2016年8月14日日曜日

ウラジオストク、アエロエクスプレスで空港への巻(その29)

いよいよ最終日の朝。ウラジオストクを出発する時がやってきました。
S7の直行便のスケジュールがもうちょっと良ければ、あと1泊ぐらいしたいところだったのですけれども…。

さて、行きは到着が夜だったこともあり、空港から金額固定タクシーを利用したのでありましたが、帰りはどうしたものかギリギリまで悩みました。
到着時のエントリーにも書きました通り、交通手段としては鉄道(アエロエクスプレス)、バス、タクシーの3つの選択肢があります。
フライトは13:30発。列車に乗ってみたかったので(地上を走る乗り物が大好きなので)まずアエロエクスプレスの時間を調べますが、いかんせん本数が少ない!
9:05にウラジオストク駅を出る列車が、10時前には空港に着いてしまいます。3時間半前に着くのも、桃園のような大きな空港ならいくらでも時間をつぶす術はありそうですがウラジオストク空港…全く期待できないし…。

次にバスを調べます。バス好きなので、バスで郊外の風景を見ながら空港に行くのもいいなぁと思いました。
空港からウラジオストク駅行きのバスの時間は空港の情報ページに記載されていますが、逆がない。もう、こういうところ甘やかされたニホンジンには少々辛い…。
こちらのページの「Ж/д вокзал - Аэропорт Кневичи」というのがウラジオストク駅から空港行きバスの時間なのですが、10:20発のバスに乗ったとして、所要時間が約1時間15分で11:30過ぎに空港着予定。フライトの2時間前に着くことになるのでちょうどいいっちゃちょうどいいのですが、ひっかかったのがこのバス、空港直行ではなくローカル路線バスのようなのです。市内バスのようにぶっ飛ばして走ってくれればよいですが、日曜日だし万が一渋滞などあったら…と。空港までの道のいつもの渋滞情報など調べようがないので、そこが心配になってしまいました。

悩んだ結果、初めての街だと早く着き過ぎても時間が確実なほうが安心だし、列車も体験したいし、ネットも使えるから時間つぶしも出来るしということでアエロエクスプレス9:05発を利用することにしました。

アエロエクスプレスの乗り場はいわゆる「ウラジオストク駅」とは違う乗り場にあります。向かって左側の新し目の建物がそれなのですが、日本だったら「ウラジオストク空港まで最短54分!!」みたいなダッサイ下品な色合いのデッカイ看板がありそうなところ、全くそのようなものもなく(ロシア語でどこかに上品に書いてあったのかもしれません)自信がありません。人通りも少ない。キョロキョロしていると通りすがりのおっさんに声をかけられたので「空港まで、電車、どこ?」とカタコトロシア語で訊ねるとやはり私が目をつけた建物。スパシーバとお礼を言いつつも、念のため近くのピロシキ売りのおばちゃんにも聞いてみると同じ答えだったので、安心して向かいました。朝ごはんを食べてなかったのでピロシキも1つ購入。ルガバヤ市場のピロシキには負けたけど、でも、おばちゃんもスパシーバ!

乗り場に入る時には荷物の検査を受けねばならないので、ちゃんとしたドアから入りましょう…(隅っこから入ろうとして注意された)。
チケットの値段を訊かれた(気がした)けども、安い方を選んで発券してもらいました。220ルーブル。400円しないくらいかな。やっすい!!


階下に待合室があったので、ぶらぶら。テレビ番組が流れてたり、ウラジオの子供たちの絵が飾られてたり。和みます。


改札はチケットのバーコードをかざして入場する式。設備はキレイで改札機もスッキリ美しくて近代的。


ふと気がつけば、駅に入場するときの荷物検査の係員も、チケット売りも、改札の係員もホームにいた駅員さんも全員女性!やはり女性がもりもり働くお国柄なのですね。

車内はこんな感じ。車両が新しいので、キレイです。


最初はこのような感じで空いていたのですが、途中でドカドカと隣国の団体様が乗り込んでいらっしゃいまして、車内で大・撮影大会が繰り広げられ私の心の平和が乱されました…。ウラジオストクとの別れにしっぽり浸りたかったのに。

何故か途中の空き地に……飛行機が無造作に放置してあります。

そうこうしている間にあっという間の54分、ウラジオストク空港に到着です!
空港駅のホームでこの旅初めて個人旅行客らしい、バックパックを背負った日本人男性を発見しました。同じフライトでしょうか。年のころも少し下~同じくらいだし、3時間半あるから声でもかけてお茶でも…と一瞬頭によぎりましたが、それで気が合わなかったらとんでもないことになるのでやめました。


さて、最後にもうちょっとウラジオストクを堪能しますよ。