2015年8月23日日曜日

この夏の台湾アーティストLIVE参戦(旺福・台ワンダフル・蘇打緑)

7月~8月は私にとってちょっとした台湾アーティストLIVEラッシュでした。

7月の下旬は、台北Legacyへ大好きな旺福の久しぶりのワンマンライブを観に行きました。昨年はTwiggyの出産などもあり活動停止期間があったり、来日LIVEもなかったので、決定した瞬間「行きたい!」と。チケットは発売1週間足らずでソールドアウトでしたが、なんとか潜り込むことが出来ました(ビバ、コネ社会!)。LIVEも最高に楽しかったし、数年前に初めて生で観た時からかなり演奏の腕上がってるな~と感心し、終演後メンバーにサイン&握手も頂き、大満足でした。この日のLIVEは彼らのファーストアルバム「旺福」の再現LIVEとうことでしたが、翌日たまたま新光三越南西店で彼らのミニライブがあり、そこで新譜から何曲か聴くことができ嬉しかったです。デパートなので、小さい子供を連れた家族が楽しそうにしてるの良かったなぁ。
台北滞在自体はかなり弾丸だったのですが、その時食べたものなどはまた後日。







そして8月14日は恵比寿リキッドルームで「台ワンダフル」イベント。お目当ては盧廣仲さん。一緒に行った中国人同僚も大喜びで、彼の歌声も会場の一体感も素晴らしかったな。
(すんげー雑な感想ですみません。でも、帰宅しても興奮してホカホカしてました)






そんなわけで数日前の8月21日は品川ステラボールにて、台湾の大人気バンド蘇打緑の7年ぶりの来日LIVEがあったので観て来ました。中華圏ではアリーナクラスの大人気アーティストなのですがかなり前で観れてメンバーが登場した瞬間スゲー!と鼻息荒くなりました(前回観た時は米粒も米粒だったので)。隣の台湾から来た女の子は感激でずっと泣いてました。青峰くんの歌も美しく、素晴らしく、演奏も良かった。好きな曲もたくさん聴けました。

しかしながら、後半に近づくにつれ私の心はどんよりしていました。あることをしみじみと感じてしまったからです。
彼らのベクトルは日本のファンに向かっていない…。

あくまで私の憶測です。彼らの久しぶりの日本でのLIVE、楽しみにしてくれてたと思いますし是非次回もやりたいと思ってくれているかもしれません。でも、彼らの意識が日本のファンに向かっていないと勝手に感じてしまったんですね。

日本以外から来たファンがかなり多く、私の両隣も前も後ろも四方八方中国語が飛び交っていました。日本在住の中華圏のファンも多かった。MCは日本語で簡単な挨拶があったのみで、後はほぼ中国語。それは全然いいんですよ、中国語で楽しそうに話してくれるほうが彼らの本来の良さも伝わるし、こちらも観てて楽しい。言語の問題ではないのです。言語が理解できる出来ないの問題ではなく(理解できるレベルから言えば、先日の旺福の小民のMCのほうがよっぽどわからなかった・笑)、伝わってくるものの問題というのでしょうか…。ソウル?スピリッツ?たましい?まぁそういうことです。

あー台湾(その他中華圏)から来た人が多いんでしょホントに日本人いるの?っていうのがあからさまで、7年間彼らの来日を心待ちにしてた根強いファンや「あの蘇打緑が来るなら観てみたい」と足を運んだ日本人観客が置いてきぼりになってる気がしたんですよね。もし日本でファンを獲得したいと思うなら、後者のような層こそ大事にすべきだったと思うのですが、残念ながらあまりそうは見えなかった。日本をビジネスのターゲットとしないなら、それはそれでいいんですよ、彼らの戦略の問題なので。

しかし、LIVEというのは観客とアーティストの体験共有だと思っているので、体験共有という意味で彼らのアピールするものが日本人観客である私には弱いと感じました。

一応日本向けというのを考えてくれたとするならば私の苦手なS名R檎の曲を演ったこととかですかね…(嫌いな曲は好きなボーカリストが歌っても嫌なもんだなぁ、と今日改めて思いました…個人的にはそこでもテンションが下がりでしたが)。「雪の華」をリクエストした人がいて演ってくれてましたが、久しぶりに日本に来たのに日本人アーティストの曲やって欲しいものなのかな?私はそれなら彼らのオリジナル曲を1曲でも多く聴きたかったです。

好きなアーティストのLIVEに行って好きな曲を聴けばハッピーな気持ちになるのはどこか当たり前のような気がしてたけど、実はとてもすごいことなんだなと思い知らされました。

もうひとつ私の気持ちを萎えさせたのは、入場時にカメラチェックもしていたし、開演前にスタッフがボードを持って撮影禁止と言って回っていたのに、開演前も開演中も写真撮ってる人多かったこと。最後のカーテンコールなんか、みんな撮ってるから撮っちゃえ、撮ったもん勝ちだってスタッフにもメンバーにも怒られないしって感じで隠しもしないでひどいもんでした。台湾のアーティストだから、台湾では写真撮ってもOKだからっていうのは違うでしょう。台湾のアーティストがどこで公演しようと、その日の主催者がダメと言ったらそれなりの理由があるんですよ。決まりを守るのは、アーティストを守ることではないでしょうか。

あくまで私個人の感じ方、LIVEの楽しみ方の問題なので、人それぞれ違うのは当然だと思います。120%楽しかったという方もたくさんいらっしゃると思いますし、それは素敵なことだと思います。私も彼らの楽曲が好きだという思いは変わりませんよ。