2016年8月22日月曜日

空港のスタローバヤ、そしてさよならウラジオストクの巻(その30・完)

前回より。ウラジオストク空港に早々に到着し、3時間半時間をつぶさねばならなくなったわたくしでございます。
2時間前になったら荷物を預けて出国してコーヒーでも飲むとして、この(しょぼい)ロビーで1時間半…!!!

とりあえず土産物屋などをチラ見。どこかで拝見した情報で、ロビーにある土産物屋は高いのでマトリョーシカなどを購入する場合はご注意!とのことでした。

イクラやサーモンなどのシーフードを売ってる店が(ここと、もう1箇所あり)。ひやかしのみで購入はせず。



この他、コチラのエントリーで直営店を訪れた菓子製品メーカー「Приморский кондитер(Primorskiy Konditer)」の売店もあり。でも、チョコレートはひと通り買ったし「мед(蜂蜜)」の文字も見えて「えっ蜂蜜は直営店で見かけなかったよね…」と気になるも、ぐぐぐっとこらえました。(でも後からやっぱり蜂蜜買っておけばよかったと後悔…ウラジオストクというかロシア?の蜂蜜ほんとうに美味しい)

さて、ここでウラジオストク正真正銘最後の食事を…。
ロビーのフロアにもちょっとしたフードコートがあり、ピザなどのイタリアン、チャイニーズ&コリアンフードなどを食べることが出来たり、コーヒーショップもありました。

しかし…ここでピザやパスタを食べてどうする?
私は調べていました、ここの地下にひっそり秘密の(?)スタローバヤ(食堂)があることを!!

これがまた非常にわかりにくい。ナイフとフォークの表示があるっちゃあるのですが、フードコートと同じ方向なのでそれのことかな?と思ってしまう。そちらのほうが目立つし。

ロビーフロア、エントランスを背にして右側の端のトイレのところまで進むと、やっとこんな表示に出会えます。



これは「何も知らない外国人は高い金払ってピザやチャイニーズ食ってろhahahaha...」というロシア人からの挑戦状でしょうか。そうは問屋が卸しません。ロシア語全く出来ないニホンジンである私が殴りこんで差し上げます。

ちなみにこのトイレの右側に、こんなものが…。



イエス!ダイドードリンコ!さらっとしぼったオレンジ!!!
正直興奮しましたよね。

表示に従って地下へ降りると、ありました。非常に薄暗く「営業してるのか?」と一瞬不安を感じるほど陰気なスタローバヤが!人は少ないけどいるので、やってます。やはりロシア人や職員とおぼしき人しかいないので、知る人ぞ知る地元民のためのスタローバヤなのかもしれません。
トレイを持って料理を見てると、面倒くさそうにおばちゃんが皿に持ってくれます。でもきちんと温めてくれるし、ただ愛想がないだけでサービスが悪いわけではない(笑)

大好きなベリージュースまでトレイに乗せていざお会計…。そこで私は非常にドキドキしていました。それは「手持ちのルーブル現金で足りるか」ということです。
ロビーフロアのカフェテリアならカードが使えたでしょうが、この社食のようなスタローバヤでカードは絶対無理。緊張しながら会計を待つと…450ルーブルちょっとで、奇跡的に手持ちの現金で足りました!!ハラショー自分!!!
どれくらい奇跡的だったかというと、残った現金がコインでたった9ルーブル50カペイカのみだったということです。15円ぐらい(笑)

食べたものはこちらです。照明がとにかく暗いのであまり良く撮れてませんが…。
ロールキャベツ的なものと(これは2つで1皿よ!とおばちゃんに叱られる。たぶん向こうは叱ってるつもりゼロ)ビーツのサラダ食べ納め、そしてプロフ!ウズベキスタン料理屋に行けなかったので、ここでプロフと出会えて嬉しい。あとベリージュースね。全部、値段と手軽さを考えたら悪くない味でした。最後の最後までロシア気分を味わうことが出来たし。陰気なスタローバヤなんて言ってごめんなさい。



隣の家族連れの金髪巻き毛天使ちゃんにうっとりしたりしているうち、チェックインの開始時刻になったのでスタローバヤを後にしました。

出国手続きに向かう途中にROYCEが。ここにもジャパンインウラジオストク。



出国後、お土産物屋さんがあったのでチラ見。可愛いマトリョーシカに一目惚れしたので即買い!


それからプーチンマグネットも…(照)いま、私の会社のデスクで不敵に微笑んでいます。プーチンは強そうだがロシアンクオリティーで磁力は弱い。


搭乗ロビーにはコーヒーショップが2つほど。可愛いマトリョーシカも買えたし、プーチングッズも買えたしウラジオストク良かったな~と旅の思い出に浸りながらコーヒーを飲んでいたら、S7のチェックインカウンターにガイド連れでいた研修旅行とおぼしき日本人中年男性の軍団がやってきてガハハハシャシャシャシャと大笑いしてうるさいので、ムードぶち壊しでした…。

とはいえ、3泊4日と短い旅ではありましたが非常に良かった。心が穏やかになる旅でした。今度は鉄道でハバロフスクと抱合せの旅がしてみたい。なんてったって近いし!

帰りの機内でも美味しくないサンドイッチが配給されましたが、予定より早く、なんと1時間40分で成田に到着したので全く問題なしです。こんなに近いヨーロッパ、また行かない理由はありませんよね。

というわけでウラジオストク旅行記、おしまいです。
読んでくださってありがとうございました。