2015年9月6日日曜日

ウズベキスタン旅行記(その9)念願のウルグットバザールでお買い物!

(前回のあらすじ)
サマルカンドより、決死の1時間強のドライブで目指すウルグットのバザールに無事たどり着いた私。いざ、スザニ刺繍のエリアを目指します。

ネットで調べてきた記事には「奥のほう」にその一角があると書いてあります。ざっくりですね。
もちろん構内にエリア案内図などあるわけがないので、とにかくひたすらずんずん奥のほうへ進みます。すると、ちらほらとスザニ刺繍を飾っているところが出てきたので、足を止めて見ていると一人のおっさんに声をかけられました。
少し英語が出来るおっさんだったので、とりあえず「スザニが見たい」というと、スザニ刺繍の一角に案内してくれました。

写真を撮りそこねたのですが、バザールの他のブースとはちょっと離れた一角に、スザニ刺繍を置いているテントが幾つか並んでいました。
ネットでは「おばちゃん達がハイエナのように群がってくる」と書いてありましたが、全くそんな様子はありません。
おばちゃん達、いるにはいますがこちらをちらっと一瞥しただけで、ダラダラと座って談笑しています。商売っ気まるでなしです。

案内してくれたおっさんがテントにいたおっさんに声をかけ、幾つかスザニを見せてくれました。もっと大きいのがいい、そっちの見せて、などやりとりをし、刺繍がしっかりしてて気に入ったものがあったのでそこから値段の交渉。
結果的に最初の言い値の半額になって、昨年トルコで買ったその半分の大きさのものの半額以下であったので、やはりウズベキスタン恐るべし!と思いました。ウズベキスタンでも街の土産物屋ではきっともっと高く売っていると思うので、ウルグットまで来てよかったなぁ~とホクホクしていたら…。

気がついたら、さっきまでお喋りに花を咲かせて私のことなどガン無視していたおばちゃん軍団に、360度包囲されていました。

「マダーム!ドゥーユーライクディス!?」
「マダーム!ルックアットディス!グッドプライス!」
「マダーム!サマルカンド200ダラー、ウルグット100ドル!」
などとあらゆる方面から声が飛んできます。
1枚買ったことによって「こいつはひやかし客じゃなく、買う!」とロックオンされてしまったようです。


とりあえず気に入らないものには「ノー」でどんどんさばいていきますが、1人に返事をしていると後ろから背中をツンツンされ「ルックアットディス!」とやられるので、クルクル回りすぎて段々気持ちが悪くなってきました。
ちょっと気になるものは「ハウマッチ」から値段の交渉です。安すぎかな…ぐらいの値段をこちらが提示すると「マダーム!ノー、イッツビジネス!」と怒られます(笑)
それでこちらが「じゃあいいや」と他のスザニを見ていると「マダーム!70ダラー」と値段を下げてきます。「高い」というと「ノーエクスペンシブ!タシケント200ダラー」というような感じです。もう1枚、ちょっと生地の周囲の縫製が雑だけどもそこは自分で直せるしこの安さならいいな、というものを買いました。
もう1枚ぐらい買ってもいいかなと思いつつ、アトラス柄の生地も欲しいし、スザニはこんなもんでいいかな~と撤収することにしました。最初に案内してくれたおっさんが「アンティークのスザニに興味ないか」と言ってきましたが「ノー」とばっさりご辞退申し上げました。

しかし…1人だけとってもしつこいおばちゃんがおりまして、私が「これでフィニッシュだからじゃーねー」というとおっさんも他のおばちゃんも素直に引き上げたのに、このおばちゃんだけしつこく「マダーム!」とついてきます。
もう、鬱陶しいし他の買い物出来ないし、小さめのものを1枚買ってもいいかなと思ったのですが、どうしても悔しくて買いませんでした。キレ気味に「買わない」って言ってもずっとついてくるし。これは相手にしないのが一番いいと、何度呼ばれても無視して他の店で生地を見たりしていたら、そのうち諦めていなくなりました。引き際が肝心ばい…。

おばちゃんから解放され、最初に目をつけていたアトラスのお店で買い物したり、女性たちの群がる人気の生地屋さんでお買い物などしました。どちらも押しが強い感じは全くなく、とても気持ちよく買い物出来ましたよ。スザニ刺繍は観光客を相手にする機会が多いから、あんなにスレた感じになっちゃうのでしょうかね…。でも買い物自体はとっても満足しました。

アトラス生地屋のおばちゃん。とっても優しかった。ここでもっとたくさん買い物すればよかったな。タシケントでも買うから…と控えめに買ったけど、種類も値段もここのほうが良かった。また買い出しに行きたい。



ぶらぶら歩いていたら「写真撮って!」と熱烈アピールしてきたおにーちゃん。その後、生地屋さんで買い物しているときも後ろから肩組んできて無理矢理ツーショット撮らされました(笑)


生地屋のおにーちゃん達。右のおにーちゃんは照れて顔を向けてくれませんでした。



ああ、買い物楽しかった。
ウルグットバザールの巻、続きます。