2015年9月13日日曜日

ウズベキスタン旅行記(その10)ウルグットバザールからサマルカンドへ

ウルグットバザールで念願のスザニ刺繍や、アトラス生地など買い物をして落ち着いたらもうお昼近くなっており、何か軽く食べることにしました。

食堂エリアでシャシリクやピロシキを売っていたので偵察。シャシリク美味しそうだな…なんて思っていたら!ピロシキを売っているブース(屋台?)に、私好みの美少女が!!
あーかわいい。いつまでも見ていたいどストライクに好みな顔。
ピロシキを食べるつもりはありませんでしたが、まんまとそこに座ってピロシキを出してもらいました。具なしで、赤いソースにつけて食べます。揚げパンって感じですね。
チャイをお願いすると、さっきまでそこにいたおばちゃんが使ってた湯のみを「ホイッ」と渡されました(笑)。チャイのポットも共有で、ちょっとした茶の間フィーリングです。この大雑把な感じ、不思議と心地よいです。
ピロシキをもぐもぐといただきながらも、友達と談笑している美少女に釘付けだった私でした。

お手洗いに行きたくなったので、美少女に場所を教えてもらってさようなら。どうか、このまま美しく成長してくださいね。また来たいけどその時もここでピロシキ売りを手伝っいるだろうか。

一番左の子が私のどストライク。お茶が足りてるか心配してくれたり、3人ともとってもいい子たちでした。





そして…教えてもらった通りに進んでお手洗いへ。プレハブ小屋みたいな感じに独立した建物になっています。お約束通り、入り口にいるおばちゃんにお金を払って中に入ると……筆舌に尽くし難いほど壮絶でした……☆
この旅でその後も激しいトイレには遭遇しますし、きっといろんな国を旅されてる方には鼻先で笑われてしまうレベルかもしれない。しかしながら少なくともこの旅においてはここがNo.1壮絶トイレでした。(ベトナムとか、もっとすごいところもあった気はするのだけど)
既に書いたかもしれませんが、鞄を床に置くことは絶対にしたくないので、S字フックをカバンに入れておいて大正解でした。唯一良かった点を挙げるとしたら、ボットン式なので便座に座らなくて済んだところ(笑)
しかも、用を済ませて個室から出ようとしたら、ドアが開かない!!この小バエが飛びまくる壮絶な個室から一刻も早く出たいのに…。渾身の力でドアを押し破り、なんとか脱出しました。ほんとに焦った。

帰路はまた車を探さねばなりません。バザールの入り口あたりをふらふらしていたら「レギスタン?」とおにーちゃんに声をかけられたので、トイレで疲弊していた私はとりあえず値段だけ訊き、5000スムという行きより安い値段だったのでもういいや、とそのおにーちゃんに付いて行く事にしました。案内されたのは行きの車よりもかなりオンボロのバン。先客がいて、助手席におばちゃん1人と、その後ろに母娘、さらに後ろにおねえさんが1人。私は後部座席のおねえさんの隣に座りました。
こんなどローカルなところにいる外国人にみんな興味津々だったようで、ものすごい勢いで質問を浴びせられましたが当然言葉がわからず、でも、彼女らの期待に満ちたキラキラした瞳を見ていたら何か答えなければと思い、数少ないサバイバルウズベク語を駆使して「私は日本から来ました」と答えると、みんな大喜び。ああ、なんかわからないけど、期待には応えられて良かった!!

のどかな車中の雰囲気に安心したものの、ドライバーのおっちゃんは再び客引きに行ってしまいなかなか発車しません。30分ぐらいは待たされたかな。時折アイス売りが声をかけに来ます。
さすがにみんな待ち疲れて若干イライラし始めたくらいに、1人、また1人と追加の乗客が。私の横には太っちょにーちゃんが詰め込まれました。後部座席は3人できゅうきゅう、隙間のない状態。しかもおにーちゃんの汗まみれの太ももや腕と密着せざるを得ず、不快指数がものっすごいことに。
やっと発車しましたが行きの車のように冷房も効いておらず、全開の窓から入ってくる風だけが頼り。ああ、私はウズベキスタンまで来て、タシケントからサマルカンドへ移動し、さらにそのサマルカンドからウルグットまでやってきて、何故このような苦行を…。心頭滅却するしかありません。そんな私の心を逆なでするように大音量で車中に流れるベッタベタのウズベクポップ。「♪ウズベキスタ~ァァァ~~~ン~~~ハァァァ~~~」と、哀愁のこもった、ねっとりした男性歌手の声に殴られているような気分に。歌詞はわかりませんが母国ウズベキスタンへの愛を捧げる歌なのはなんとなくわかります。
しかも、このおにーちゃんのドライビング・テクニックは行きのおっちゃんよりもよろしくなく、かなり頻繁にガツンガツンと車体に衝撃が走ります。車体が浮き上がったなと感じたことも。

しかし、人間の慣れというのは恐ろしい。行きはおっちゃんがかなり気をつけて運転してくれていたにも関わらず(それは帰りのおにーちゃんの運転と比べてしみじみと感じたことであるのだけど)恐ろしさでまんじりとも出来なかったのに、
帰りは私……この状況で、爆睡しました。

車内のようす。




サマルカンドの市内に入ってすぐ、最初に隣の太っちょにーちゃんが降りて行くので手元を見ていたら3000スム。その後前の親子が降りて行き、4000スム。なのでレギスタンまで行く私の5000スムは適正価格だったかと思います。少人数の乗客と車の快適さで考えると、行きの8000スムも妥当でした。
前の親子が降りるとき、女の子が笑顔で手を振ってくれて嬉しかったなぁ。少年時代の黒田勇樹に似た、睫毛の長い美少女でしたよ。

そんなこんなで、今回の旅の一番の目的であったウルグットバザールへの小旅行は無事に終わりました。

旅の記憶がどんどん薄れているので、早いとこ続きを書かなくては…。