんとなくこのあたりの記憶がぼんやりとマダラボケなんですが、階段を昇ると既にケーブルカーが停まっていたので焦って乗り込みました。
赤い車体の渋いやつ。

何人か乗客がいたので私も座ろうとすると、一番前に座っていたおねーさんに呼び止められました。彼女が車掌さん兼キップ売りなのでした。小銭がなかったので50ルーブル札を出すと「・・・(チッ小銭ないのかよ)」と言葉がわからなくても顔に書いてありました。
ごめんね(´・ω・`)
そんなわけでキップ代も記憶があいまいなのですが、10ルーブル前後ぐらいじゃなかったかと思います・・・(「地球の迷い方」では8ルーブルとなってますが、値上がりしてる可能性大)

そして
そこで
私は思い出しました。

私はかなりの高所恐怖症!!! 

台北・猫空のゴンドラも、その事実を忘れて勢いよく乗り込み、いざ動き始めたら怖くて怖くて知らない台湾人のおばちゃんに手を握っていてもらった過去の持ち主です。
現在、ビルの40階で働いていますしその前は50階で働いていたこともありますが、ケーブルカーやゴンドラはヒモが切れたら終わりという恐怖感もあるし、気を抜いて外を見ると高さを間近に感じるし、地に足付いてる感が違います。それとこれとは別なんです。 
ぎゃー!おっかねえ!!! 

基本的に船以外の乗り物で酔わないため、路線バス長距離バス鉄道路面電車など、乗り物に乗るのが大好き。しかしケーブルカー(ゴンドラ)だけは別・・・・。 

気を紛らわすためにSNS投稿などしてみます。パシャリ。


所要時間は3分もかかったかかからなかったか・・・。ひょっとしたら1分程度だったかもしれませんが、私には永遠に感じました。
停車したら停車したで、車両上部の出口に向かうのもたまらなくおっかないのです。へっぴり腰もいいとこです。大の大人がおかしな様子で歩いているので、車掌のおねーちゃんに訝しげな顔をされました。アンタ、大丈夫?みたいな。(単に心配してくれたのかもしれませんが無愛想なのでそういう風に見えます) もし手を差し伸べてくれたらギュッと掴んで離さなかったと思います。
フラフラしながらもやっとのことで乗り場から脱出。ここからは「地球の迷い方」にも記載があります通り、地下道を通って展望台へ向かいます。もう現場は見えてるのでご安心・・・・・・・を・・・・・・・・・と言いたいのはやまやまなのですが。 地下道を出て展望台に向かう陸橋の階段がこれまた非常にスリリングで・・・。これがロシアだ浮かれてんじゃねーよと往復ビンタを喰らったような気持ちになりました…。

私は実は元々昇り階段が苦手なのです。というのも、後ろにクラッとひっくり返ったらどうしよう、という恐怖心があるからです。ゆっくりだと疲れるし恐怖心も増すので、駅の階段でもスマホ見ながらゆっくり前を昇ってる奴の尻を蹴飛ばしたくなってしまうほど。なので、人がいなくなってから勢いをつけてタタターっと駆け上がるようにしています。

そんな私にとってこの階段はかなりの難関でした。まず、一つの段の中で「どうしたらこうなる」というくらいガタガタになっている(水たまりが出来てたりする)。幅が狭い。手摺りの錆びっぷりが終末感ある、などなど、バランスを崩して転んだらおしまいだ感が半端ない。
もう笑われても構わないと開き直って、ゆっくりゆっくり、たまに手摺りをつかんでバランスを取りながら昇ります。 ここまで私のどーでもいい無様な様子をブログに書くこともないんですけどね。すみません。 

紆余曲折あり(たぶん他の方にとっては楽勝コースだと思いますのでご安心を)、展望台に無事到着。
やったー!!!ばんざーい!!!絶景かな!!!


展望台には例によって大陸の団体客の皆様がワラワラと幅をきかせてらっしゃいます(でも別に嫌な感じは全くせず)。その隙間を「すいませんよっと」掻い潜って、巨大マトリョーシカの横から黄金橋を眺めます。快晴のうちにやって来てよかったー!非常に気持ちが良いです!!



さて、本命の土産物屋をパトロールしなくてはなりません。
続きます。